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【デュエプレ】緑単ギョギョウ解説【公認優勝&ベスト8/最終19&56位】

杓文字です。
今回は今期使用した「緑単ギョギョウ」についての解説です。

山の実績は以下の通り
▽べるくらねる(@gbvnf87)
公認優勝×1 ベスト8×1 最終56位 最高レート1712
▽杓文字
最終19位 最高レート1693

非常に精細なプレイが要求されるものの、レッドゾーン、デッドゾーン、白単の全てに対し微有利以上がつき、雑多な山にも強く、後手も気にならない、と本当に勝ちやすい山に仕上がりました。

新弾まであと2日ほどしかありませんが、是非一度触っていただければなと思います。

⒈リスト

1-1.ヤドック型

公認優勝・ベスト8のリストはこれ

環境初期〜中期まではこの形。
白単を重く見てヤドック入り、かつデッゾのケアでタイタニスが4投。

1-2.ギョウ型

最終19・56位のリストはこれ

環境終期はこれ。
バイクの2点止めを逆用するためにギョウを採用。
シールドセイバーによって副次的にモルネクに対して強くなった。
デッゾが減ったのでタイタニスを3に。
べるさんは猛攻1→未来設計図1にしていました。

2.デッキの成り立ち

2-1.今期の猛攻ベイベー

前期に握った猛攻ベイベー↓は

環境上のヤドックの通りの良さに目をつけ、先に相手を動けなくしてから受けの効かないワンショットで勝つ、というコンセプトのもと、対レッゾ、対モルネクでのレートマイナスを対白単と対デッゾの大幅なレートプラスで取り返すことを目的としたデッキでした。

そのため上位が白単とデッゾばかりの前期では面白いように勝てたのですが、今期に入るとカモにしていた白単の母数が減少し、その分レッゾが増加したことで思うようにレートが伸ばせなくなってしまいました。

とはいえトレマとジャーベルによる緑単特有の安定感とマリニャン+ブッカから受けの効かないワンショットができる決定力はランクマッチにおいて非常に魅力的であり、それらの要素を引き継ぎつつ、対レッゾで不利のつかない山を構築することとしました。

2-2.猛攻ベイベーの反省点

まずは山を構築する前に、猛攻ベイベーで失敗したと感じる点をリストアップしました。

①先に相手を押さえつけるというコンセプト
→明確な欠陥。
先手と後手で出力が大きく異なってしまい、じゃんけんという介入しようがない要素によってレートが大きく変動してしまう。

②呪文トリガーへの耐性
→環境の変化によって露呈した弱点。
DNAスパークやアルカディアスパークといったヤドック+過剰打点ではケアができないトリガーが増えると対処が難しい。

3-3.他の緑単系デッキに学ぶ

次にND環境において他の緑単系デッキとしてはアンチャンスとワラシベイベーについて、それぞれの強みと疑問点をリストアップしました。

アンチャンス
【強み】
・最強カードサンマッドとギョギョウ
・オチャッピィとドングリ軍団による受けて返す動き
・アジサイによるリソース
・アンチャンスによる安全なフィニッシュ
【疑問点】
・ギョギョウの出力が怪しい
→特に自軍がタップしている時のドングリ軍団
ギョギョウがトリガーをほんのりしかケアできない
・アジサイとアンチャンスが怪しい
→種族のためにホルデガンスなどのなんとも言えないカードを積まされる。
レッゾとデッゾ環境において面に維持してリソースを稼ぐアジサイは本当に必要か?リソースが必要なデッゾには緑単はもともと有利がついており、タイタニスの方が勝率への貢献度が高くないか?
アンチャンスは後述するワラシベイベーのギョギョウと出力がさほど変わらないのでは?こいつのためにアジサイを積まされてないか?
・クリが貧弱
→こちらも種族縛りの欠点。
サンマッドのおかげでなんとかなっているが、それが絡まないゲームがゲートボールのような出力。

ワラシベイベー
【強み】
・メサイヤによる安全なフィニッシュ
・ギョギョウ+ゴアラorマリニャン+ホワイティが万能ケア
→特に相手の面が居ない時にはほぼエクストラターン
・タイタニスやマリニャンによるカードパワー
→遅い山に力負けしない
【疑問点】
・速度が終わっている
・メサイヤまで引っ張り出さなくとも勝てる対面は多い
・対レッゾ、対モルネクがレートプレゼント企画

3-4.緑単ギョギョウ爆誕

これらの緑単系デッキの要素を分析し、環境的に強そうなものをリストアップ。

・猛攻ベイベーのマリニャン+ブッカ、猛攻
・アンチャンスのサンマッド、オチャッピィ
・ワラシベイベーのタイタニス、ギョギョウ+ゴアラ

そしてこれらの要素をまとめられるコンセプトは

・到達点は相手の面0+ギョギョウ+ゴアラ
・先後の差を小さくし、かつ初動で枠を消費しないようバイクなど速い対面に速度勝負を仕掛けるのではなく、オチャからのサンマ+ギョギョウによるカウンターを視野に入れる
・トリガーは直接止めるのではなくギョギョウでターンをもらうことでケアする
・種族に関係なくカードパワーの高いカードを積む

このように。
これをもとに生まれたのが緑単ギョギョウ。

結果として紙の緑単サソリス的な山に

レッゾに対してはオチャ+サンマやギョギョウによるカウンター、デッゾに対してはギョギョウとタイタニス、白単に対しては猛攻+ギョギョウ、何かと多いスパークトリガーにはシュパック、とそれぞれに明確な回答を用意し、緑単系デッキの環境上の強みを凝縮したリストに仕上げることができました。

4.各カード解説

《トレジャー・マップ》
再現性爆上げ要員1。
これとジャーベルのおかげで特定のカードを引けない負けを大幅に減らすことができます。
低レートのプレイヤーに負けることが罪過ぎるランクマで緑単が適している所以ですね。
猛攻ベイベーの時にも書きましたが絶対に4積んでください。

《霞み妖精ジャスミン》
トレマで引っ張れてギョギョウでも投げられる初動。
対モルネクなどでこれ2枚とオチャ、ギョギョウを抱えている時は2tジャスミンブースト→3tオチャ+ジャスミン破壊なしと動いてミツルギによる進化元除去をケアします。

《雪精 ジャーベル》
再現性爆上げ要員2。
サンマにもギョギョウにもブッカ龍解要員にもなり、なんならブッカ龍解後でも働きます。
地味にパワー3000のクリが少なく、レッゾの除去から味方を守る壁としても機能します。

《天真妖精オチャッピィ》
対バイク最重要カード。
マナを伸ばして面の枚数を稼ぎつつ、サンマに侵略することで相手の面を処理できます。
対バイクのオチャSB→返し何か+ギョギョウ→オチャ攻撃時侵略サンマの動きは鉄板です。
自爆したゴアラをマナに返す、レッゾの除去でブッカ龍解を阻止してきた際のカウンターにも有効です。

S級原始 サンマッド》
パワーカード。
ギョギョウで触れられない、すでに面に出ているクリをなんとかしてくれます。
味方のゴアラをマナに返して返しのターンをケアする動きをよくやるので見落とさないように。
また、バイク対面で安易にマナに埋めると侵略からのマナ減少やハンドから投げられないことによるSA不足で負けることがあります。きちんと考えてからマナに埋めましょう。
枚数については、複数侵略する機会があまりないこと、基本的に攻撃を喰らってからの使用となるので3投で問題ないと判断しました。

《獣軍隊 ゴアラ》
ギョギョウから出る最強のカード。
下バイや生姜、モルネクにニューゲイズ、ジュヴィラまで、あらゆるクリーチャーに有効で、対レッゾ、デッゾ、モルネクではマナにある分エクストラターンがもらえます。そのターン数のうちに刻みつつ殴り切るのがこのデッキのポイント。
似たカードのドングリ軍団と異なり、直接除去を行うので味方への攻撃すら許さないのがポイント。おかげで寝ている味方を攻撃しながら侵略連打→禁断解放などの負け筋をシャットアウトできます。
また、バイク対面では安易にマナに埋めず、単騎やトップギア、ザレッド出しエンドなどに備えてキープします。こちらもサンマと同じく雑に扱うと痛い目を見るのでよく考えましょう。
さらに、対白単でギョギョウが引けない際にはタイタニスにパンプを当て、猛攻で殴ることでパワー20000のアンブロッカブルを作ってミラミラをケアできます。

《成長目 ギョウ》
各対面の2点止めへの回答。神のカードです。
後2パス→先3下バイ→2点からSBオチャと動いた返しにちょうど4マナになるのでこれ→革命発動で1マナになったギョギョウと動いて切り返しができます。
同様にして対デッゾのザブラック+ブラックサイコに対しても有効な切り返しとして機能します。
また、シールドセイバーによってモルネク+ハートバーンによるジャスキルが通らなくなるのも覚えておきたいポイントです。

《獣軍隊 シュパック》
スパークケア。
環境上の受け札がホーリー、DNAスパーク、アルカディアスパークなど、かなりの割合でスパークであることから採用。
特に対ホーリーではこちらがアクティブプレイヤーであるためトリガーホーリー→ギョギョウ効果シュパック出し→ホーリー全タップ→シュパック効果全アンタップといった処理順となるため、ギョギョウさえ出ればマナに置いておくだけで機能します。

《龍覇 マリニャン》
万能カード。
ブッカの設置だけでなく、ギョギョウから投げることで様々なカードをケアできます。
各ドラグハートの使い方は次元の項を参照。

《豪勇者「猛攻の面》
対白単のメタカード。
ギョギョウもしくはゴアラによるパンプの入ったタイタニスのパワーを倍にし、ミラミラや面に出ているブロッカーを貫通します。
また、破壊時のマナ送り効果が地味ながら便利で、軽減の入ったジャスミンで使用可能マナを増やしたり、ザマッハなどのパワー5000のクリとゴアラを相打ちさせて使いまわしたりできます。
白単が減った環境ではサンマ4枚目や未来設計図などに置き換えましょう。

《革命目 ギョギョウ》
主役。
現環境のクリのほとんどをケアできます。
相手の面を空にしながら面にこのカードが1枚でも存在する状況さえ作れればトリガーで何を踏んでも問題ありません。
ジエンドオブエックスなど確定除去呪文がある対面には複数立ても。

《剛撃霊樹タイタニス》
リソース。
対デッゾ、対5cのキーカード。
この山において唯一ハンド枚数が増えるカードです。
タイタニスでタイタニス+何か回収の動きはリソースゲームで必須テクニック。
また、ザブラックやブラックサイコなどでマッドネスが発動した際には、マナからオチャ回収→SBオチャの動きが切り返しとして強力。
サンマが見えていればこれだけで5点生成されます。

《獣軍隊 ヤドック》
ヤドック型だと入っていたカード。
対天門、デッゾでは大きな拘束力を発揮します。
それらの母数が減ったこと、対レッゾ最強カードであるギョウの発見によってそちらへ移行しました。

《未来設計図》
安定剤。
面を埋めないサーチかつ墓地を肥やしてオチャを使いやすくするカード。
コストが2でほかのカードとのくっつきがあまりよくないので終期では切っていました。

《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ/遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ》
無茶苦茶な動きを可能にするカードで、打点が欲しい時に立てます。
素出しマリニャンから立てるだけでなく、相手のジャスキルがない場合などは動きに乗じてギョギョウ効果で立ててカウンターを狙いましょう。
また、ジリ貧になることが予想される際には相手の最強ムーブを割り切ってこのカードを立て、ワンチャンを狙いましょう。強気なマインドも大切です。
また、2軽減6マナからタイタニスを投げても革命が発動していないギョギョウは出ません。気をつけて。

《龍魂城閣 レッドゥル》
打点形成。
マリニャンだけではなく、3コスクリをSAにしてサンマから3点作るのは覚えておきたいテクニック。
また、ギョギョウが立っていればデスハンズなどを踏んだ際にマリニャンからこれを投げることで打点を維持できます。

《龍魂教会 ホワイティ》
相手のレッゾなどをマナ送りせず止められます。
サンマで除去を行ってマナを伸ばしてしまうと下バイ×2などと動かれてしまう場合に重宝します。
また、レッゾを素出しされた時に唯一相手の攻撃を防げるカードもあります。
使用頻度が高いので2投。ブルニカをこれの3枚目にしてもいいです。

《龍魂宮殿 ブラックロ》
ハンデスを行うことで返しに負けない盤面を作れる場合に使用します。
特にバイク対面でハンド枚数を減らして多重侵略から禁断解放されるのをケアする時に使うことが多いです。
意外とこれが正解になる局面が多いのでよく考えてプレイしましょう。

《革命槍 ジャンヌ・ミゼル/聖槍の精霊龍 ダルク・アン・シエル》
主にシュパックが不在の時のスパークケア。
マリニャンが寝るとエンド時にブロッカーが現れて命を救ってくれます。
また、あらかじめ龍解させておくことに成功すれば盾0からクロックをケアできる唯一のカードとなります。主にクロック入りバイク対面で視野に入れておきましょう。

《龍魂要塞 ブルニカ》
リソース。
主にブッカ龍解後ハンド0でマリニャンを引いた時にワンチャンを作る目的で使用します。
元々積んでいたプロトギガハートをあまりに使わなかったためこのカードへ差し替えたのですが正直微妙なラインです。ホワイティの3枚目よりはギリこちら、ということで採用しています。

5.各対面のプレイ

ギョウ型のものをまとめます。

5-1.対レッドゾーン

7-3くらいで有利。
先にギョギョウ立て、またはオチャカウンターからサンマギョギョウと動いて、相手の面0+ギョギョウ+マナにゴアラの局面を目指しましょう。
素直に3点に対してはギョギョウが1マナになるのでこの局面へ一直線で向かう展開となりますが、2点止めに対してはギョウで無理矢理革命を発動させることでこの局面を実現させます。
キープの優先度は
オチャ(1枚目)>ジャスミン(1枚目)、ゴアラ(1〜2枚目)、ギョウ(1枚目)>ギョギョウ(1枚目)、サンマ>オチャ(2枚目)、ジャーベル、マリニャン
で、特にゴアラとサンマを雑にマナ埋めすると余裕で負けます。
前者は単騎やトップギア、溜めてきたザレッドの処理でハンドに抱えておく必要があり、後者はこちらが2マナの時に殴られてオチャ→マナから侵略と動くとマナが減ってマリニャンが投げられないといった不都合が生じます。
また、「ギョギョウで貰っているターンのうちに殴り切る」という感覚が非常に重要で、日和ってキルターンが遅れ、ゴアラを使い切るとホーリーなどで逆転される場合があります。

5-2.対デッドゾーン

8-2くらいで有利。
タイタニスを鉄キープする以外は手札に素直な進行をしていけばOK
相手が動く前にギョギョウが立てば勝ち、そうでなくともロングゲームをしていけばこちらのマナ送りで相手のリソースが尽きて自然に勝ちます。
盾が薄いのでデスハンズさえケアしてしまえば雑パンが通るもの嬉しいポイント。これは過剰打点を作る、ギョギョウを複数立てる、マナにマリニャンを置いておく、などで達成できます。
タイタニスを抱えていない時に勇気のザブラック+ブラックサイコが直撃してその後のドローが渋いか、サンマが見えていない時に複数のゼロフェニックスに襲われるかしない限り負けません。

5-3.対白単天門

6-4くらいで微有利。猛攻ベイベーほど安定しては勝てません。
基本的にブッカ龍解から過剰打点を形成し、猛攻で攻撃+ギョギョウorゴアラのパンプが入ったタイタニスと動いてミラミラを無理矢理貫通させます。この時はミラミラケアでコマンドから殴ること、サンマでネバーエンドを飛ばして盾を回収させることを忘れずに。
相手が急いでリソースを吐いてきた際には刻んでワンショットの条件をよくしておくのがポイント。
ほとんど猛攻で攻撃が通るかどうかのゲームですが、仮に猛攻が無くとも意外と過剰打点が通ります。
また、この対面では地味にシュパックが偉く、ヴァルハラパラディンやネバーエンドから延々と面を処理されるのを防いでくれます。
余談ですが前期のように白単とデッゾが激増したらギョギョウから猛攻ベイベーに切り替えることが前提だったので過度に白単は見ない方針でした。

5-4.対モルトNEXT

五分。
盾の薄い緑単なのにギョウのおかげでモルネク+ハートバーンが通りません。
とはいえ流石にメンゾからの最強ムーブはどうしようもないことが多く、ちょうど五分と言ったところ。
ギョギョウが立つと相手のモルネクはハートバーンで走れず、ガイオウバーンでギョギョウ処理に切り替えてきます。その隙にボルドギケアの過剰打点を叩き込みましょう。
このとき、場のガイオウバーンを残したままにしておくとボルドギからモルネクを捲られた際に止まる打点が減ります。地味だけど大事。

5-5.対5cニューゲイズ

6.5-3.5くらい。思ったより受けが強くないので過剰打点とシュパックを添えると落ちます。
ミラミスと天門の有無はそんなに勝率に影響しません。
モルネクと同じく、ギョギョウが立つとニューゲイズが走ったりエビデゴラスを立てずにガイオウバーンでギョギョウ処理をしてきます。
この対面では出てくる相手のクリがデカいのでギョギョウでマリニャンやタイタニスを投げて強いムーブをやり返すことができます。
シュパックを複数立てるとエンコマが面にいても全タップをケアでき、この対面でもネバーエンドにサンマを当てて盾を回収させるムーブが使えます。

5-6.対ジュヴィラユニバース

7-3くらい。
ゴアラや4000以上クリ+マリニャンホワイティでジュヴィラポン置きをケアします。
ギョギョウが立った後はジュヴィラに大してはゴアラ、ユニバースに対してはマリニャン+ホワイティでケアを忘れないように。
日和って長引きすぎるとゴアラが尽きたりゼロフェニックスにやられてしまうのでギョギョウを維持しつつ殴ります。
この時はデスゲケアでパンチはギョギョウから、オリジャケアで7マナを維持を忘れないように。

6.あとがき

ここまで長々とありがとうございました。

デュエプレは2期目になりましたが、今期も会心の出来の新山が作れ、かつ最終まで残れたことは嬉しく思います。

ただ、2期連続の1700は達成できなかったことが残念でしたが、べるくらねるさんのおかげでその無念が晴れるどころか公認優勝までついて来てしまいました。

改めてこの山を信じて握り続けていただき本当にありがとうございました。

さて、数日後にはRevF期に入ります。
紙ではここから大きくゲーム性が変わった時期ですが、デュエプレではどうなるのかが楽しみでなりません。

来期もいい山を作れるよう必死に考えます。
それでは。

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