緩和ケアって?
こんにちは
がんサポートナース 大野みすずです。
「緩和ケア」ってどんなイメージですか?
もうこれ以上治療できない、見放されたイメージですか?
わたしが30数年前に看護学生だったころには、「緩和ケア」
という言葉はなかったと思います。
そもそも、がん=死 の印象が強かった時代で、患者さんに告知することも
少なかったと記憶してます。
がんと診断されたら、手術して放射線治療して、抗がん剤治療。
術後に痛くて辛くも、抗がん剤の副作用が強くても、手術できたのだから、
抗がん剤が効いてるからツライのだとか、看護師のわたしもそんな時代を勤務してきました。
とにかく「がん」をやっつける!がメインで「がん」に罹ってしまった患者さんに寄り添うのは二の次三の次という、いまでは考えられない、大変な時代でした。
医療従事者のわたしたちは、医学や看護の進歩を毎日感じていますが、
病院や病気と縁がなくて、健康で暮らしている方たちには、医療の今をなかなか感じる機会がないのではないかと思います。
2人に1人はがんになる時代とか、がんは治る病気になってきましたとか
なんとなく見たり聞いたりしているけれど…っていう人は増えてきたし、欲しい情報もすぐに手に入るようになってきたけれど、「緩和ケア」は、まだ昔のイメージが強いのでは?
「緩和ケア」は、もう終わり。ではありません。
「がん」と診断されたときから一緒にスタートします。
もし、ある日。
あなたは癌の末期です。と宣告されたら平気でいることは難しいでしょう。
「緩和ケア」はそこから一緒に伴走します。身体的にも精神的にも苦痛を和らげるケアをしていきます。ごくごく普通に身近に存在しています。
自分のためにも、大切な誰かのためにもぜひ覚えておいて貰えると嬉しいです。
この「緩和ケア」について
一般の方向けに緩和ケア講座が開催されます。
緩和ケア認定看護師が分かりやすくお話しします。
ホスピス病棟を立ち上げ、たくさんの患者さんと向き合い伴走してきた
経験豊かな看護師です。
緩和ケアって?聞いたことあるけどよくわからない…ちょっと聞いてみたい方におすすめです。
7月31日㈯
一般の方向け
10:00~11:30
オンライン(zoom)
受講料:無料
午後から 医療職・介護職向け緩和ケア初級講座
13:00~15:00
受講料:5000円
今週土曜日ですが、よろしかったらぜひご参加お待ちしています。
お申し込みはこちらまで