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vol.3 恋愛屋ジュン先生の恋愛スクール経営法

恋愛屋ジュン サウザーの白熱教室
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※試聴版。オリジナル版(55:01)は購入後に視聴可能。

その3 最終話

インターネット上でノウハウ販売やスクール、サロンという文字を目にすると、条件反射的に「情報商材」と身構えてしまう人も多いかと思う。インターネットが出現し、スマホが普及して10年以上の月日が流れ、多くの出来事があった。情報商材ビジネスは隆盛を極め、少数の成功者の陰で多数の養分が発生した。副業感覚でサロンを開き、大した内容はなく放置したままサブスクで収益を得る不届き発信者も出現した。しかしながら完全な違法とも言いがたい、巧妙なラインである。有体に言えばズルい。このようなズルい奴がネット上で跋扈した結果、人々には「ネット上で売っている情報やサロンは、基本的に怪しいものだ」という意識が強く根付いた。ネット黎明期にこのワナにかかったネズミは学習をしたのである。かくして情報商材屋は、新たに生まれる子ネズミをターゲットとし、巧妙なワナを仕掛けるようになった。ザ・ローンチに代表されるマーケティング・営業的な手法を極めることで、美しい包装紙に包んだ粗悪品を高値で売ってドロンするスタイルが、ここ数年のトレンドであろう。そして刈り取られた子ネズミは学習し警戒心を強くしていく。何とも焼畑的な商売だ。ネット上では口コミも公開され、悪評は即座に千里を走る。警戒心を持ったネズミは、そう簡単には手を出さなくなった。
本作の主題である「恋愛」に関するスクールやサロンもまた、ネット上には数多く存在する。その玉石混交の中でも、選ばれ続けるスクールがある。それが恋愛屋ジュン先生が主宰する『魅力の大学』だ。

「ちゃんとしたものを提供する」

そう考えてコンテンツを作り、受講生のアポ音声を聴き添削し、サボりがちな者には大丈夫か?と声をかける。本作を聴けばわかるが、ジュン先生主宰のスクールはとにかく手厚い対応がなされる。努力しているが成果が出ない者にはもちろん助け舟を出し、緩んでしまって活動がおざなりになっている者には事情を聞き、一緒に改善策を考える。もし必要なら、個別指導コースも提案して、受講生が生殖活動の戦線から脱落しないよう、最大限の努力をしてくれる。オフ会も定期的にある。とにかく放置をしない。

「他人のセックスを援ける」

これを旗印にして、受講生に成果を出してほしいと願い、日々尽力しているのがジュン先生とスタッフ達である。本作ではジュン先生がスクール運営の裏側を語ってくれる。「スクールの裏側」と聞くと冒頭で述べた通り、ズルくて悪どい、情報商材屋的な穢れたテクニックにまみれているのではないか?受講生をカモにして生き血を吸うテクニックが開陳されるのか⁉︎と身構えるかもしれない。しかし残念ながら、そんなことはない。

世の情報商材屋が通報されてBANになり、決済サービス会社から取引停止されている中で、ジュン先生のスクールは一度もそんなことはない。そもそもスクールの裏側を語るなど、後ろ暗いものがあればできるはずはない。ジュン先生は、この荒み切ったネット上で、マトモなスクール運営をやっていくと決意したからである。

毎月新規で約200人の受講生(通信講座)が申し込み、定員制の個別指導(半年間)は満員御礼、順番待ちの状態だ。こんなにも真剣に悩んでいる男達がいて、助けを求めている。そう確信したジュン先生は規模拡大へ向けて尽力している。スタッフの拡充、新規施策の検証など、いかに良いものをお客(生殖活動に困っている男)に届けるか?年商約5億になった今なお、毎日考えて進化している。

ここまでの説明で伝わったと思うが、ジュン先生は優しい。

自分も苦労してきたからこそ、同じ苦しみ持つ者たちに情報共有したいと。なんとか一人でも多く助けたいと、そう真剣に思っている。さすがにスタッフの人件費や運営経費がかかるので有償にせざるを得ないが、その根底にあるのは「慈」の心であろう。言い方を変えたら「面倒見の良いアニキ」。そうでなければ他人のセックスを援けようなどとは思わないし、日々コンテンツの充実やアップデートなど行わない。

そう、やはりジュン先生は頼れるアニキなのだ。迷っている非モテ男は、信じて飛び込め!

ジュン先生の組織運営法にも触れておきたい。面倒見の良いジュン兄貴ではあるが、とは言えひとりで救える非モテの数にはさすがに限界がある。そこを打破すべく同志たるメンバーやスタッフを集めて法人化した。いわゆる「会社」になっているのであるが、その組織はジュン先生のワンマンパワーに頼るのではなく、メンバー達が自ら思考し自走できる状態になっている。なぜそれができているのかと言えば、それはリーダーたるジュン先生が示しているビジョンが明確だからだ。

「どうやったらお客さん達にセックスをさせてあげられるのか」

これをブレない旗印とするから、メンバー達は結束して共通の目標に向かって努力できる。この目標が「売上いくら~」「利益いくら~」では到底結束などできないし、漠然と「お客様満足~」などとしても戦意は湧かない。もちろん報酬面でのインセンティブはあるが、人はパンだけのために生きるにあらず、だ。

「どうやったらお客さん達にセックスをさせてあげられるのか」

どうだろうか、この真っ直ぐで曇り無きビジョンは。世間一般には隠されるべき「セックス」というコンテンツ。しかしヒトが本能で、心の深層で熱く希うこの欲求には、誰も逆らえない。それはDNAに刻み込まれた生物としての基本だからだ。ジュン先生はこれを誤魔化さない。目を背けない。「セックス」に真摯に取り組むこの姿勢。真っ直ぐで、清々しくて爽やかで、美しい。

この令和の世には、この生殖本能を邪魔するもので溢れている。教育費やら受験戦争やら就職活動やらで苦労した人ほど、そこから逃れたくて子どもを作らない言い訳を見つけている。犬や猫に寄生された者もいるし、アイドルの幻想に浸かる者もいる。ホスト狂になる女や風俗通いの男は、結局はこの生殖本能の疼きに耐え切れず、刹那的な鎮静剤を求めて彷徨っているだけだ。そして気がついた時には生殖不能な年齢となり、遺伝子的に詰む。そして一族の末代となる。

結局のところ出生率の低下とは、家畜化された男達が非モテすぎて女から嫌われてセックスさせてもらえなくなったからだ。教育費とか、女性の社会進出だとか、保育園が足りないだとかは後付けの理由で、結局は女に選ばれる男が少ないから、結果としてセックス数が増えず、結婚数も減って、出生率も下がるのである。子育て支援は確かに必要だが、根本は野に放たれた家畜(非モテ)が自力では子孫残せません(ぴえん)というのが今の状況だろう。

生物としての生殖力を失った家畜ーー非モテを変えるのは確かに大変だが、ジュン先生のスクールにはそのレベルの者達にも具体的な指導が用意されている。

「まずは毎日、日記帳に触ってみよう。日記書かなくても良いから。触るだけ。」

脱・家畜のリハビリはここから始まる。

をはり。

著・ヤコバシ

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