草むしりこそ豊かなのだよ
先日、ようやく念願の引っ越しをしまして、前の住んでいた場所から気持ち切なく越してきたわけですが、引っ越し前は購入した家がどうも他人事のように思えてならなかったのです。
不思議なものですねェ。
家のリノベーションも完成しそうだった頃、庭が雑草でボーボーなのでまず一歩それなりの格好をして草を抜いてみる。
なかなかしぶとい草も生えてて、とにかく全身使って抜いてみる。
すると地面が見えて綺麗になってくる。
それに夢中になってからは気付いたら3時間くらいあっという間に経ってしまっていました。
子どもと一緒で何も考えずにとにかく夢中になってやっているのと同じ。
その日は日が落ちるまで一日中草を黙々と抜いていて、余分なことを考えることもなく終わりましたが、積み上がっていく大量の草はなかなかに楽しい。
連日、庭に来てはできるだけ自らの手で雑草を抜いてを繰り返す。
ただひたすら綺麗になっていくのを見て楽しくなる。
そのうちに少しずつ自分の庭だという実感も湧いてきて、「ああ豊かだなぁ」と気付く。
建築さんにも言われた「家庭というのは庭があってこそ家庭。文字に庭があるんだから、無ければただの家。」
今、凄く納得している。
その庭で子どもが遊ぶ。
親も一緒になって遊ぶ。
コミュニケーションが生まれる。
発想も生まれる。
笑顔も生まれるから豊かになる。
家族と平穏に暮らすというのは庭が必要。
そう考えればこの広い庭はどれだけ私は恵まれていて幸せなんだろうと思う。
幸せとは何か?
ってな問いがありますが、こういうことなのだなぁと感じるわけです。
では。