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スパイク付きシューズ

ちょうど全国的な寒波で日本海側などは大変な様子。
ここ北海道をはじめ、東北など元々雪のある生活を送る人は
それなりに準備をしているので冬靴や雪に備えた靴をにっているかと思います。
備えがあっても毎年滑らない靴を探し求める人が多く、
店での粗油靴の会話の中によく出てくるのが「スパイク」という単語。

そんなスパイクについてのお話。
特に高齢の方からスパイク付きの靴やスパイクの取り付けについて問い合わせがあります。
筋力的に踏ん張りが効かないから道具に頼りたいからなのか、それとも車のタイヤ同様にもっとスパイクが全盛だったころの記憶なのか…
でもうちでは取り扱っていないんですよね。
ホームセンターには簡易型や埋め込み式のピンも売っていますが、かなり見なくなりました。子どもの物を中心に手で開閉してスパイクの有る無しを切り替えられるのはたまに見かけますかね。


付け外し可能な簡易の物
踵の金具の開閉でスパイクを出せる物

雪山登山のアイゼン然り、氷で一番滑らないのはやはりスパイクなどの金属の爪を直接氷に噛ませることだとは思います。
しかし、トップ画のような靴底に直接埋め込むやイプの物は
ほとんど見かけません。それはなぜか?
①ゴム素材の進化
色々研究が進み、ゴム素材だけでもかなり滑りにくい靴が増えたと思います。とはいえ、それでも滑るから相談のお客さんは無くならないし、簡易のスパイクなども一定の需要があるので売られ続けている訳です。
②外専用!
スパイクの大きな欠点。それが室内NGと言うこと。
店舗の床材は傷だらけになってしまうので基本的には嫌がられ注意されたり、入店お断りになるかもしれません。
そして店内の硬い床にはスパイクは食い込まず、ただただ設置面積がほぼなくなり、唯一設置した金属ピンも摩擦や抵抗が無いので普通の靴より滑ります。だから室内の床に置いてはスパイクはかえって危ない。
その対抗策としての折りたたみ機構だと思うのですが、毎度入店の度に靴底に手を持っていき切り替える人は少なく、雪の詰まりなどでスムーズに切り替えが難しい場合もあるようです。
スパイクH基本的に外専用。例えば雪かきでしか使いません。と言うような靴になら付いていても良いかもしれません。

後は先日のお問い合わせのお客様で
「ゴルフシューズはどうなのか?」と聞かれたのですが、
ゴルフのスパイクは氷には刺さりません。ゴムのようにしなやかにグリップもしてくれません。氷の上においてはただ足元の不安定さしか呼ばない悪いところの詰め合わせになってしまうかと思われます。やめましょう。
あと、数年前に「靴底に絆創膏を貼ると滑らない」と話題になりましたが覚えていますか?あれも結局は革底のようなフラットなソールに貼ることで簡易的にグリップが高まるということだと思います。
そもそもゴツゴツと凹凸のあるブロックのソールにはうまく絆創膏が貼りつかないですよね。

個人的にはソール性能よりも、
ソール性能が絶対唯一の条件とは思っていなくて、
むしろ
歩き方(身体の使い方)靴の中で足が遊ばないサイズ感の方
滑らない、滑っても怪我をしないためには重要と思っています。
ソール性能を過信せずにご安全に。

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