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【TTOAHISU】 3度目の正直でやっと訪問出来た「ドラゴンシェフ」準優勝のお店。
福岡県のミシュラン1つ星レストラン「トアヒス」。
ジャンルレスのこのレストランは、ランチとディナーで8名ずつしか予約を受け付けておらず、いま予約の取りづらいレストランの一つです。
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実は今までに2度予約に失敗している私。
1度目は予約を取れたもののお店の都合でキャンセル。2度目は友人と企画した福岡旅行で予約をしてみたものの既に満席。
今回は念願叶って3度目の正直で訪れることが出来たのです。
1度目のお店側都合というのが、「コンテストに出ることになったのでその日は店を閉めます」というもの。
予約の1週間前に突如連絡が来たためホテルも電車もキャンセルが間に合わず憤っていたのですが、事情を聞いて納得。
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当時、シェフは日本全国からシェフが集いその料理をの腕を競うテレビ番組「ドラゴンシェフ」という番組に出演していました。
トーナメント戦のため勝ち進むとその分拘束されてしまうのですが、勝敗がどうなるか読めずお店を閉めるに閉めれなかったそうです。
結果シェフはその番組で準優勝し、全国にお店が知られることになりました。
今回訪れた際にそのリベンジなのだと話すと真摯に謝って事情を話してくださり、スッキリ。そういう理由なら仕方ない!
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トアヒスの料理の最大の特徴は、変態的なまでの温度管理にあります。
熱いものは熱いうちに。冷たいものは冷たいうちに。日本料理では当たり前のことですが、常温が良しとされるフレンチやイタリアンのお店ではまず見られない信条です。
【ランチ/おまかせコース 7,700円】
ダブルコンソメ…スペシャリテ
黒豚、地鶏、和牛でとったダブルコンソメ。余計な味付けは一切なく、食前に飲むお茶感覚。ただしめちゃくちゃ熱いので火傷をしないよう注意です。
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スマガツオ
皮面をパリッと焼いたスマガツオをネギや晩白柚(熊本で採れる柑橘)と。厚めのカットですが鰹なので柔らかい。
七味やネギオイルとの相性も良かったです。
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ビシソワーズ…スペシャリテ
透明な器の底にはコーヒーのパンナコッタや生のカラスミ、ローストしたアーモンドが敷き詰められ、上に優しい風味のビシソワーズがかけられています。
下から掬って一緒に食べるとまずコーヒーの香りがブワッ!色んな風味が複雑に織り成していて面白い1皿でした。
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太刀魚
こちらは和食のようにお椀に入って出てきました。
表面をカリッと焼かれた太刀魚は、ハマグリのスープとたっぷりの菜の花、そして黄柚子と。
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パン
パンとは言ってもパン皿にちょこんと置かれるパンではなく、これも立派なコースを構成する1皿。
たった今焼きあがったというパンは熱々で、ナイフとフォークを使っていただきます。
ほうれん草を練りこんだパン生地の中には牛肉のラグー、ゴーダチーズがドロリ。添えられたビーツのピューレをつけて。非常にユニークで満足度の高い料理でした。
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黒豚
鹿児島県の黒豚を2時間くらいかけてじっくり火入れ。合わせるのは原木しいたけのリゾットで、ソースは生姜とバルサミコでさっぱりと。
どの料理も温度を完璧に管理していらっしゃいますがこれは別格のようで、1秒でも早く食べて欲しいと写真もNGです。
驚くほどジューシーで味わい深いメインディッシュでした。
キャラメルのアイス
こちらも溶けてはいけないので早めにいただきます。濃厚なキャラメルアイスの上には爽やかな洋梨のピューレを。
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安納芋のプリン
優しい甘さの安納芋プリンの上に更に安納芋のソースをかけて。見た目は地味ですが間違いない美味しさです。
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キャラメルチョコレートバター
濃厚なチョコレートバターはコーヒーとの相性が抜群。デザート3皿目でしたが全て美味しくいただきました。
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今回トアヒスで食事をして改めて温度管理というものがどれだけ重要か分かりました。
なんでもかんでも常温にするのではなく、どのお皿にも料理に合った温度というものが存在します。
料理を1番美味しいかたちで食べてもらいたい。シェフのそんな気持ちが伝わってくる素晴らしいランチになりました。
予約は取りづらいですが是非とも再訪したいお店です。
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日本全国美味しいお店を巡っています。