シーズン4 #7(#51)『花婿 危機一髪』

原題:mr. Monk Goes to a Wedding
放送日:
2005年8月19日
2006年5月16日
スタッフ:
脚本:リズ・セイガル
監督:トニー・パルミーリ

ゲストスター:
アシュレイ・ウィリアムズ(テレサ・スコット役)
ロブ・ベネディクト(ジョナサン・ダヴェンポート役)
マイケル・キャバノー(ボビー・ダヴェンポート役)
ライアン・ボルマン(フランク・ラトル役)
ホランド・テイラー(ペギー・ダヴェンポート役)
ブリン・セイヤー(コーキー叔母さん役)

<ストーリー>
 ナタリーの弟が3週間前に出会った女性とスピード結婚することに。同伴するはずだったボーイフレンドにドタキャンされたナタリーは、代理を買って出たディッシャーを連れ、高級リゾート地のホテルへ向かう。しかし、到着からほどなく、ディッシャーはホテルの駐車場で車に轢かれ大怪我を負ってしまった。ストットルマイヤー警部と共に駆けつけたモンクは、現場の状況から、何者かが待ち伏せしてディッシャーの命を狙ったものと看破する。モンクはナタリーと共に夕食会に出席。一方、警部は、行方不明のカメラマンに代わり、ディッシャーが見た犯人の顔を求めて出席者たちの写真を撮りまくるのだが――。

<解説>
 ナタリーが実は〝世界的に有名な歯磨き粉メーカー社長の令嬢〟であると発覚した一篇で、シリーズのスラップスティック的な楽しさが全開となった魅力作。さらには、前シーズンの「ぶっ飛びモンク」に続き、ディッシャー警部補の〝ズレまくってはいるが、実は警部からの信頼も厚い有能な刑事〟という設定が(今回はかなりギャグ寄りながら)再びフィーチャーされた好エピソードともなっている。
 しかし、本作最大の注目点は、何といってもナタリーの両親――特に母親――の強烈なキャラクター描写と、丁々発止の母子バトルだろう。脚本と演出が、長年続いてきたその攻防の激しさを〝ピアノの上の写真〟に象徴させピンポイントで我々に伝える手腕は実に見事であり、また、さらにそれを活かして、2人の和解をわずか2分間に収め切った無言のエピローグは、何とも感動的である。
 

<MEMO>
*ナタリーの両親のファーストネーム〝ボビー〟と〝ペギー〟は、ナタリーを演じるトレイラー・ハワードの実際の両親の名からつけられている。また、ハワードの父親は、実際にフロリダ州オーランドで成功した「ハワード肥料化学会社」の社長だったとのこと。

*〝ペギー〟の吹き替えは、角野卓造夫人である倉野章子が担当している。

*歯磨き粉メーカーの社名「ダヴェンポート」は、「コルゲート」や「ケロッグ」、「マクドナルド」のように、世界中が知っているブランドという設定で、この後、「85セントの名刺」で、ナタリーの祖父がイギリスで興した事業であること、世界シェア第3位(!)であることが判明する。

*以下、準備中。

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