#67「GDPは人の豊かさとは別物」
ルトガー・ブレグマン著「隷属無き道」
GDPの正体は戦時中における生産性の評価
全てを「価格」で評価
効率化により製造量が増えることが正義の指標
現代におけるサービスは評価対象になっていない
ウィキペディアは辞書の売上を下げてGDPを引き下げた
医療や福祉・教育に従事する人はその賃金しか評価されない
彼等が救う命や、育てた人が社会に貢献する事実は反映されない
芸術が人の感情を豊かにすることは評価されない
人の幸福は「価格」にならない
また、様々な製品においても、効率化とオートメーションにより価格が安くなっている
かつて10万円で発売されていたものが、効率化により1万円になり、10台売れたとしたら、GDPでは同じ評価だが人は10倍便利に使うことができる
GDPはヒトの進化も反映されない
利便性が高まって価格が下がった計算機やPC
無料のアプリ等は生活や文化レベルを向上させているが計算に含まれない
Skypeは通信料金の引き下げになり、利便性や効率化をもたらしたが、GDPとしては通信料金が下がったということでマイナス評価になる
GDPは戦時中において国が自国の物理的生産性を把握するには都合が良かった
しかし、これを現代に適応するのは間違い
指標の罠にはまらないようにしないといけないのに、今でもGDPを競うのはナンセンス
GDPを指標として何もかも評価することは、社会が一つの生産ラインになってしまったかのようになる
GDPにとらわれなければ、人はもっと柔軟に考えることが出来る
人の活動には効率化を拒む大事な活動があり、様々なことが効率化・機械化できたからこそ、人がするべき活動に集中することができる
芸術や教育、介護やレクレーション
世界は捉え方一つで、ユートピアになりえる
問題は、その認識を多くの人が認識して行動すること
GPDは、人々を労働に縛り付けるために、あえて使われ続けているように感じる
本日もお聞きいただきありがとうございました。
ではではまた