がん哲学外来カフェ
こんにちは
がんサポートナースの大野みすずです
がん哲学外来メディカルカフェ
シャチホコ記念に初めて参加しました
がん哲学外来
多くの人は、自分自身または家族など身近な人ががんにかかったときに初めて死というものを意識し、それと同時に、自分がこれまでいかに生きてきたか、これからどう生きるべきか、死ぬまでに何をなすべきかを真剣に考えます。
一方、医療現場は患者の治療をすることに手いっぱいで、患者やその家族の精神的苦痛まで軽減させることはできないのが現状です。
そういった医療現場と患者の間にある“隙間”を埋めるべく、「がん哲学外来」が生まれました。
病院や医療機関のみならず、集まりやすい場所で、立場を越えて集う交流の場をつくることから活動を始めました。
~一般社団法人がん哲学~ より
理事長の樋野興夫先生 (順天堂大学 名誉教授)が、はじめられ その理念に共感した人達が、カフェという名の集まりを各地で開催しています。
カフェを運営しているのは、医療従事者ではなく(医療従事者もいるけど)、がんサバイバーの一般の人が多くて、看護師のわたしが参加させて頂くのはドキドキでした。
だって、何を話したらいいんだろう…って心配で…
でもそれは、なんて上からなんだって直ぐに気づきました。お恥ずかしい限りです。
がん哲学外来カフェは、病院でもクリニックでもないんですから。
診察も検査もお薬の処方もありません。
ただの、ひと対ひと が語り合う。
心のままに 何を話しても大丈夫な安心で安全な場所というのが大切。
だから、参加者のみなさんもがんサバイバーの方がほとんど。これまでのこと今の悩んでいること、思い思いに語っています。
なにを話せばいいのかしら…って、何かいいこと 役に立つことを言わなくちゃなんて、いらぬお節介でしかないことを痛感して、ただの人でよいのだって そういう大切なことを、ふんわり教えて貰える貴重な時間となりました。
そして、もう1つのがん哲学外来カフェ
どあらっこにも、参加させてもらいました。
こちらは、なんと大学生の若者達が運営するカフェ。子供の頃に発病してがんサバイバーに。親ががんサバイバーの若者も。小学生も参加。病気のことや生きることにちゃんと向き合っていて、しっかりしてるなー!すごい!がわたしの第一印象でした。
病気のことはよくわからなくても興味を持って参加する姿勢も印象的でした。
今回は、緩和医療認定医の先生からの緩和ケアの講演もありました。
緩和ケアは、医師や看護師にしか出来ないことばかりではないこと。自分がこれでいいのだと納得出来る、自分の生活を守れること。
緩和ケアは、終末期や末期ではないこと。などなど、分かりやすく親しみやすくお話して下さいました。
健康でいる時には、あまり考えることがない「がんになったら」の話。「死」も平等にいつか必ず訪れます。
自分らしく生きていくとは を考えるきっかけになります。
ひとりで考え込まず、想いを共有できる仲間たちがいることを沢山の人に知ってもらい拡がっていくといいなと想います。
各地で開催されているがん哲学外来カフェ、 コロナ禍ではZoom開催も多数あります。普段行けない遠くのカフェにも参加してみたいと想います。
がんを経験した人も、大切な家族や友達ががんにかかってしまったひとも、ひとりで考え込まないでね。がんサポートナースに相談してくださいね。
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