キツい坂道をしらす丼と伊勢海老でチャラにする佐田岬マラソン
2023/11/12、佐田岬マラソン。お疲れ様でした!大会に携わった方々、応援してくださった方々、ありがとうございました。
私、Satsuki(32歳女)はクウォーター(10.5k)を走りました。楽しかったし、メンタル面での成長が感じられて、非常に有意義な1日になりました。以下、時系列に沿ってのレポートです。
●佐田岬、遠すぎる。
佐田岬マラソンに参加するは初めてです。応援にも行ったことないので、本当に初めて。同県でありながら、佐田岬と新居浜とでは端と端ですから、遠すぎてあんまりよく知らないエリアです。
前日入りしようにも会場近くのホテルは満室で、電車は始発でも間に合わない。60歳近い母の車に乗せてもらうのは申し訳ない。なんて思ったけどやっぱり乗せていってもらいました。
子連れで長距離移動は地獄。そこに雨なんて降ろうものなら私は絶対行かなかった。でも天気はギリギリセーフ、計4時間の車移動も楽しかったです。
●意気込み
今回は「上り坂・下り坂・逆風」の対策をたててきたので、練習の成果を出すことが目標です。「上り坂で歩かない」というサブ目標もあり。目標タイムは決めていません。
●受付〜スタート前まで
車内で食べた朝ごはん
朝ごはんは、
・いくらおにぎり
・からあげクン
・じゅわバタ塩メロンパン(ローソン)(うまい)
・焼きおにぎり
・ココアビスケット
・バナナ
食べたいものを食べました。スタート時刻が11時と遅めだったので、お腹が空いて困りました。受付でもらった「伊予柑ゼリー」と「ちりめん」も食べてます。
スタート地点がすでに坂の上!ドタバタのスタート!
9時に受付して、11時にスタート。めっちゃ余裕あるじゃん!と思っていたのに、雑談したり授乳したりしていたらギリギリの時間に。
クッソ急な坂道をベビーカーを押して上がり、応援キッズたちを平地まで送りとどけ、スタート地点についたときには、号砲まであと5分を切っていました。
なんと、ストレッチをしていません(泣)
ここ最近ストレッチの項目を増やして、念入りにストレッチするのがルーティーンだったのに!
「一番大事な股関節を広げるストレッチだけでもやらなきゃ!」
慌ててストレッチし始めた横で、姉と母がガーミン(ラン用腕時計)の「GPSの取得」を始めます。
「GPSの取得って何!?」
私も夫から借りたガーミンをつけていました。操作はランの記録しか知りません。姉に操作してもらおうと腕を差し出すも、モデルが違っていて操作方法が全然分からない。
ガーミンにロックがかかり、姉は諦め、GPS取得うんぬんよりもロックを外すことに私は夢中になっていました。ボタンとタッチパネルをデタラメに押し、やっと解除できて安心したところで号砲が鳴ったのです―。
(夫のガーミンは自動でGPSが取得される設定で、操作は必要なかった。)
●佐田岬マラソン(クウォーターの部)、号砲!
☆スタート〜1k☆
ガーミンのベルトがゆるく、サイズ調整をしながらの走り出しです。しっかり角度のついた上り坂なので、皆スピードが出ていません。母と一緒にのんびり走ります。
会場は瀬戸内海に面していたのに、少し走っただけで宇和海側にでます。すると早速、下り坂が。やったー!
練習通り、軽快に駆け落ちてゆきます。
スタート直後に前へ消えていった姉を見つけ、「下り好きなんだよね~」と言いながら抜きました。
まだスタート直後で人が団子になっていて、道がふさがっていて抜かしにくい。もどかしい思いをしながらも、たくさんの人を抜かしていきました。太鼓の応援もあって、テンションは爆上がり。
「私、早いんだ!」
漫画でいう心の叫びのフキダシがついた状態で走ります。
気持ちよく飛ばしていると、後ろから太鼓のリズムに合わせて手拍子してるヤバい奴が迫ってきました。姉です。姉に追いつかれました!
そこで姉が「1㎞」とガーミンを見て教えてくれて、思ったよりあっという間に1km走ったことに驚きました。
☆1k〜3k☆
そしてここから上り坂に入ります。姉がずいと前へ出て、姉の背中を見ながら走る形になりました。まだ序盤すぎて、力の配分を考えると頑張る気にはなれません。
姉は上りが得意と知っていたので、「きっと追いつけはしないだろう。次の下り坂でまた追いつけるといいな。」と思っていました。
上り坂の注意点(姿勢・腕振り)を何度もセルフチェックしながら黙々と進んでいきます。そういえば「両手を上げると良い姿勢になる」という小ネタを途中で思い出して、たまにバンザイしながら走ってました。
やがて姉の背は見えなくなり、後ろの人に抜かされることもあって、「ああ自分は上り坂遅いんだ…。」と自覚しました。
※でも、帰宅後ガーミンのアプリで確認すると、この時の平均ペースは6分/kmで、全然悪くないペースでした。体感では全然進んでなかったのになぁ。
熱くなり長袖ウィンドブレーカーを脱いで腰に巻き付けました。「1kmで脱ぐなら、着てこない方が良かったな…」と普通に後悔。周りの人の恰好を見てみると、半袖ばかりで余計に落ち込みます。
車1台分の幅の道路を走っていきます。途中、民家があって地元の方が応援してくれたりします。でも基本は海と山の間で、海側は背の高い草、山側は崖。海沿いなのでもっと海が見えるのかと思っていたらそうでもなかった。
時々、空間が開ける時があって、海が遠く見渡せて少し感動。自然豊かで気持ちいいのだけれど、あまり景色を楽しむ余裕はありません。前の人のTシャツの文字を凝視していることが多かったです。
2.5km地点の給水所はスルーしました。練習で口がめっちゃ乾いた事件があったので、それと比べたら全然大丈夫という判断です。
上り坂が続き、右の肋骨辺りが痛くなりそうな、嫌な感覚が出てきました。不安になるも、そろそろ下りがくるはずなので、落ち着くよう自分を言い聞かせます。腹痛が来ないよう祈りながら走りました。
☆3〜5k☆
2㎞続いた上り坂を過ぎたら、ここからはほぼ下り。またもやガンガンにスピードを出して駆け抜けます。
※ペースは5分/kmです。(途中上り坂が混じっていた区域は5:46/km。)上りと下りでは1分/km差だったんですね。数字で見ると大して差がないようですが、実際走ると1分/km違うと全然違うペースなんですよね。それにしてもあんなに急な上りと下りの割には差がないような気もします。(姉のデータを見たら30秒/kmでもっと差がなかったです。上りも下りも同じようなペースで進むって不思議…。)
やはり下りは楽です。よい休憩になり、脇腹の違和感はすぐになくなりました。
「上りが苦手なのだから、下りの間にしっかりスピード出しておくべき。」
頑張りどころできちんとスピードを出します。
ここでもまた多くの人を抜いていきます。
子供って下り坂を見ると必ず走って降りるじゃないですか。「ヒャー!止まらないー!」とか言いながら。そんな感じで童心に帰って走りました。
落ち葉は端に除けられていて、滑る心配はありませんでした!
公式のコース図だと上り下りがはっきりしてたんですが、実際に走ってみるとちょっと平坦な道もあったりして、場所場所によって微妙に角度が違うんですよ。規則正しい角度だと心構えがあるから耐えられるんだけど、不意打ちで平地が来ると、「どっちかにしてくれよォ!」と疲れてしまいました。
4、5kで左足の親指の先が痛くなりました。下り道で靴の中で足が前にズレて、足先にダメージがいったようです。「でもまあクウォーターやし、我慢我慢!」で無視して走りました。
母曰く、「靴を履く時にかかとトントンして靴紐はぎゅっと結ばないといけない。」そうです。今思えば途中で靴紐を結びなおしても良かったですね。
☆5.25k折り返し☆
※折り返し前の最強下り坂で、最高ペース4分/kmを記録します。
下り坂を走り終えました。頑張ったおかげで、ここで姉との差が一番縮まりました。しかし追いつくことはできず、折り返し手前ですれ違います。次は上りですから「もう絶対追いつけない」と思いました。
給水が2.5k、5.8k、10kのところにあるとパンフレットに書いてあったので、3回水が飲めると思ってたんですけど、これが大バカ勘違いだったんですよ。
ハーフの人はそうなんだけど、クウォーターは5.25kで折り返すから5.8kと10kのところは関係なかったんです。(クウォーター勢は行き2.5k地点と帰りの残り2.5k地点の2箇所。)
5.8kで給水しようと思ってたのになくてガックリしました。めちゃくちゃ飲みたかったわけではないんですけどね。
☆5〜8k☆
来た道を帰っていきます。折り返してからはどのくらいの坂道が待っているか分かっているので、「あの辺りまでずっと上りだな…」と思いながら立ち向かいます。
後半の上り坂で、しかも逆風。前の人が歩き始めて、「あぁ心が折れたんだな…」と切なくなりました。私は歩きたいと思うほどの疲れは感じていませんでした。
母とも割とすぐにすれ違いました。60歳近い年齢ですから、もっと遅いだろうとナメてたので驚きました。姉が前にいるという既出情報をもらいました。
この辺りでやっていたことは前傾姿勢です。
「土佐礼子さんのワンポイントアドバイスを2度聞いたことのある母」から聞いた話なんですが、「体をまっすぐに立てた姿勢で、体を前に倒して、反射的にぱっと足が出る感じで走る」のが良いそうです。
その話を思い出しながら、「逆風なのでいつもより前に倒れても風が受け止めてくれるだろう。」と思いながら、自分なりに前に倒れながら足が自然に出るイメージで走っていました。
上っていると、やっぱり脇腹が痛いような気がします。足の痛みは無視できても、腹の痛みはメンタルに直結するので無視できません。でも、レース中の痛みは我慢しかないです。
「逆境に立ち向かう者が健気に頑張る姿は美しいぞ!」なんて嘘ばっかりな言葉で自分を騙し励まします。
☆8〜9.5k☆
腹痛一歩手前で下り坂ゾーンへやってこれました!お馴染み、力を抜いて落ちるだけです。楽なのは良いんだけど、重力に身を任せて落ちているだけなで、これ以上スピードを上げるにはどうしたらいいのかは分かりません。
たまに後ろから早い人がやってきて、すごいスピードで抜いてきます。はじめは「体力温存型の人なんだなぁ」なんて感心していましたが、何度か抜かれて、ハーフの人なんだと気づきました。抜いていくハーフの人以外は周りに人がほとんどおらず、寂しい感じで進んでいきます。
行きがけに見た景色や応援の人を見て、「ここ通ったわ!」と懐かしい気持ちになります。会場の近くまでかなり戻ってきたようです。疲れて死にそうという感じでもありません。ラスト1kでスピードを上げることを決めました。
(※距離表示が1k置きにあったのですが、3つくらいしか見つけられなくて、今どの辺りにいるのか分からず走っています。時計を見ない縛りがあるので、ラスト1kは勘で測ります。)
☆9.5~10.5kラストスパート☆
堀切大橋が見えて、一気にテンションアップ!
「よし、ここからは全力で走るぞ!」
(距離勘は正確だった。)
上り坂では足で頑張らないのがセオリーでしたが、それを無視して地面を蹴り、大きく腕を振り、オリャオリャオリャー!と気合いで進みます。太鼓の応援もあって、元気をもらいます。
「前のおじいさんを抜くぞ!」と思いながら頑張ったのですが、おじいさんもラストスパートをかけていたみたいで、全然追いつけませんでした。
橋の下はフラットな道です。今日1番の逆風が吹いています!ゴール間近ですから全くめげません!
前傾姿勢、猛突進!で突き進みます!
そして、ラストの下り坂!
まだ体力が残っています。
しまった、ペース配分ミスった!!今からでも全力出しきれ〜!
加速していると、ゴール手前に土佐礼子さんが!!!どうしたらいい?どうしたらいい?(コミュ障)あわあわしながら手を振って通り過ぎます!
スタートのところがゴールかと思いきや、謎の脇道に誘導され、唐突にゴールが出現!
驚きのままゴール!
●1時間03分で完走!
ゴール横テントではアクエリアスとバナナがもらえました。記録証もスムーズに発行してもらえました。
記録は1時間3分!
ちゃんと走ったと胸を張れるタイムです。今後クウォーターを走る機会があれば、1時間切る目標を立てても良さそうですね。
●ご褒美のしらす丼と伊勢海老汁
お昼ご飯は、しらす丼と伊勢海老の味噌汁。お茶とお手拭き・お箸付きで、トレーに乗って提供。量もしっかりあり、学食のような感じ。
子供と食べたから足りなかったけど、美味しかったです。
私の味噌汁の伊勢海老は頭でしたが、姉は体の部分が入ってました。私も体が良かったよー…。
●感想
1時間、集中して前向きに走ることができて良かったです!とても良い走りができたと思います!1ヶ月の練習の成果がありました。非常に有意義で楽しい一日になりました。
今後のマラソンとnoteの更新予定
次はハーフを走ります。練習期間は18日しかありません!やるべき事はわかっています。カレンダーでカウントダウンを書き込みました。練習頑張ります。レース前日に練習のまとめ記事を更新予定です。
▼エントリー▼
12月3日 あかがねマラソン ハーフ
2月11日 愛媛マラソン フル