シーズン5 #7(#67)『クローガー先生 引退』

  • 原題:mr. MONK Gets a New Shrink

  • 放送日:

  • 2006年8月11日

  • 2007年5月8日

  • スタッフ:

  • 脚本 ハイ・コンラッド

  • 監督 アンドレイ・ベルグレイダー

ゲストスター:
ゴードン・クラップ(フランシス・メリガン役)
ティム・バグリー(ハロルド・クレンショー役)
ケヴィン・フライ(ジョゼフ・ウィーラー役)
リック・カリー(ジョナ・ソレンソン先生役)
ジュリー・ドナルド(マデリーン・クローガー役)
コーディ・マクメインズ(トロイ・クルーガー役)
リサ・デンプシー(テレサ・ミューラー役)

<ストーリー>
 ある朝、クローガー先生の診療所で清掃員テレサ・ミューラーの遺体が発見された。現場の状況から警察は、患者の1人が自分のカルテを見るために侵入、掃除をしに来たテレサに目撃され殺害したものと判断する。クロ―ガ―先生は、ウィーラーという患者からカルテを見せろと脅されていたことを警察に話し、事件を未然に防げなかった自責の念から引退を決意。それを知りパニック状態に陥ったモンクと患者仲間のハロルドは、先生の自宅にまで押しかけて張り合うストーカー状態に。やがて、容疑者ウィラーにはアリバイがあることが判明し、正気に返ったモンクは診療所で新たな手がかりを発見した――。

<解説>
 長年、支えとなってきたクローガー先生が引退を決意し、パニック状態のモンクとハロルドがそれに絡むという傑作“キャラクター回”。アクションコメディとしては、ギャグ・スケッチを重ねながら次々と予想外の展開を見せていくスリリングさが、そしてミステリ的には、事件の真相につながる手がかりが現場検証シーンからきちんと描かれているフェアさが素晴らしい(モンクが、パニック状態でそれを見逃すという自然な流れも見事である)。
 スケッチ中の最高傑作は何といっても、引退宣言のショックを受け入れられないモンクが《受容の5段階》(否認~怒り~取引~抑鬱~受容)を超高速でループする抱腹絶倒の名場面だろう。さらに、診察室でナタリーをセラピーの相手にしようとする件りや、新しい精神分析医の先生とのかなり際どいやり取り(NHK、よく放送した!)、そして、クライマックスでの拉致されたモンクとクローガー先生の可笑しくも感動的な会話、意表を突かれるハロルドの活躍と、その他にも魅力的なシーンがてんこ盛りである。

<MEMO>
*名キャラクター、ハロルド・クレンショーは、「シャローナが危ない!」で初登場。クローガー先生の待合室での初対面以来、“神経症仲間”(?)のモンクとは、我を張り合うライバルというか天敵のような存在となり、「占拠された選挙」では、教育委員の選挙で対立候補のナタリーに堂々圧勝、何と美しい妻がいることも判明した。本作の後も、「えっ? アイツがヒーロー!?」では、あわや被害者になりかける等、ますます大活躍するのでお楽しみに。

*(以下準備中)


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