2月16日(金):2023運動ガイド「高齢者は多要素の運動」を!
この数日は厚生労働省が公表した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を取り上げ、それに関連した話を続けています。
今回のガイドにおけるトピックスは策定された「健康日本21(第三次)」の内容を踏まえ、成人・子ども・高齢者というライフステージごとに身体活動や運動に関する推奨事項を明記したことに加え、新たに「座位行動」の概念が設定されたことです。
これまでの3回は新たに加えられた「座位行動」の「座りすぎ」をケアするための内容を綴ってきましたが、今回はもうひとつの成人・子ども・高齢者に区分されたライフステージごとの身体活動や運動に触れていきます。
前述のガイドでは以下のように全体の方向性が示されています。
●こども
・中強度以上(3メッツ以上)の身体活動(主に有酸素性身体活動)を1日60分以上行う
・高強度の有酸素性身体活動や筋肉・骨を強化する身体活動を週3日以上行う
・身体を動かす時間の長短にかかわらず、座りっぱなしの時間を減らす。特にスクリーンタイムを減らす
●成人
・歩行またはそれと同等以上(3メッツ以上の強度)の身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上=週23メッツ・時以上)
・息が弾み汗をかく程度以上(3メッツ以上の強度)の運動を週60分以上
(=週4メッツ・時以上)
・筋力トレーニングを週2~3日
●高齢者
・歩行またはそれと同等以上(3メッツ以上の強度)の身体活動を1日40分以上(1日約6,000歩以上=週15メッツ・時以上)
・有酸素運動、筋力トレーニング、バランス運動、柔軟運動など多要素な運動を週3日以上
・筋力トレーニングを週2~3日
このような形で運動の量や強度、頻度がステージごとの3区分で明示されることになりました。
ポイントをあげるとすれば、高齢者の運動で有酸素運動、筋力トレーニング、バランス運動、柔軟運動など「多要素な運動」を推奨している点です。
やはり年齢を重ねていくと様々な面で衰えが生じてくるので、より多面的な運動が必要になってきますね。
私たちはスクール制の小型フィットネスクラブを運営する民間企業ですが、短時間での多要素なレッスンを提供しているから、今回の内容の受け皿にはピッタリです。
私たちが提供する45分間のレッスンでは静的・動的なストレッチ(柔軟運動)に始まり、筋力トレーニング、バランストレーニング、ケア(痛みにつながる部分をほぐすなど)と進んでいきます。
45分間のなかに多要素が盛り込まれ、ひとつのパッケージとしてあっという間にそれが完結する形です。
これらを週に2回ほど受講していれば、前述したガイドの要件を十分に満たしていくことが可能になっています。
今回の新たなガイドラインの策定をふまえ、私たちも会員の皆さまに改めてALIVEで提供しているレッスンの意味づけを深めていければ良いなと思っています。