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西国三十三所をできるだけ歩いて巡る02 醍醐寺
「01長谷寺」の時に書きましたが、西国三十三所を巡ってみようと思った理由は自身の年齢のこと、西国三十三所の知識が少しがあったことなど、いくつかあるが、ほかにも「有名なのに訪れたことがない名刹」をめぐる良い機会になるかも!という期待もありました。
その意味で楽しみにしていたのが、第十一番札所である 醍醐寺 (上醍醐 准胝堂)。醍醐は豊臣秀吉の大茶会の舞台で春の桜が有名だが、一度も行ったことがなかったので。
地下鉄の醍醐駅から徒歩で約20分。市内中心部からの地下鉄が開業して25年以上経つのにもったいないことをしてた気分に。本尊は准胝観音。准胝仏母とも呼ばれ、安産のご利益があるらしい。
また、個人的に醍醐寺といえば、学生時代の教員がここ醍醐寺の宝物館で学芸員として文化財を研究していたことを思い出しました。
その宝物館より、まずは参詣。正面の長い白砂利の先に有名な五重塔、そのさらに先の観音堂で御朱印をいただけるよう。
砂利道を進むと途中の門扉に桐の家紋が。やはり豊臣家の威光がそこかしこに感じられます。
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五重塔が見えてくる。建立は1000年以上前。もはや壮麗さはないけれど、屋根や柱は1000年続く建築のすごみを感じさせます。
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御朱印をいただける観音堂に着くと、巡礼の装束を整えた中高年のグループが。自分はそこまで準備はしてないものの、その姿を見て、札所巡りは1200年を経た今も人の心をつかむものだとあらためて。
観音堂からさらに上ると、本堂(現在修理中)のある「上醍醐」と呼ばれる山のエリアへ。宝物館へ行くため、途中で引き返したが、訪れたのが夏の終わりだったので、濃い緑が池に映え、山上から流れてくる水も心地よかった。
このあと、三宝院、宝物館と回ると、たっぷり1時間以上かかった。庭園や仏像はもちろん素晴らしかったけれど、それ以上に寺を囲む醍醐の自然が印象に残った。見どころの多く、歩き応えある醍醐寺。准胝観音のご開帳は5月中旬らしいのであらためて来ようと思いました。
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