vol.3 諦めない限り人生には成功しか無い!
防人レボリューション サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(57:43)は購入後に視聴可能。
第3話(全5話)
「辞めたくてしょうがないというのは、なかったですね」
「そんなに嫌な仕事ではなかったです。ある程度、出世して…昇任試験も受かって、それなりの地位にも居たんで…」
そう語る防人レボリューション先輩の特徴のひとつに”20年間、消防士として勤務した”という経歴がある。
防人先輩は消防士として、また救急隊員としても勤務し、凄惨な現場に数多く遭遇してきた。火災はもちろんのこと、大雨洪水の災害救助の任務にもあたった。
「人の遺体…亡くなり方は全部、見たんじゃないですかね」
そう語る防人先輩の20年間は、想像が及ばぬほどの密度であったことだろう。
つまり、決してゆるふわな職場ではなかった、ということだ。
うまくサボって副業に精を出すというわけでもなく、ちゃんと働いて20年勤めつつ、不動産を拡大させてきた。
これは近年の不動産投資界隈では、珍しい経歴だ。
多くの投資家が早期に勤め人卒業を目指し、なるべく早く会社を辞めてリタイアしたいという気持ちで取り組んできたことに対し、防人先輩の卒業は遅めだ。
先述のように、多くの大家さんは勤め人仕事が嫌で嫌で、勤め人の身の上から脱出したくてーー
その手段のひとつとして不動産投資の道を歩み始める。
対して、防人先輩は仕事そのものに対しては不満は少なかったという。
消防士という、人命を救う仕事だから?
社会的意義がありやりがいのある仕事だから?
ノルマがない仕事だから?
公務員は、倒産やクビがないから?
様々な理由が考えられるが、実は外的な要因ではない。
防人先輩の「中」に仕事がつらくない要因があったのだ。
仕事がつらくなる原因は、その多くが人間関係だと言われる。もっと具体的に言えば、人間関係とは、直属の上長や先輩との関係のことを指す。横並びの同僚と揉めるということは少なく、多くの場合、先輩や上長と、互いに反りが合わないところから始まる。
仕事の進め方、考え方、重視するポイント、人間性…
それらが、相容れない。
その中で、職位が上の者が、下の者に命令や強制を行ったり、進言を無視する。そうして、人間関係はこじれていく。
しかしながら職位が下位の者は、組織のルールのために、上長に従わざるを得ないのが現実だ。
逆らったら、異動や減俸の理由にされてしまうかもしれない。
職権濫用されて、仕事がやりにくくなってしまうかもしれない。
そんなことが脳裏をよぎって、自分の意見を抑え込む。我慢しながら服従することになる。
この時に、多大なストレスが発生する。これを読む勤め人の皆様にも、心当たりがあるかと思う。
しかし、防人先輩にはこれが無かったという。
なぜ防人先輩はそこまで強気で在れたのか?
「不動産のおかげですね」
防人先輩は昔を懐かしみ、笑った。
上長の顔色を気にせず、間違っていることは「間違っている」と言う。
評価など気にせず、有給休暇も自分の意思で取得する。
パワハラ上司に対して敢然と立ち向かい撃退した話は、我々に勇気を与えてくれる。
そんな痛快なサラリーマン漫画の主人公のような考え方で、防人先輩は勤め人を20年、やり通した。無駄なストレスを感じない、良い働き方である。
もしそのような働き方、生き方ができるのならーー
勤め人という生き方も、そこまで悪くはないのではないだろうか。
多くの人は結局のところ「クビ」が怖くて怖くて、たまらない。
防人先輩の内側には、精神的な拠り所があった。安定した経済基盤(不動産収入)である。
もしあなたにも、勤め人仕事の給料以外にも十分な副収入があり、いつ勤務先を辞めても生活に困らないということであれば、そんなに上司に慮ったり、気を遣う必要性はないはずだ。
つまり上司のご機嫌取りをする必要があるかどうかは「カネ次第」という、根も葉もない、どこまでもシンプルな答えに行き着く。
このことは、精神の独立性を保つためには必須のことだ。
何かに依存するということは、精神を弱くする。勤め人は給与に依存しているから、”上”に弱くなる。
生殺与奪権を、会社や上司に握られてしまっていると、常に”上”の顔色を伺う生き方になっていく。
防人先輩は決して無気力な公務員ではなかった。
昇任試験も順調にこなし、地位と職位を手に入れて、有給もたくさん使ってパワハラ上司にも強いという、時代を先取った公務員であった。
不動産収入があるからこそ”上”の顔色を伺わず振る舞えて、余計なストレスや恐怖を感じない。言いたいことも言えて、有給も適正に使える。
たとえ居づらくなったとしても、明日から勤め人をやめても、問題なく生きていけるとわかっているから。
そのような働き方ならば、特にストレスなく20年間勤め上げられたことに疑問はない。
結局のところ、仕事のストレスとは「お金の恐怖」によって自己を抑圧することから始まる。
そんな自分を解放するのに有効な手段が、定期的に入ってくる収入なのである。
「ひとまず、飢え死にはしない」という安全圏に入れたら、あなたのサラリーマンライフはまた違った景色となるに違いない。
ではどうして、そんな防人先輩は勤め人を卒業することを決めたのか?
「辞めるということに、メンタルブロックがあった」
と語る先輩だが、確かに職場にはストレスなく、社会的意義もあり、収入にも不安がないとなれば、確かに辞めるための積極的な理由は、特に見当たらない。
しかしながら、当時10年以上の不動産投資を続けてきた防人先輩は、順調にステージを上げてきていた。
結果として「勤め人の副業」から「専業大家」へ移行せざるを得ないステージに上がっていたのだった。
勤め人を辞めるメンタルブロックとは、
「勤め人を辞めたら、属性悪くなって融資でなくなる説」
「仕事辞めたらやることなくなる説」
などが存在するが、実際にはそんなことはなかったという。
むしろ銀行には「専業になってもらって良かった」と言われ、仕事を辞めたら子供との時間が増やせたり、物件探しに時間がもっと使えるようになって、趣味のゴルフにも毎日没頭できるようになった。
そんな防人先輩の勤め人としても20年の歩みは、軌跡は。
後続の私達に希望と、勇気を与えてくれる。
だからまずはーー
「クビが怖くない勤め人」目指して、歩き始めよう。
つづく
著・ヤコバシ
【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。
「辞めたくてしょうがないというのは、なかったですね」
「そんなに嫌な仕事ではなかったです。ある程度、出世して…昇任試験も受かって、それなりの地位にも居たんで…」
そう語る防人レボリューション先輩の特徴のひとつに”20年間、消防士として勤務した”という経歴がある。
防人先輩は消防士として、また救急隊員としても勤務し、凄惨な現場に数多く遭遇してきた。火災はもちろんのこと、大雨洪水の災害救助の任務にもあたった。
「人の遺体…亡くなり方は全部、見たんじゃないですかね」
そう語る防人先輩の20年間は、想像が及ばぬほどの密度であったことだろう。
つまり、決してゆるふわな職場ではなかった、ということだ。
うまくサボって副業に精を出すというわけでもなく、ちゃんと働いて20年勤めつつ、不動産を拡大させてきた。
これは近年の不動産投資界隈では、珍しい経歴だ。
多くの投資家が早期に勤め人卒業を目指し、なるべく早く会社を辞めてリタイアしたいという気持ちで取り組んできたことに対し、防人先輩の卒業は遅めだ。
先述のように、多くの大家さんは勤め人仕事が嫌で嫌で、勤め人の身の上から脱出したくてーー
その手段のひとつとして不動産投資の道を歩み始める。
対して、防人先輩は仕事そのものに対しては不満は少なかったという。
消防士という、人命を救う仕事だから?
社会的意義がありやりがいのある仕事だから?
ノルマがない仕事だから?
公務員は、倒産やクビがないから?
様々な理由が考えられるが、実は外的な要因ではない。
防人先輩の「中」に仕事がつらくない要因があったのだ。
仕事がつらくなる原因は、その多くが人間関係だと言われる。もっと具体的に言えば、人間関係とは、直属の上長や先輩との関係のことを指す。横並びの同僚と揉めるということは少なく、多くの場合、先輩や上長と、互いに反りが合わないところから始まる。
仕事の進め方、考え方、重視するポイント、人間性…
それらが、相容れない。
その中で、職位が上の者が、下の者に命令や強制を行ったり、進言を無視する。そうして、人間関係はこじれていく。
しかしながら職位が下位の者は、組織のルールのために、上長に従わざるを得ないのが現実だ。
逆らったら、異動や減俸の理由にされてしまうかもしれない。
職権濫用されて、仕事がやりにくくなってしまうかもしれない。
そんなことが脳裏をよぎって、自分の意見を抑え込む。我慢しながら服従することになる。
この時に、多大なストレスが発生する。これを読む勤め人の皆様にも、心当たりがあるかと思う。
しかし、防人先輩にはこれが無かったという。
なぜ防人先輩はそこまで強気で在れたのか?
「不動産のおかげですね」
防人先輩は昔を懐かしみ、笑った。
上長の顔色を気にせず、間違っていることは「間違っている」と言う。
評価など気にせず、有給休暇も自分の意思で取得する。
パワハラ上司に対して敢然と立ち向かい撃退した話は、我々に勇気を与えてくれる。
そんな痛快なサラリーマン漫画の主人公のような考え方で、防人先輩は勤め人を20年、やり通した。無駄なストレスを感じない、良い働き方である。
もしそのような働き方、生き方ができるのならーー
勤め人という生き方も、そこまで悪くはないのではないだろうか。
多くの人は結局のところ「クビ」が怖くて怖くて、たまらない。
防人先輩の内側には、精神的な拠り所があった。安定した経済基盤(不動産収入)である。
もしあなたにも、勤め人仕事の給料以外にも十分な副収入があり、いつ勤務先を辞めても生活に困らないということであれば、そんなに上司に慮ったり、気を遣う必要性はないはずだ。
つまり上司のご機嫌取りをする必要があるかどうかは「カネ次第」という、根も葉もない、どこまでもシンプルな答えに行き着く。
このことは、精神の独立性を保つためには必須のことだ。
何かに依存するということは、精神を弱くする。勤め人は給与に依存しているから、”上”に弱くなる。
生殺与奪権を、会社や上司に握られてしまっていると、常に”上”の顔色を伺う生き方になっていく。
防人先輩は決して無気力な公務員ではなかった。
昇任試験も順調にこなし、地位と職位を手に入れて、有給もたくさん使ってパワハラ上司にも強いという、時代を先取った公務員であった。
不動産収入があるからこそ”上”の顔色を伺わず振る舞えて、余計なストレスや恐怖を感じない。言いたいことも言えて、有給も適正に使える。
たとえ居づらくなったとしても、明日から勤め人をやめても、問題なく生きていけるとわかっているから。
そのような働き方ならば、特にストレスなく20年間勤め上げられたことに疑問はない。
結局のところ、仕事のストレスとは「お金の恐怖」によって自己を抑圧することから始まる。
そんな自分を解放するのに有効な手段が、定期的に入ってくる収入なのである。
「ひとまず、飢え死にはしない」という安全圏に入れたら、あなたのサラリーマンライフはまた違った景色となるに違いない。
ではどうして、そんな防人先輩は勤め人を卒業することを決めたのか?
「辞めるということに、メンタルブロックがあった」
と語る先輩だが、確かに職場にはストレスなく、社会的意義もあり、収入にも不安がないとなれば、確かに辞めるための積極的な理由は、特に見当たらない。
しかしながら、当時10年以上の不動産投資を続けてきた防人先輩は、順調にステージを上げてきていた。
結果として「勤め人の副業」から「専業大家」へ移行せざるを得ないステージに上がっていたのだった。
勤め人を辞めるメンタルブロックとは、
「勤め人を辞めたら、属性悪くなって融資でなくなる説」
「仕事辞めたらやることなくなる説」
などが存在するが、実際にはそんなことはなかったという。
むしろ銀行には「専業になってもらって良かった」と言われ、仕事を辞めたら子供との時間が増やせたり、物件探しに時間がもっと使えるようになって、趣味のゴルフにも毎日没頭できるようになった。
そんな防人先輩の勤め人としても20年の歩みは、軌跡は。
後続の私達に希望と、勇気を与えてくれる。
だからまずはーー
「クビが怖くない勤め人」目指して、歩き始めよう。
つづく
著・ヤコバシ
【オーディオブックの正しい使い方を伝授する】
1.集中して聴かない。オーディオを聴くための時間をわざわざ取らない。スキマ時間や作業時間に『ながら』で聴くのが正しい使い方である。
2.ぼけーっと繰り返し聴く。聴き返すたびに毎回聴こえ方が違うぞ、とか、刺さる言葉が違うぞ、と思ったならそれは良い聴き方。一回で全部吸収してやろう、と言うのは悪い聴き方。
3.PCのnote.muサイトからMP3ファイルをダウンロードする。itunesその他で、スマホに同期する。電車や車での移動中、家事の最中に聴くのが良いと思う。ストリーミング再生で聴くのはあんまりおすすめしないかな。
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