📈株のバブル・暴落を的中させるベナーサイクル📉

アナタは【ベナーサイクル】というチャートをご存じだろうか？
1875年、アメリカ合衆国の投資家・資産家であったサミュエル・ベナーという人物によって
「ベナーの予言・将来の価格の上昇と下降」という著書が出版され、その中で紹介された【バブルと暴落の周期】をチャート化したものである。

これがそのバブルと暴落の周期チャートである
↓↓↓

ベナーサイクルチャート

ベナー氏自身、資産家としてとても裕福な生活を送っていたそうだが、
1873年の恐慌によって、その富をすべて失ってしまい破産してしまった。

この経験により、
「なぜ自分はこのような事態に陥ってしまったのか？」
「順調に投資額が増えていたにも関わらず、なぜこのような結果となってしまったのか？」
と、真剣に考察し、ある結論に達した。

「市場には、理路整然としたバブルと暴落の大きなサイクルがある」
ということに気付いてしまったというのだ。
そこには【数年単位の周期】で【規則正しく進みチャートを形成する】
というのである。

お解りいただけただろうか？
このベナーサイクル、
ドデカいバブルとまぁまぁ大きな中間バブルを交互に進んでいる。
150年前のベナー氏、ご丁寧に2059年まで算出してくれているので、
実際に私達がリアルタイムで体験した現代で見てみよう。

①日本のバブル景気時代
1985年から1989年のまぁまぁ大きな中間バブルに見事該当しており、的中している。

1989年、バブルピーク時の六本木ディスコの様子。呆れるほど浮かれている。この時派手な格好で踊っていた方々は現在、還暦である。

その後、1990年から1996年、日経平均は1989年をピークに暴落した。

1950年の株式市場再開、戦後復興からベトナム戦争、オイルショックなどの急落イベントはベナーサイクルの指し示す通りに上下しながらも、力強く右肩上がりに伸びている。

②ドットコムバブル
そして1996年～2000年、ドットコムバブルで急騰した。
その他の業種が絶望的だったため、日経平均では1997年と1998年は下降したが、1999年と2000年はナスダックに連れ高し日経平均も急騰した。
ドットコムバブルでは孫正義氏など、ＩＴ系に世界の資本が一極集中し、多くのＩＴ長者が誕生する。
しかし、ベナーサイクルチャートの指し示す通り、2001年の同時多発テロ事件を皮切りにドットコムバブルの崩壊、地獄のような下げ相場へとまたしても突入する。
この底の見えない時代に天才短期投資家ＢＮＦ氏が誕生する。

ドットコムバブルの急騰は体感として凄かった。パソコンに目覚めた者達（主にオッサン）がＷｉｎｄｏｗｓ95、98、エクセル、アドビーやパソコン雑誌を買い漁り、その瞳は来るべき未来を夢みた。

若き日の孫正義氏。液晶携帯手帳の特許やハドソンの卸し売りから事業を始め、ビジネス才覚を遺憾なく発揮された。（現在進行中）

③リーマンショック
2004年～2007年、ベナーサイクルの指し示すとおり、
まぁまぁ大きなバブルが始まる。
現物で買って寝ときゃ儲かるターンである。
しかし、ベナーサイクルの指し示すとおり、リーマンショックが起きる。
実話を元にした映画、「マネーショート」で印象深いセリフがある。
「投資物件として欲しいから、３件目からは飼い犬や飼い猫の名前で書類にサインして3件も4件もローンを通した。」
「そのローンは考えうる限り、返済不能なはずだが、債券市場ではトリプルＡＡＡ」として３回以上も売りに出され、いずれも何も知らない投資家が投資信託で買うというサイクルが繰り返された。」
なんとも恐ろしいことである。
フラット35とは違い、変動金利の住宅ローン契約書は小さい文字で
「市場の変動により、5年後から返済金利が毎月7％上がる可能性もあります」
３回も４回も債券市場でぐるぐる売りに回せば売れなくなった（可能な限り売り切った）時点で金利があがるのは当然である。

④アベノミクス
2012年～2018年はご存じの通り、アベノミクスバブルである。
東京オリンピックの相乗効果で世界の富が日本へ帰還した（この影響もあり、世界の富はやっと、中華人民共和国から日本へと本格的に戻ってきた）
そしてコロナショックでベナーサイクルの通り下降し、
世界の富がアメリカ、ヨーロッパを始めとして日本へも戻っているため、
これまたベナーサイクルの通り、日経平均は力強く上昇を続けている。

ブラックマンデーを凌ぐ下降と言われたあの急落で、これから暴落のサイクルになると思っている短期投資家の方も多いかもしれない。

僕もそう思う。。。
しかし、今までの株の歴史をここまで完璧に当てているベナーサイクルチャートは2026年までをまぁまぁのバブルと指示している。

もちろん妄信するのはよくないが、
アメリカ合衆国の出来る人気女投資家、キャシーウッド氏があれだけ強気で買いまくっている姿をみると、ベナーサイクル通りに動いているのでは？
と疑ってしまう。。。

私は３万人の聴衆の前に出る時は脇汗びっしょりになるわ！
でもね♪そういう時こそ、自信をもって発言するの♪それが私流なのよ！恐怖を無くすには大胆がいいの♪
と、インタビューに答えていた大投資家キャシーウッド氏。

ブラックロックにしろ、
映画「マネーショート」のモデルとなったアメリカ史上最大の悲観的ショーター投資家マイケルバーリ氏さえ未だ買いに転じている姿をみると。。。

いずれにしても、このベナーサイクルチャートでみる限りは、2024年現在はまだ買いの時期を示しているのである・・・

まだ上昇の途中であるのではないか？と思うもうひとつの根拠がある。
日本製鉄の株価が上がり切っていない。。。
ドットコムバブルのような例外はあるが、、、
戦争に突入するなら（もうロシアや中東の国が突入してるけど）
冷戦（1989年終結）やリーマンショック（2008年）以上のアイアンショックかまさなおかしいやろ！という、、「もしも検証」は長くなってしまったので次回しようと思う。