シーズン6 #10(#86)『サンタコロ~ス』

  • 原題:mr. MONK and the Man Who Shot Santa

  • 放送日:

  • 2007年12月7日

  • 2008年6月3日

  • スタッフ:

  • 脚本 ダン・スコフィールド

  • 監督 ランドール・ジスク

ゲストスター:
ランドル・メル(マイケル・ケンワーシー役)
ジーナ・フィリップス(ブランディ・バーバー役)
ドロシー・コンスタンティン(アリス・デュボア役)
アーロン・ベア(ジェリー[TVカメラマン]役)
ラリー・ミラー(ギャレット・プライス役)
デヴィッド・グリコ(ソーン役)

<ストーリー>
 クリスマス間近のある日、サンタクロースの格好をした男がビルの屋上から通りへ大量のおもちゃを投げ落し始めた。居合わせた人々は喜ぶが、クリスマスが嫌いで買い物客による渋滞にイライラしていたモンクは、ナタリーの車を飛び出し、男を止めるべく通りを走っていく。数分後、あたりに銃声が響き渡り、慌てて駆けつけたナタリーが屋上で見たのは、肩を撃たれ倒れているサンタと、拳銃を握って立ち尽くすモンクの姿だった。
“サンタを撃った男”として、行く先々で非難と罵声を浴びせられたモンクは、イメージ回復のため、“クリスマスを愛する善良な一市民”としてTVレポーターのインタビューを受けることにするのだが――。

<解説>
 第4シーズンの「ホワイトクリスマス」に続く、12月に特別枠で放映されたクリスマス譚。今回は、“主人公がサンタを撃ってしまい……”から始まるブラックなユーモアに満ちた、このシリーズらしいエピソードとなっている。このあと、サンタは手にした大きなベルで老婦人を殴り殺し、クライマックスでは聖歌を歌っている子供たちの前でモンクがサンタを殴り飛ばすのである。
 ミステリ的にも(犯人の計画が乱暴すぎる気はするものの)美しく構成された秀作といってよく、特に、サンタの所持品(おもちゃの山)から真相に気づく件りと、その提示は美しい。
 ギャグの中で最高なのは、TVカメラを前にした「サンタなんかいません」というモンクの爆弾発言と、その中継を見る警部の一言、そしてディッシャー警部補のリアクションによる合わせ業だろう。
 つけ加えると、窮地に陥ったモンクのために呼ばれた弁護士ギャレット・プライスは、第3シーズンの「激突」でモンクやナタリーと知り合った、あの調子のいい人物のさりげない再登場であった。

<MEMO>
モンクとナタリーがデパートで買い物をするシーン:ナタリーが「検品係が8番のシャツ」と指定しているのにご注目を。これは、第4シーズンの「消えたスーパーモデル」を踏まえた、ファンには嬉しい引用である。

*以下、準備中。


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