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自己紹介(私が竹一に殺された日)
ある日のこと。
演じている自分を見破られられる。
「私はこういうものです」といううそをみやぶられ「本当はきみそんな君じやなくて、ふりをしているんでしょ?」と言われる。
それは一人の人間の死を意味する。
太宰治の小説「人間失格」でおどけを演じていた葉一にさえない同級生、
竹一が「ワザ、ワザ」とつぶやく。
鉄棒でおどけを演じわざと失敗したことを、葉一はみやぶられた。
「おどけ」で葉一は人間社会にふみとどまっていたが、竹一は「そのおどけた君はうその君だよね?」といったのである。
「きみは人間じゃないよね?」といわれたのだ。
それからの日々の自分の不安と恐怖。
と太宰は書いている
※※
「負けるやつ」の共通点を3つあげる(by林修)。
1情報不足
2慢心
3思い込み
葉一がしたミスは竹一に対し、1.情報不足2.慢心3.思い込みの全部だ。
もはや自分の正体を完全に隠蔽しえたのではあるまいかとほっとした矢先に、自分は実に意外にも背後から突き刺されました。……
クラスで最も貧弱な肉体をして、顔も青ぶくれで……学業は少しもできず、教練や体操はいつも見学という白痴ににた生徒でした。自分もさすがに、その生徒にさえ警戒をする必要は認めていなかったのでした。
だめじゃん、太宰。
完全なミステイク。
わたしはそうではない。
なぜなら、わたしは太宰ほどの才能はないし歴史上の人物でもない。
そして、林修の「負けるやつの3つの共通点」もTVでみた。なんならYouTubeにもあるから復習だってできる。
がしかし、私は太宰と同じミステイクをした。背後から刺されていたし、しかも気づかずにいた。
※※
結婚式の当日。
打合せはもちろん衣装合わもしていないなか
現地集合で集まった人々によって妻は白無垢に着せ替えられ私は袴になっていた。
私は20分で終わったのだが、白無垢はそうはいかない。
何しろ、何を着るか? からのスタートだ。
ウェディング会社のせいではなく私のミスでこうなった。
ひまだったのでいろんなものを見ていた。
雑誌でも持って来ればよかったと思った。
気がゆるんでいた。
後日noteを書こうと、写真をみていると
カメラマンがとった2種類の写真が目についた。
私はその男の写真を3回みたことがある……は「人間失格」の冒頭であるが
私の場合は2枚で事が足りていた。
トップ画面を確認して欲しい。そのあと、下の写真を確認して欲しい。
間違い探しです。あなたは違いがわかりますか?
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18485909/picture_pc_18c80e61e99c901728ef6d2de95eea67.jpg?width=1200)
そう、おっぱいをみていた
白無垢に着替えていく妻を見守る夫なんかではない。
化粧をするお姉さんの谷間をみていたのだ。
常識的にいきてきた。
カラータイプカード(性格診断みたいなもの)だって無意識に引いたカードにでちゃうくらい板についていた。
![常識カード](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18486944/picture_pc_85b18b393ba34fdf29f33c368f5a40b9.jpg?width=1200)
社会ルールを守り、安定感のある行動をとります。が、常識にとらわれすぎて、枠のなかから飛び出しません。
はずだった。
しかし、カメラマンはしっかりとみていた。(竹一カメラマンと呼ぶ)
しかも、わざわざその瞬間を写真におさめた。
妻が見たらなんというのか考えなかったのか?
「枠の中から飛び出しませんがエロが飛び出してますよ」
わたしが、常識的なふりをしていることをこの竹一(カメラマン)は無言でCDに焼いて送り付けてきた。
お金がないなか無理して雇った竹一に殺されていた。
そもそも、結婚式の写真なんか興味がないので2年放置していた。
そう2年前に死んでいたのに気づかず、のほほんと生きていたのだ。
もうこうなったら、一回死んだことにしよう。
というか、殺されたのも気づかないとしたら不死身なのかもしれない。
きっとそうだ。わざわざNoteにあげるくらいだ。
妻にばれたっていいや、ほんとに殺されやしないだろう。
林修のいうことはきいた方がいい。
私はそんな人間です。
2020/1/28
2020/10/19加筆