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不倫に気づいたとき、もう7年経っていた。【発覚】

気づき。
それは突然やってきた。

子の部活夜練の迎えに行き、帰宅した際、暗闇のカーポートの車内で通話する夫がいた。夜9時半過ぎくらいだろうか。
何してんの?とドアを開けると、半ギレで顔の中心に皺を寄せ、「閉めろ」のジェスチャー。
この時は、何かヤバイことに関わっているのだろうかと心配に思った。仕事関係だとしても、聞かれてマズイ話はお互いにないだろうとこの時は思い込んでいたので、態度がおかしいと違和感があった。

この電話は、直接不倫とは関係のない電話であったことが後にわかった。
ただし、夫にとっては「聞かれてマズイ話」であった。退職した会社へ労基署への通告をほのめかす内容。また、社内の動きを不倫女性を通じて得ていた。退職理由も、非常にセンシティブな、理事長退任までさせた内容であった。
会社を辞める際、口すっぱく「立つ鳥跡を濁さず」を伝えていたから、彼からしたら辞めてからも「濁しまくっている自分」を私に知られたくなかったのだと思う。

この不審な行動で、誰に電話していたのか探るべく、Apple Watchを突破し発着信履歴を見た。
Apple Watchはいつも入浴前にリビングテーブルに置きっぱなし、実は見ようと思ったのも初めて、パスコード4桁は一発で命中。脇が甘い。
履歴は前の会社関連の名前ばかりであった。
あぁ、そういえば彼は夜ご飯を食べた後は晩酌をしながら頻繁にメールかLINEかを打っていたなと思い、Apple Watchのimassageを開いてみた。
女性の名前のスレッドが1番新しい履歴にあった。

この段階では特に疑いはなかった。
会社の連絡でメッセージを使うのは普通の範疇。
内容も仕事に関するものがほとんどのようだった。
小さい画面をスッスッと遡ると、ただの同僚には使わないワードがあった。

「たまに会ってやるだけの関係ですか?そうなら私は耐えられません」

へ?「やる」って何を?

タイトルの通り、この時点で二人の関係は約7年継続していたのでした。

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