ポケカステラミラクル環境 レベルボールリーグ考察
こんにちは、おすしです。
一度たりともスタンのnoteを挙げていないポケカプレーヤーです。
現行noteは強豪プレーヤーがひしめき合って書いているのでお任せして、特殊レギュや過去レギュを頑張って書いています。
ブルーオーシャンの浅瀬で貝を拾うようなnoteですが、暇つぶしに読んでいただければと思います。
レベルボールリーグとは
ヒガシさんが主催されている、HP90以下のポケモンのみ使用可能な特殊レギュレーションの公認自主大会です。
環境考察
今後細かい変更があるかもしれませんが大体のルールは以下の通り
・ルールは基本的にスタンダードレギュレーションに準拠
・レベルボールのみスタン外ではあるが4枚まで採用可能
・HP90以下のポケモンのみ採用可能
・ロストマインヤミラミはエーススペック扱い
・おまつりおんどカミッチュ、ハバタクカミはデッキ1枚制限
このルールから環境を考えてみましょう。
1.90のダメージラインは案外重要ではない
HP90が最大値のため、90ダメージをいかに出すかが重要だと思いがちです。
ただ、当然どのプレーヤーも、ワンパンされないよう対策をとるのがレベルボール環境です。
ゆうきのおまもり、ゴージャスマント、ガチガチバンド、まけんきチョッキ、草限定ではありますがコロトック(みなぎるせんりつ)など、90ラインをずらす方法は多岐に渡ります。
サバイブギプスなども入りますね。
そのため、ロストスイーパーやジャミングタワーなどの積極的な採用も考えられますが、システムが乏しくアタッカーを作ることを優先したい環境で入れたいカードは他にありますし、タイミングよくこれらのカードが手札に来るとも限りません。
コロトックにいたっては、事前にダメージを与えた上で、ボスでバトル場に呼んでハバカミで特性を消すなど一手間かかるわけです。
これらのことから、
・2パンでもいいので安定して殴り始められるポケモンであること。(特別な効果があればなおよし)
または
・耐久アップの上から倒せるダメージを出せること。
どちらかの条件を満たすことが大切であると考えました。
2.マスボ4枚構築だからできることを考える
このレギュレーションの特色として挙げられるのが、レベルボール4枚までの採用です。
レベルボールは、HP90以下でたね、進化、ルール持ち問わず、何でも持って来れる優秀カードです。エクストラでも殿堂レギュでも使われるカードですね。
レベルボールリーグはルール上、たねでも進化でもHP90以下限定。
ということはつまり、このボールならどのポケモンでもサーチができる。
マスターボール4枚入れられる環境である
というように言い換えられます。
つまりマスボの強みを考えれば、レベルボールリーグで握るデッキの方針も見えてきそうだなと考えました。
マスボの強みを考えると
リソースを切ることなく
・ポケモンをサーチできる。
・進化ポケモンも持ってこれる。
・山を混ぜられる。
が挙げられます。
※3つめの「山を混ぜられる」はあえて説明する必要はないかと思ったのですが、ナンジャモで沈んだ札に縦引きで触りやすくするという意味です。
結論から言うと、レベボリーグでは、進化ポケモンが入った構築にこそマッチしやすいカードだと思います。
後述の環境デッキ考察でまた語るのですが、たね主軸で強いデッキは断然ルナソルだと考えています。
ただ、ルナソルはエネルギーをトラッシュに送って初めて真価を発揮するデッキですので、手札を2枚を切るハイパーと比べたときに、リソースとしてのエネを切れないことが打点の停滞になってしまう場合もあるなと考えたわけです。
強いたね主軸のデッキでレベルボールが最適解ではない場面がある。
この考えが、進化デッキでこそレベボは輝くと思った理由です。
3.システムの乏しさ
現行のポケカで、安定してデッキを回すために採用するカードをいくつか並べてみましょう。
ビーダル はたらくまえば HP120
かがやくゲッコウガ かくしふだ HP130
ピジョットex マッハサーチ HP280
キルリア リファイン HP90
ドロンチ ていさつしれい HP90
この中でレベボリーグで使用可能なのは下2つ。
キルリアもドロンチのどちらも、2進化になって運用するからこその強さであってレベボリーグではアタッカーを後回しにしてまで立てるものでもないと考えました。
このため、相手を縛るなどターンを稼ぐギミックがないデッキには、システムを入れるより縦引きサポやグッズでのサーチを厚くして、省エネで殴り始められる方が強いと判断しました。
環境デッキ考察
以上のことを踏まえて勝ちを狙いに来る人が握るデッキはなんなのか考えてみたので、いくつかあげてみます。
1.ルナソル➕ジャミングタワー
先述の通り、たね主軸のデッキでは無類の強さと速さがあると思います。
はかせでエネを巻き込みながら手貼りとソルロックのサンエナジーで2エネ加速すれば、120ダメージを出すルナトーンが簡単に作れます。
さらにジャミングタワーと「しんげつ」ルナトーンを併用し、自分だけがポケモンのどうぐを貼った耐久力を手にすることができる強力なデッキになります。
特性と、たねであることで後1から殴り始めることも可能で、
1ターンで立て直すパワーもあり、
おまもりやゴジャマで耐えることでボタンの採用も検討できるため、バトル場に縛ることで試行回数を増やすLOやコントロールにもある程度の耐性があります。
前回のレベボリーグではこちらのギミックに(おまつり&ふわっとよけるメタとして)ハバカミを多投したデッキで全勝することができました。
・不採用理由
ステラミラクルで収録されたカミッチュの存在です。
1エネでたねポケモンからのダメージをシャットアウトするというルナソル泣かせのカードです。
裏を6回呼ぶことはさすがに難しいので、対策するなら進化ポケモンを入れる必要があります。出力を下げざるを得なくなった点からも、今回は使用を見送りました。それでも十分強いです。
かがやくゲッコウガが採用できないので、ソルロックスタートかつサポを引けなかったときの初動の弱さも気になりました。
2.クチートコントロール
まけんきチョッチをつけたクチートが低打点のポケモンを縛ってLOを狙うデッキタイプです。
カウンターキャッチャー➕あまいわなによってロックし、クラッシュハンマーをめいっぱい使います。
シマボシ、エール団のおうえん、ともだちてちょうを駆使してリソースを使い回し、盤面からエネが消えたら殴ってもよし。ホシガリスなどで山を掘ってもよしです。
殴らないシステムやふんばりクローニャヒートのような低打点のアタッカーを採用していたり、入れ替えを妥協したりしているデッキはまず勝てません。
アタッカーのみの盤面にするという対コントロールに取りがちな対策は、あまいわな➕超エネダブルターボかみつくで160出せるのでたね切れ勝ちすることもできます。
苦手なミストエネとジェットエネがほぼいないであろうことも追い風です。
・不採用理由
時間切れの心配と、おまつりおんど、ウミトリオ、ロストが少々きついです。
1体倒れてからカウキャで縛っていくので、超速で展開できる草デッキのおまつりおんどともだちのわで一発目から崩壊させられたら厳しいものがあります。
同じ理由で、ボスを引くまで縛り始められないウミトリオも厳しいです。
後述のロストマインデッキにもほぼ勝てません。
3.ウミトリオLO
ほぼスタンで使われる構築と変わらないカード群で回せるので、コインに嫌われなければかなり強い部類だと思います。
スタンでのシステムは、ビーダルなどで縦引きを強くしていきますが、レベルボリーグならキルリアかドロンチになります。
カウキャで縛るので、殴られないことで場持ちもよいです。
サバイブギプスやガチガチバンドで2ターン以上残るだけで、キルリアドロンチの細いドローシステムでもターンをまたいで多く引くことができます。
普通に前を殴るデッキでは相手のコインが裏になることを祈るくらいしかやれることがないので、
実は制限になってもいいのではと思っているカードです。
・不採用理由
コインに不安があること。こちらの準備が終わる前におまつりおんどともだちのわで盤面を壊されたら…という先ほどとあまり変わらない理由もあります。
カミッチュの速さと強さが恐ろしいです。
また、こちらもロストマインで一気取りされるように動かれると弱いです。
4.カースドボムロストマイン
キュワワーというたねかつHP70ラインでポフィン展開ができるシステムポケモンと、エーススペックとされるくらい強力なロストマインヤミラミで闘うデッキです。
カースドボムサマヨールを入れることで、ヤミラミの天敵であるステラヴェールジラーチやスフィアシールドベラカスを倒してからロストマインを無理やり通すことができます。
また、カースドボムをする際にロストシティを使うことで、ロストを貯める速度が爆速になります。
カースドボムでサイド差をつくり、カウキャ➕ナンジャモ➕重力玉ロストマイン
1、2ターン止まってくれれば勝ちです。
他のデッキと比べてスイーパーを採用するメリットも大きいのも⚪︎
サイド差を作らないように回すことでコントロールお得意のバトル場縛りを許さず、ロストマインで一気に取ることができます。
・不採用理由
殴り出しはどうしても遅れてしまうので、最速で殴り続けられると辛いです。1枚しか入れられないヤミラミをボスで狙い続けられたり、手札に抱えているときにジャモで流されるだけでコンセプトが崩壊しかねません。
ステラミラクル環境使用デッキ
以上の環境考察から、今回使用したのが
「おまつりDX」
です。
ポイントは
・グッズロック
・草タイプ
・おまつりおんど
の3つ。
・グッズロック
モルフォンが非常に優秀です。
1エネで30打点&グッズロック&こんらんで、相手の行動阻害と、その後のおまつりカミッチュによる刈り取りを確実に行えるHPまでダメージを与えておけます。
相手にテンポをとられても、こんらんがワンチャンを生むことで助かることもありました。
一見、「お祭り会場」と相性が悪そうに見えますが、貼るころにはモルフォンの役割は終わっているのでまぁ許容かと…
カウキャが使われないだけで戦いやすい相手がぐんと増えます。また、ロストの入れ替えを止めることにもつながるためこれまた強いです。
ロストスイーパーを使われないのが最大のメリット。
ガチバンの耐久を確実に働かせたり、デラックスボムで確実に1体犠牲にすることを迫れたりとかなーり強く動いていました。
・草タイプ
コロトックのみなぎるせんりつで耐久が上がる点、
虫取りセットでエネとポケモンが触りやすくなっている点が素晴らしい。
先述のロストマインに対してコロトックは非常に有効な対策と言えます。
また、システムが貧弱な環境でエネとポケモンに触れるカードが多いというのは大きなアドバンテージですね。
制限カードになっているおまつりおんどカミッチュと、ルナソル対策になるコーティングアタックカミッチュが無理なく採用できるのも⚪︎
・おまつりおんど
カミッチュ。最強クラスのカードです。100打点を2回連続で打つというおかしい性能をしています。
サバイブギプスを貫通するといったメリットがあります。
おまもりなどを貼ったポケモンを押し付けられれば結局高火力の1発と変わらない結果になってしまうので、モルフォンのさくらんパウダーで妨害しつつHPラインを下げておくことを意識しました。
また、対策札として上がっていたハバタクカミが1枚制限になったのも追い風です。
デラックスボムを使い回すためのハマナでしたが、お祭り会場を復活させることにも活躍しました。
スタジアムの貼り合いをほぼ制することができたのもよかったです。
結果として、このデッキで今回もリーグ優勝を収めることができました。
以上で、ステラミラクル環境レベルボールリーグ考察記事を終わります。
とても楽しいレギュレーションで、主催のヒガシさんもやさしい方なので安心して参加できるイベントだと思います。
ぜひ参加して、一緒にレベルボール環境を楽しみましょう!