見出し画像

革靴を分解して開きにして干しました

セメント靴ですが初革靴分解。素材にコストダウンが見られるものの、さすが大塚製靴、良くできてると思いました。

15年くらい前に買ったハッシュパピー(大塚製靴)のタウンシューズです。今でも同モデルは売っています。
http://www.hushpuppies.co.jp/men/walking/M-7027.html

最近まで釣りなどの靴が汚れるシーンに使用していましたが、さすがにみっともないのと、3EウィズのためA-Cウィズの自分の足には合わないのを実感してきたので、いよいよ廃棄することに。

使い方も手入れも悪かったので、銀面は削れヌバック加工みたいに、つま先のアウトソールも削れ、月形芯は折れていますが、アッパーの裂けや縫製のほどけなどはありません。

ライニングも以外と綺麗です。豚革だと思われます。

まずはインソールをはがします。両面テープが使用されています。踵にはクッションのためのスポンジが入っています。

アウトソールを剥がします。つま先から剥がすと、剥がしやすいです。気温が高いせいか、ヒートガンを用いなくても剥がれました。

アウトソールが取れました。アウトソールに穴が開けてあります。屈曲性を良くするためでしょうか?

金属のシャンク。サビサビで、取り外す時に折れました。

シャンクは先端を潰した釘のようなもので中底に固定されていました。

アッパー・ライニング・中底は、踵部分は真鍮釘で、その他の部分は接着剤で接合されています。

中底は月形芯に使われるような厚紙製。何故か2つに分かれています。

先芯は、アッパーには接着されず、ライニングに接着されています。

履き口の踵部分にスポンジが入っています。左足の月形芯は履き方が悪かったせいで折れています。

アッパーとライニングの間には薄い合成繊維の布があります。

ライニングは左右とも小指の根元に穴がいていました。これは私の足が中足骨外転しているため、足の力を小指外側上方向にかけているせいだと思われます。

バラバラになりました。

あまり力のかからない所や仮止めに接着剤や両面テープが使用されていました。接着剤は革靴にとって必須の素材という事を実感しました。

アッパーは、何かに使える(危険フレーズ)かと思い、ハンドソープで洗ってとっておくことに。

洗ったら履き口が破れてしまいました。

開きにて干しました。

おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?