海の可能性
漁師体験はもうすぐ2ヶ月を迎える。
知らないことを知ることは衝撃と成長を与えてくれた。
水産資源センターに行ったとき、長崎の浜で当たり前に獲れていた貝が今はゼロに等しく、魚の減少により北アメリカに輸出する魚は鯵に変わっていく話を聞いた。
海は変化している。
私達の漁場である橘湾にもそれは見られる。
カタクチイワシの減少や、釣りに出ても今は太刀魚が多く釣れるが去年は鰆が多かったなど。
動画配信サービスでも、いろいろ話題になっている乱獲、温度変化、ゴミ環境汚染。
つまり問題は人。
海の生存率は下がり続ける
それでも、僕のお世話になっている(株)天洋丸は生き残る為にさまざまな仕事を行なっている。
reuse、recycleの考えを持ち、人との縁を大切にする社長は「魚の価値を上げよう」「捨てるより活かすを考える」と日頃、仰っている。
その天洋丸の商品に【エコたわし】があり、TVや長崎県の品評会でも受賞し注文が殺到。
5000個のオーダーも受けた。
どういったモノかというと、カタクチイワシ漁で400mもの網を使うのだが、それもやがて古くなる。
それを、洗浄、乾燥、カットし家庭用たわしとして販売している。
漁網は、丈夫な上泡立ちも良く細かい部分も洗いやすい。
漁に出る以外では、このたわし作りも仕事のひとつ。
去年はカタクチイワシまき網漁は88回しか出ていないとの事なので、陸での仕事が以外と多い事を知った。
北海道では網をTシャツ、サンフランシスコではジェンガやスケボーにしている会社もある。
みんな海が大好きなはず
まだまだ、出来ることはあるし可能性は大いにある。