2019シーズンの悲劇はベッテルか? いや、この男か?
ピエール・ガスリー。23歳。
ダニエル・リカルドのルノーへの電撃移籍のために
二年目のF1でいきなり表彰台を争える力をもったチームで走ることになった
フランス人ドライバー。
2018年シーズンの活躍は、彼のF1での将来を期待させるものでした。
今シーズン、フェラーリで走るシャルル・ルクレールとともに有望株でした。
しかし2019年シーズンがまだ1/3を過ぎた辺りで
昨シーズンの活躍がまったく思い出せないほど劣勢に立たされてるなんて
誰が想像できたでしょうか?
いや。
多くの人が想像したのかもしれません。
なんてったって『チーム フェルスタッペン』に移籍したわけですから。
トロ・ロッソのフランツ・トストさんもこんなこと言ってたんですけどね…
先週末のフランスGP、そしてその前のカナダGPでは
まったくいいところがなかったガスリー。
対するレッドブルのエース、マックス・フェルスタッペンは
カナダGP 5位(ガスリー 8位)
フランスGP 4位(ガスリー 10位)
順位以上に、まったく上位に出てくる様子がうかがえませんでした。
モナコGPまではまだ大目に見れた、というか
レッドブルの今年のクルマRB15とのマッチングかと思っていましたが、
この2レースは本当に深刻に思えたのです。
予選はメルセデス、フェラーリ、フェルスタッペンが決勝を見据えて固いタイヤを履いてタイムを出すのに、ガスリーはソフトを使う。
そのおかげで早めのピットストップを強いられ、
かなり下位から追い上げるレース展開。
おかげでルノーやマクラーレンは、ノープレッシャーで6位の座が狙える状態です。
別にカルロス・サインツは、ガスリーのことを言ってるわけじゃなりませんが…
レッドブル首脳陣はこんなこと言ってますけどね。
間違いなく入れ替えの検討はされてるはずです。
トップチームだと、一度いい結果を出してもダメですからね。
常にフェルスタッペンと肩を並べないと、このチームで主導権はとれません。
クルマがいまいち良くないときにトップチームに来ると苦労しますよね。
長いことF1ファンをしていて、そういう不遇のドライバーをたくさん見てきました。
でも、スーパーフォーミュラを経験したガスリーは日本にも縁があるように思えて何故か応援したくなります。
これからの流れが彼の方に向いてくるといいですね。