チョコレート
小正月が過ぎて、いつもの商業施設へ買い物に行くとチョコレートの香りが出迎えてくれるようになった
色鮮やかな紙に包まれた宝石のようなチョコレートは見ていて飽きない
特設売り場で幸せそうにチョコを見つめる乙女たちを見かけて思い出す学生の頃
毎年2月14日に近づく頃に
⚫︎ 甘い告白をもらえるか
⚫︎ 義理堅い挨拶で終わってしまうか
⚫︎貰ったチョコレートの数
⚫︎手作りか否か
⚫︎友人から恋人へ発展するのか
様々な憶測と期待と牽制という睨み合いで、ある種の緊張漂う空気に満ちていた
今でもそれは変わらないのだろうか
本命チョコ、義理チョコ、友チョコ、
自分へのご褒美など様々な理由をつけてイベントを楽しんだものだ
毎年わたしは自分へのご褒美に、少しお高めのチョコレートを買って楽しんでいる
お気に入りは、チェリーブランデーの入った大人向けチョコレート
甘くてほろ苦くてチョコに包まれた少量のブランデーと、ブランデーがしっかりと染み込んでいるチェリーの香り、、
想像したら、わたしの脳内(欲望)はチョコを探せと指示を出す。
たとえ、お目当てのものが見つからなくても、美味しいチョコレートに出会いたい。