大学院留学の孤独について考えてみる
大学院留学は孤独です
留学が始まって約二ヶ月、ひしひしと感じることがあります。そう、「孤独感」です。いい大人がこんなことで・・・と思われるかもしれませんが、自分でも想像していた以上に重大な問題になりそうなんです。今回は、この孤独を生み出す要素について考えてみたいと思います。(書くと楽になるっていうしね😂)
1.言語問題から生じる孤独
シンプルかつ、重大な問題。英語がうまく話せなくてコミュニティに溶け込めないという問題です。もちろん、授業などは必死に準備して向かうのでなんとか乗り越えられます。日常生活でもそれほど困ることはありません。ただ、ネイティブ同士のフランクな会話などには全くついていけず。ノンネイティブ同士ならうまく会話できますが、思っていることをニュアンス通りに伝えられないストレスがあります。それと、私自身が大人であるのと、そもそも大学院はみんな勉強しにきているので他の学生との距離感もそれなりにあります。(ワイワイ友達作ろう、ってわけではないってことですね)
これ、思ったよりきついんです。今日の出来事を、自分の思っている通りのニュアンスで伝えられない・伝える人がいない。これ、きついです。
もちろん、留学される方の語学力に大きく影響される話なので、お前の英語力が低いだけだ!と言われたらそれまでですが😭 それでも純ジャパ・今まで留学経験なしの人間からするとそれなりに勉強してきたつもりではいたんです。(同じ境遇の方ならわかっていただけますでしょうか)
2.大学院という環境
私は日本の大学院を出ていないのでこれが大学院というものの普遍的な状況なのかはわかりませんが、イギリスの大学院は完全にself-directed study:自主学習を前提にしています。おそらくこれはイギリスの専門性を重要視する教育制度に起因している気がします。イギリスは学部のうちから専門的な内容を学ぶため、大学院生は既に基本的な知識は習得している、という前提でカリキュラムが組まれています。つまり、手取り足取りもう教えないから、自分の研究分野をしっかりと極めなさい、というニュアンスです。(だからこそ修士が1年で取れるようになってるんでしょうね)
なので、日本の大学(学部)しか経験していない私は、学校=皆んなとなにかする、というイメージがあったので、そのギャップが大きいです。学生なのになぜこんなにひとりぼっちで勉強ばかりしているのか、と(涙)おそらく、こちらではこれが正しいんでしょうけど、一人で毎日図書館にこもってただただ勉強だけしていると、猛烈に孤独を感じてしまうことがあります。
3.大人が故の孤独
大人なのに仕事してない、収入がない・・・社会に居場所がないと感じてしまう孤独感も発生しています。これは社会人留学、特に私費留学生に生じる孤独だと思います。いや、大学院生という地位と居場所があるはずなのですが、いい大人なのに働いていない、社会人としての居場所がない、と感じてしまい、孤独を感じてしまいます。ワーカホリックなのかもしれません笑
あと、これは日本人(勝手に一般化してごめんなさい)特有の感覚なのかもしれません。パートタイム課程などには仕事を休職したり、時短勤務に切り替えて学んでいるイギリスの方がたくさんいます。彼らの文化だと、キャリアのためにアカデミアに戻るのは普通みたいですね。日本では社会人が学校に戻るのはまだまだ少数派なので、モデルケースがなかなか周りになく、自分がやっていることが正しいのかわからなくなるのも孤独や不安を深めている要因かもしれません。それと、周りに自分と同じ境遇の人が全くいないというのも孤独感を強めています。コースメートは学部を出てすぐにきた若い学生か、官費留学などできたエリート社会人留学生しかいません。前者は当然人生のステージが違うので同じ目線で人生相談はできません。後者は広義の人生の悩みや日々の不安については共有できるのですが、彼らは給料をもらいながら、政府にあてがってもらったいい家に住んで学生をしているので、心の余裕度が全然違います笑
4.天気の問題
ええ、最初は笑ってましたよ。天気なんかでいちいちメンタルに影響でるわけがないって。こっちきてわかりました。冬のイギリスの天気問題は深刻です笑。こっちにきてから、太陽を拝めたのは数えるぐらいしかありません。基本的に毎日曇りか雨です。こうも続くと流石にメンタルにきます。しかも日照時間も短い。気が滅入る。寂しさが増す。という・・・ね。イギリスでは太陽を擬似的に作るSun Light Deskという商品もあるくらいですからね笑。最近は流石にセロトニン不足を感じるので、ビタミンDの摂取を始めました。
それでも、頑張るしかない
自分が選んだことなので、弱気を吐くのは嫌なのですが、おそらくこれから留学を考えられている方も、現在同じように留学されてる方も一度は感じるであろう孤独について、私の経験を共有してみました。もし同じように孤独感で辛い思いをしている方がいたら、このnoteが一助になれば幸いです。大学院留学の一年が今後の糧になると信じて、強く気持ちを持って頑張ります。