がん光免疫療法の話2
静岡新聞2024年3月24日㈰からのお話です。
前回の続きです。
小林さんの研究が評価され、東京大学から、教授のオファーが来たそうです。
90億円の予算がつきました。
しかし、当時政権与党の民主党政権で事業仕分けの対象となり、予算は白紙となったそうです。
予算がつかず、研究ができないなら、教授につく意味がないと、小林さんはオファーを断ります。
その後、楽天の三木谷さんが、ご自身の父親の膵臓がんを治療するすべを探しており、小林さんの研究に興味を持ちます。
そして、資金を出すから、治験をしませんか?と申し出があります。
意義ある研究に民間から、お金を出すことは、なかなかできませんが、三木谷さんの判断力に感服します。
治験薬は楽天メディカルから供給されるものの、楽天からの資金援助は、受けなかったそうです。
小林さんは言います。
お金をもらうと、何も言えなくなる。
自由な研究や、成果に対して、自由に話ができることが、より柔軟で、アイデアに富んだ発想を育てるのだと感じます。