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【家族持ち社会人の資格勉強や副業の現実と理想】自己研鑽の継続は家族間の理解が不可欠。

あなたは、将来への不安から、自分のスキルを高めたり、新しい資格を取得したいと考えていますか?

私も、スキルを向上させ自信を持ちたいという思いから、副業や資格取得のための勉強を続けてきました。

しかし、三年間続けたその勉強を、現在はやめています。

その理由は、副業や資格を取得することが家族の幸せに直結する未来が見えなかったからです。

「副業や資格取得の勉強」と聞くと、一見前向きで充実した印象がありますが、現実はそう簡単ではありません。

家族と一緒に暮らす社会人がこれに取り組む場合、家族のサポートが欠かせないのです。

家族との時間を大切にしたいと考えても、日々の交流を犠牲にしながら副業や勉強に専念すれば、関係が悪化してしまいます。


家族との絆を疎かにすれば、関係が悪くなるのは当然のこと・・・。

しかし、副業や資格取得の勉強に夢中になっていた当時の私は、それに気づけませんでした。

副業や資格で得られるスキルや知識よりも、家族と共に過ごし、成長を実感する時間の方が価値があると、今では強く感じています。

この記事では、私の経験を踏まえ、家族持ちの会社員が副業や資格取得に取り組む際、家族全員の理解がなぜ不可欠なのかを解説します。

まず簡単に自己紹介をさせてください。私はコウノキと申します。現在40代の会社員で、仕事・子育て・家事に日々奮闘しています。

趣味はお金の勉強、スポーツ観戦(特にバスケ)、家での簡単な料理、ギター演奏です。

これまでに、宅地建物取引士やファイナンシャルプランナー3級の資格に挑戦しました。

働きながらでも、約三年間、毎日勉強を続けることができたのは、漠然とした将来の不安や今の職場に依存したくないという動機があったからです。

そして、何よりも家族の支えがあったからこそ継続できました。

副業や資格取得の勉強に取り組む「キラキラした部分」はほんの一部にすぎず、実際には家族の心が少しずつ離れていることに気づかないまま三年間が過ぎてしまいました。


本記事を書いたのは、一人でも多くの方にこうした現実を知った上で、副業や資格取得に挑戦していただきたいという思いからです。

私の苦い経験が、皆さまの参考になれば幸いです。


家族のためだと思い込んでいたが、本当はただの自己中

現在挑戦しようとしている副業や資格取得の勉強が、果たして家族のためになっているのか、まずは明確にする必要があります。

例えば、宅建の資格試験に合格し、会社から資格手当が支給されることで家計が助かるのであれば、その意義を家族に伝えることで理解が得られるかもしれません。

一方、現在の仕事とは無関係に副業や資格取得の勉強をし、「将来的にこの会社を辞めたい」という曖昧な理由で取り組んでいるのであれば、注意が必要です。

そのような漠然とした動機で家族に伝えても、「ただ会社を辞めたいだけ」「いつか本当に辞めるのだろう」と家族に受け取られてしまう可能性があります。

さらに「自分は勉強を頑張っている」と自己満足に浸ってしまうと、家族との意思疎通が図れず、結果的にただの自己満足で終わってしまいます。

副業や資格取得の勉強に対する目的や成果(得られる価値が金銭的なものでなくても)が明確でなければ、「家族のため」と言いつつも実際は自己満足に過ぎません。

自己満足を満たすために家族が離れてしまうリスクがあることを理解し、家族と向き合うことが必要です。

家族が応援したいと思える状況を作ることも大切です。「自分が頑張れば家族も応援してくれるに違いない」というのは、ただの思い違いかもしれません。

なぜなら、家族の賛同を得ていなければ、応援どころか協力すら得られないこともあるからです。

家族が自分を応援しているかどうかは、会話や表情でわかります。「頑張っている自分を見てほしい」という気持ちが強すぎると、家族にその努力を押し付けているようにも感じられます。

もし家族がその姿に共感できていなければ、逆に苦痛になってしまうことに気づきましょう。

家族と目指すゴールが異なると、勉強や副業に取り組む自分が孤立してしまい、「何のためにやっているのか」見失ってしまいます。

むしろ、家族が環境を整えてくれていることに感謝の気持ちを持つべきです。

【現在の自分】人生で最も重要で大切にしたいことを見つけ、向き合う

あるとき、妻から「これ以上資格取得や副業を続けるなら、しばらく別居をしたほうがいい」と提案されました。

私は、そのとき初めて家族と自分の視点がずれていることに気づきました。

自分にとって本当に大切にすべきことは、あたりまえの日常生活であり、今の幸せな生活を疎かにし、「家族のため」と思い込んで家族を苦しめていたのです。

当時の私は「自分は将来のことを考えているから間違っていない」と信じ込み、副業や資格取得がすべてだと思っていましたが、実際には家族が本当に望んでいることに気づけていませんでした。

また、資格取得や副業をやめられなかった理由の一つに、勉強期間が長くなるほどやめることに抵抗を感じていたという点もあります。

いわゆる「サンクコストの罠」に陥っていたのです。

過去の出来事を変えることはできません。三年間、必死に続けてきた努力が無意味だったかのように思える時期もありました。しかし、「自分の気持ちを主張するだけでは家族の幸せは訪れない」と考え直し、妻とお互いの気持ちを尊重し合い、家族についての話し合いをしました。

その話し合いの末、私は資格取得や副業をやめ、今の私にできることは、勉強や副業に費やした時間で失った家族との信頼関係を、少しずつ修復することだと決意し、家族に約束しました。

家族との団らんを最優先にする

日常のあたりまえを大事にすること、家族が笑って過ごせるにはどう振る舞うべきか考えること。信頼を取り戻すには、日々の小さな努力が必要です。

今ある日常の幸せを感じながら信頼関係を修復する試みは、ある意味で自分を磨く機会でもあると考えています。

この経験が少しでも皆さまのお役に立ち、幸せな日常を過ごすヒントになれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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