星野リゾートが霧島にオープンした「界 霧島」最新情報をレポートします。
霧島の丘の上、向こうには桜島を見渡し、広大な草原を一望できるロケーション。これを絶景と呼ばずしてどこが絶景!?と言いたくなるほどの素晴らしい場所に立つ宿、それが「界 霧島」。
躍進を続ける星野リゾートの中で、上質な温泉旅館シリーズとして展開している「界KAI」ブランドで2021年1月にオープンした最新の旅館です。
部屋に入って窓からの眺めを見た瞬間、この宿が気に入りました。神話が息づく高千穂峰の中腹に位置し、全49室すべての部屋から桜島をはじめ霧島の草原を一望できる癒しのひとときが過ごせるのです。
だからはっきり言って「界 霧島」の素晴らしさの半分、いや70%はこの絶景にあると言っていいでしょう。この場所を選んだ時点で、星野リゾートさんはすでに大成功したと確信できます。
上と下を繋ぐ「スロープカー」の存在も大きいでしょう。これに乗って「湯浴み小屋」と呼ばれる大浴場へ向かう道中もワクワクできる時間です。
ここのお風呂は素晴らしいものでした。スロープカーで下りたところは辺り一面がすすきの草原でした。風にそよぐ、すすきの中にある露天風呂!
目の前に広がる草原は開放的で、遮るものが一切ない素晴らしい眺めです。霧島温泉ならではの硫黄泉は美肌効果もあり、透明感のある明るい肌を作るそうです。いつまでも入っていたい!心からそう思いました。
ちなみに部屋に付いていた露天風呂も源泉かけ流しだそうです。いつも一定の温度に保たれるように調整されていて、窓を開けて入ったら、絶景を独占しながらの温泉気分が最高です。
私たちが滞在した部屋は高層階である5階にある「露天風呂付き和室」で42㎡。露天風呂部分を除けば、部屋自体はそれほど広くありません。でも目の前に桜島や錦江湾、手前には美しい緑の草原や木々が見渡せて幸せ気分です。
部屋は新しいだけあって清潔感があり快適性は十分です。地域らしさを意識した「ご当地部屋」と呼ばれる室内には、薩摩和紙や大島紬などの工芸品がインテリアに使われています。またベッドボードとして霧島連山をモチーフにしたデザインを火山噴火物である「シラス」で作った「シラス壁」が飾られています。
「地域の魅力を再発見できる心地よい和にこだわった・・」というのが「界」のチェーンのコンセプトです。この宿の食事は地元産の食材をふんだんに使い、霧島名物の「あくまき」という餅料理や鶏皮ポン酢、蓮根餅、軽羹あんみつなどの名物料理も多く出されました。メインにとりあえず牛肉を出せばいい、といった型にはまったメニュー構成でなく、オリジナリティのあるメニューに好感が持てました。
この宿のスタッフは誰もが優秀です。そこらへんの高級旅館の若いスタッフに比べて、そのコミュニケーション能力はかなりのレベルといえるでしょう。さすがは星野リゾートです。
チェックインの際の部屋や宿全体の説明をしてくれたHさんは食事の際のお世話もしてくれました。ここが星野リゾート4軒目という彼は、いろんな場所を体験できることが楽しいようで、宿の魅力を語らせたら止まりません!有能なセールスマンでもあるようです。
彼は我々の記念写真を撮って革の表紙付きアルバムを作ってプレゼントしてくれました。「界」に泊まれば受けられるサービスですが、これはいつも嬉しいものでアルバムは自宅の棚に飾っています。今回もお酒を飲んで真っ赤になって、家族と一緒の幸せそうな私が写っている新しいアルバムが自宅に増えました。
お宿のホームページは、こちら。
日本全国食べ歩きの旅をしています。