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【Finnovalley 活動レポート】海士町からはじまる互恵決済「ハーンPay」、誕生の裏側

フィノバレー推進グループの波賀野です。
2025年1月、海士町のデジタル地域通貨「ハーンPay」の利用がスタートしました!
今回は、地域の魅力を活かしながら新たな決済のカタチを創造する「ハーンPay」について、そのリリースの裏側をご紹介します。


店舗や事業者の方々にお集まりいただいた説明会の様子や、海士町らしさを練り上げて「ハーンPay」のキャッチコピーとしてまとめたワークショップの様子をお伝えし、このプロジェクトが目指す島の未来についても触れたいと思います。



説明会で見えた「現場の期待と不安」

リリースに先立ち、地域の店舗や事業者の方々を対象にした説明会が開催されました。

資料を準備してお迎え

説明会では、「ハーンPay」の使い方や導入のメリットを説明するとともに、参加者の皆さんからも、「ハーンPay」に関する質問や期待、要望などが発信され、内容に真剣な表情で耳を傾ける様子が印象的でした。

ロゴマークの成り立ちについて語る

「デジタル地域通貨って便利そうだけど、使いこなせるかな?」という不安や、「活用方法次第で地域の交流がもっと深まるかもしれない」という期待の声も聞こえてきました。

現場での疑問や要望を丁寧にお伺いして今後に活かしていくことで、より地域に根付いたデジタル地域通貨の運用が可能になると感じました。

対話型の説明会

膝を付き合わせながらの対話が、ハーンPayの「人と人をつなげる」理念にぴったりでした。

説明会後の雑談タイムでは、参加者の方から、海士町らしい「支え合い」を大切にした仕組みづくりについての意見をいただきました。

「島らしさを感じられる通貨にしたい」「利用するたびに誰かとのつながりを実感できるようなものがいい」といった声が印象的でした。

使い方を体験しながら

「互恵決済」の言葉に込めた思い――ワークショップの模様

プロジェクトメンバーや地域住民が集まり、「ハーンPay」のコンセプトをシンプルに伝えることができるキャッチコピーを考えるためのワークショップを行いました。

この場で、参加者の総意のもとに「島からはじまる互恵決済」が誕生したのです。

このワークショップでは、複数のチームに分かれて、海士町らしさやデジタル地域通貨に期待することを話し合いました。

そして、各チームの考えをふせんに記載して、みんなで議論しながら煮詰めていきました。(KJ法と呼ばれています。)

断片的な情報をふせんに整理

参加者それぞれが海士町を思い浮かべながら、海士町らしさを言葉にしていきました。

ホワイドボードを使って共有

「人情」や「お互いを思いやる気持ち」「感謝の循環」などをキーワードに、地域内外でのつながりを深めるためのアイデアが交わされました。

ワークショップ中の笑顔あふれる場面

和気あいあいとした雰囲気の中、「こういう使い方もできるよね」と話し合う参加者たち。皆さんの楽しそうな表情が、この取り組みのポジティブさを物語っています。

さまざまなアイデア
徐々にまとまっていく思い

ホワイトボードに集まったアイデアを基に、「島からはじまる互恵決済」という言葉が生まれました。みんなで話し合って決めるプロセスから価値が生まれ、そうした積み重ねによって「ハーンPay」が持続可能なデジタル地域通貨へと育っていくのだと思います。


ハーンPayを通じて目指す島の未来

「互恵決済」という言葉には、単なる支払い手段ではなく、人々が思いやりと感謝を持ち寄る関係性を築きたいという願いが込められています。

この仕組みを通じて、日常の中で交わされる「ありがとう」の気持ちが、経済的なやり取りを超えたつながりを生み出すことを目指しています。

説明会やワークショップは、「ハーンPay」に関する地域の思いや今後の活用の方向性を現場で模索する貴重な機会でした。

このような地道な取り組みを重ねることで、「ハーンPay」は地域とともに育ち、島の未来をつくる大きな力になると感じます。

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