育つぶ~『息子くん、聞いてないようで、ちゃんと聞いてます』
週末はたいていパパとお風呂に入ってます。
晩ごはんの支度もあるので、妻は先に入ります。
動画を楽しんでる息子くん。
「ママが出たらすぐ動画止めてお風呂に入るからねー!」
特に返事もなく、引き続き動画鑑賞。
妻がお風呂で給湯器の温度調節をすると、
「給湯温度が浴室優先に変更されました。」
台所にある機器がしゃべる。
この機器、お風呂から元の温度に戻そうと操作すると
「給湯温度が変更になりました」
となる。
今回も給湯器の音声が流れたとき息子くんが振り向いて
「いま、『浴室優先』って言った?」
と尋ねてきました。
最初のうちは息子くんの意図に気づかず、いまママがお風呂入ったからなどと説明してました。
でも、いままで何度か同じことを聞かれてたので、なんでそんなこと尋ねるのか聞いてみると、
「お風呂に入るときと出るときは(セリフが)ちがうでしょ?」
微妙に違ってるのに気づいてました。
そしてその違いを、息子くんは合図にしていた。
「給湯温度が浴室優先に変更されました。」は、妻がお風呂に入ったとき。
「給湯温度が変更になりました」は、妻がお風呂から出るとき。
後者ならもう動画鑑賞が終わりになっちゃうよ~ということなのでした。
給湯温度のアナウンスの違いなんて、パパはまったく気にしていなかった。
息子くんは、何気に、世の中のことをきちんと聞いているのでした。
ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。