私の家族・まんまる猫さんの幸せ日記 　第4話 「春の日差しと来客」　　　　　(590ﾌﾟﾗﾝ対象）

まんまる猫さんの幸せ日記 第4話 「春の日差しと来客」

春の陽気が心地よい午後、私の友人の美咲が家に遊びに来ることになりました。

「まるお、今日はお客様が来るのよ」

窓際で昼寝をしていたまるおは、私の声に片耳を少し動かしただけ。グレーの毛並みが春の日差しに輝いて、まるで銀色のマシュマロのようです。

玄関のチャイムが鳴ると、まるおはゆっくりと目を開けました。

「こんにちは！」
「美咲ちゃん、よく来てくれたわ」

美咲が部屋に入ってくると、まるおは珍しく素早い動きで立ち上がりました。いつもはマイペースなのに、どうしたのでしょう？

「まぁ！これが噂のまるおくん？想像以上にまんまるね！」

美咲の声に、まるおは得意げな表情を浮かべています。そして驚いたことに、普段は警戒心が強い方なのに、すっと美咲の元へ歩み寄ったのです。

「にゃお〜」（よろしくね）

まるおは美咲の前で、得意技の白いお腹見せを披露。首回りの白い毛もふんわりと揺れて、その愛らしさに美咲は思わず声を上げました。

「かわいい！お腹触ってもいい？」
「ええ、どうぞ。でも、まるおが許可するかどうかは分からないわ」