ショアジギングで青物。最初の一本を釣る方法(情報戦編)
◯はじめに
昨今、ショアジギング界隈の賑わいは、留まる事を知りません。SNSやインターネットサイトでの情報共有の簡略化・コロナ禍に於けるアウトドア趣味の人気により、今やショアジギングはとても身近なものになりました。
それにより今やYouTubeでの解説動画や、インターネットサイトでの釣り方講座など、無数の情報がある中で、未だショアジギングをはじめて一度も青物を釣ったことが無い・安定して釣果が出ないと言う方向けの記事を書こうと思います。一からの説明から釣具の説明まで入ると思うので長編になります。
◯青物釣りは情報戦
まずはじめに、ショアジギングで釣果を上げる一番の要素は“情報”です。
何のデータも無く、感覚で釣り場に赴き、ルアーを投げて青物を釣るなんて芸当はプロのアングラーにとっても至難の業です。
青物と言う生き物の生態上ショアジギングは
“情報戦”
と言っても過言では無いでしょう。
それについて詳しく解説させて頂きます。
先程書かせていただいた、青物の生態についてです。
まず、青物と他の居着き(その場で産まれて、その場所を離れず生活する)の魚との大きな違いは、回遊をするか、しないか、です。
青物の行う回遊については諸説有りますが、その一番の理由はベイトフィッシュ(青物の餌となる、鰯やアジ)の捕食の為です。彼らベイトフィッシュはフィッシュイーター(小魚を捕食する魚)から逃げる為、また海中のプランクトンを捕食する為、海中に大きな群れを作り回遊します。
つまりそれらを追いかけて青物は回遊をします。即ち青物の回遊ルート・タイミングはベイトフィッシュに依存すると言えます。
その他にも潮や海水温などの影響により条件は変わってきますが、認識としてはベイトを追いかけていると言っても良いでしょう。
そしてそのベイトも、勿論我々釣り人側は確認することができます。ヒントとなるのがそれらを釣る為のサビキ釣り・沖へ出ている漁師さんの情報・ファミリーフィッシングをされる方々の釣果です。
その中でも一番手軽に情報を仕入れることが出来るのがファミリーフィッシングの釣果情報です。
ファミリーフィッシング=お子さんや女性が釣りをする=比較的足場の良い所、とある程度情報源は絞られてきます。
釣り場における足場の良い所はと言えば、管理されている釣り公園、都市部からそう離れていない堤防などです。
そう言った場所では、釣り公園の運営が発表している釣果情報や、近隣の釣具屋さんか店頭やホームページに載せている釣果情報など比較的アクセスしやすい所にタイムリーな分かりやすいベイトの情報を載せています。
例えば、“今日はサビキ釣りが好調。アジ・真鰯多数釣れています”なんて情報が入っていれば、“なるほど、じゃあ付近の釣り場にも青物が入っているのでは無いか”とそう言う風に読み取れます。
勿論ストレートに、小アジの泳がせでハマチ釣れてます、や表層系のルアーで青物連発なんてご丁寧に載せてくれているパターンも良くあります。
そういう釣り場では、次の日には釣り人がごった返すなんてことはザラですが(笑)
YouTubeやSNSなど、釣り場がわかる様な動画や写真など分かりやすい情報を載せている方も勿論居ますが、本当にその日その年に釣れたものなのか、時間差があるのではないかと疑う事もまた重要です。自分の通う釣り場を隠す為、わざとブラフを撒いているなんて事も良くあります。その点では先ほどの情報源からの情報はほぼ確実と言えますので、釣果に直結すると言えるでしょう。
◯次回記事のオススメ
さて。ここまで読んだ皆さんは、ある程度、青物という魚の生態を理解し、釣れる場所も当てが付いたと言うところでしょうか。
しかし、実際釣り場に行くにはまだ早い気がしませんか。そう、装備を持たずして戦場には向かえません。
次の記事(中編)では、必要な装備について一から説明したものを用意します。
よろしくお願いします。