見出し画像

「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論795」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第35号(2008.5.25発行)「広がる、コアトレーニングー集客や会員定着にも効果的」1~※名称等は当時、一部文章省略

身体の各部位を複数のトレーニングによって鍛える従来型のトレーニングから身体のコアである体幹部を中心に鍛えるトレーニングへとそのモードが変化するなか、コアトレーニングに絡んだ様々なエクササイズやギア、サービスが開発されてきている。
ジムオペレーションの柱にコアトレーニングを採り入れるクラブも出てきている。
欧米では既に定着しつつあるこの流れは今後日本でもさらに進むものと思われる。

「動く」が改善する

フリー百科事典「ウィキペディア」によると、コアトレーニングとは身体のコア(核)となる脊柱(体幹)に近い部分から意識的、優先的に鍛えるトレーニング手法をいう。
インナーマッスル(深層筋)といわれる腸腰筋、骨盤底筋群などを鍛えることによって身体のバランスや「動き」そのものを改善する。
また多くのスポーツ競技に通じる、汎用性に富んだ身体パフォーマンス能力の向上も図れる。
筋肉は本来、体幹に近い部位ほど大きく高出力が出せるため、運動能力への寄与も大きい。
逆に、末端部を優先して鍛えるとコアの働きを阻害し、柔軟性が失われるため「動き」が悪化するうえ、故障にもつながりやすいといわれ、最近は敬遠する人も多くなってきている。
こうした特徴があるため、プロのアスリートのみならず、一般生活者の中にもフィットネスの一環としてこのトレーニングを採り入れる人が増えてきている。
フィットネスクラブではピラティスやバランスボール、フリーモーション系のマシントレーニングなどがコアトレーニングとして採り入れられている。
また最近では効果的なトレーニングを、より効率的に行うため、姿勢や柔軟性を予め評価するバランス評価トレーニングシステムなども開発されてきている。
こうしたコアトレーニングをジムオペレーションの柱に据え、集客と会員定着を促すクラブも出てきている。

~ここまで~

記事の通り、2000年代中盤あたりから、コアトレーニングという言葉とそれに関するトレーニング、エクササイズ手法が急速に注目されるようになりました。

一時期は、猫も杓子もコアトレーニングを謳い、各クラブ、集客に勤しんだことを思い出します。
現在はと言えば、殊更にコアトレーニングを謳うというクラブは少なくなり、ある程度、一般化、浸透化したとも言えるし、一方で24時間化や無人化などのフリートレーニングが進行し、多くは表層的なトレーニングに終始してしまっているとも言えます。

コアトレーニングの重要性は変わりませんが、奥に埋もれた理由が浸透化によるものか、形骸化によるものかによって、クラブそれぞれの在籍者の成果は大きく違ったものになっていることでしょう。

お読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

フィットネスビズ
宜しければサポートお願い致します!