6月28日(金):親子で過ごす時間と体験を濃密に
先般には今年の4月から長野市で始まっている子どもの体験・学び応援事業「みらいハッ!ケンプロジェクト」のことを取り上げ、この数日はそれに付随した子どもの体験格差のことなどに触れています。
昨日は書籍「体験格差」の内容から、全体の傾向は親の世帯収入が子どもの様々な体験の機会と強く関係していると同時に、それとあわせて非常に強い相関が示唆されていたのが「親の体験の有無」であることを記しました。
世帯収入の多寡にかかわらず、親の子ども時代の体験が乏しかった場合は、その家庭の子どもの体験の機会も乏しくなっていることから、単に収入だけに左右されるのではなく、世代をまたいで体験の有無が連鎖、固定化する可能性が見て取れます。
だからといって、その解消のために親が時計の針を巻き戻して子ども時代の体験を増やすことはできないから、「いま」のこの瞬間に親子で一緒に体験の幅を広げていくことが大事じゃないと感じた次第です。
私も子どもを持つ親ですが、親が食わず嫌い、やらず嫌いになっていると、前述したように子どもの世界が狭まってしまうので、まずは親である自分に何でもやってみようとするマインドが必要なのだと思っています。
これに関して同じように当てはめて考えたら良いなと思い起こされたのは、年齢を重ねた先(シニア時代など)で持っておくべき楽しみの4ゾーンです。
こちらは以前にもブログで触れたことがありますが、年齢を重ねた先で楽しめる趣味を持っておくのは有意義で、私が時折り当てはめてみる観点は次のようなものですね。
それは「1人で楽しめるもの」:「誰か(家族・友人・仲間)と楽しめるもの」という軸と「屋内で楽しめるもの」:「屋外で楽しめるもの」としての軸の2つです。
つまり、各要素の掛け合わせの2×2で以下の4通りになります。
・1人で屋内にて楽しめるもの
・1人で屋外にて楽しめるもの
・誰かと屋内にて楽しめるもの
・誰かと屋外にて楽しめるもの
年齢を重ねていくなかで先のような4つのゾーンに対して自分なりの趣味を持っていると、様々な形、様々な人と楽しみを分かち合うことができると思っていました。
仮に1人で楽しめる趣味しかなくて、熟年になってパートナーと共有できるものが何もないと、その時には互いの理解できる面がなくて熟年離婚、なんて憂き目にあってしまったり、 逆に相手と一緒でないとできない趣味しかないと、もしパートナーに先立たれてしまった時に、楽しみが何もなくて引きこもってしまうようになるのもまた寂しいことです。
だから4つのゾーンにそれぞれ楽しめるものを持っておくのが良いんじゃないかと考えています。
ちなみに現在の自分に先ほどの4つのゾーンを当てはめてみると次のような感じです。
・1人で屋内にて楽しめるもの
読書、映画鑑賞※、芸術鑑賞※、筋トレ、ゲーム※、ガンプラづくり
・1人で屋外にて楽しめるもの
サッカー観戦※、フィールドワーク、ランニング&サイクリング、カレー屋めぐり※
※は1人でもできるし、誰かと一緒にすることもあるもの
・誰かと屋内にて楽しめるもの
ボーリング、卓球、お茶(お点前)、将棋、料理
・誰かと屋外にて楽しめるもの
フットサル、キャンプ、BBQ、ハイキング、旅行、史跡めぐり
パッと思い浮かんだものを列挙したので、抜けているものもあるでしょうが、概ねこんな感じです。
それぞれのゾーンで5個ずつ、計20個ぐらいあれば年齢を重ねた先でも楽しみが広がっていくと思いますが、「誰かと楽しめるもの」に子どもと一緒にできる体験を増やしていけば良いのでしょうね。
今のところ「誰かと屋内にて楽しめるもの」と「誰かと屋外にて楽しめるもの」の大半(フットサル以外)は、子どもと一緒にシェアできる事柄です
あとはこの幅を少しずつ広げていければと思っています。