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好きだったファッションを仕事に。独学でどのように道を切り開いてきたのか?

「女性を裸のときよりも美しく見せたい」

そう語るのは、Vivat VeritasのファッションデザイナーのChie。趣味で服を作り始めて売り出しことをきっかけに独学し、今ではブランドを立ち上げています。

近年社会でも、Chieさんのように個人で仕事を生み出していく人、例えばフリーランスや副業のような働き方が注目されていますよね。実際に始めたい人が増える中、どのように始めたらいいか、始めた先の困難をどう乗り越えるか、わからず不安を抱く人が多いのではないでしょうか。
そこで今回、足掛け12年という月日を彼女はどう歩んできたのか?活動を始めたきっかけや、大切にしている感覚や素顔に、First Stepが迫ってみました。


聞き手: First Step編集長 / haru (以下略 ー)
取材協力者:ファッションデザイナー/ Chie(以下略 Chie)
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編: Chieさん本日はありがとうございます。沢山素敵なドレスも見させていただいたところで、早速お話を伺えたらと思います。

ー 制作活動について、ぜひ簡単にお聞かせください。

Chie:  vivatveritasっていう名前で洋服を作っています。いろんな洋服を作っていて、自分で作っていたり、オーダーメイドでお客様の欲しいものを作るときもあるし、縫い物形の仕事も受けていて、ネクタイとか小物とか頼まれ次第やっています。

編:幅広く活動されてらっしゃるのですね!

ーなにがきっかけでお洋服を作り始めたのですか?

Chie: 2008年に初めて、12年経ちます。当時、アメリカにいた時でしたが、当時は暇だったんですよ。仕事はしていたんですが、9-17時で終わったらやることなくて。新婚だったし、お金ないし何しようって思ったんです。そうしたら、たまたま友達がミシンを貸してくれて、最初は枕カバーとか作っていました。そのうち仕事に来ていく服欲しいなと思って、服を買うお金なかったし、生地と型紙を買って作り出したらハマっちゃいました。どんどん作っていたら自分できれないほど作ってしまったので、売り出したのがきっかけです。

編: そうだったんですね。お友達がたまたまミシンを貸してくれたことがきっかけになったなんて!お友達もびっくりですね。

ーもともとファッションに興味があったのですか?

Chie: 洋服とかオシャレは好きだったけど、特にファッション業界で働きたいとかそういう気持ちはそんなになかったです。大学は実はジャーナリズム学科にいて、でも仕事は全然違う法律関係に進んで(笑)。本当に全然ファッションなんてそういうつもりはなかったんです。

ーずっとファッションはお好きだったのですね。

Chie: ずっとリサイクルショップとかで服を買ったりとか、古いものを使って自分でアレンジできたりするのが好きでした。それが今、こうして着物のドレスを作ったりしているのに繋がっています。

ーデザインや縫製は自分で学ばれたのですよね?

Chie: ほとんどYouTubeとかでやって、わからないことはググって、例えば「ジッパーどうやって縫うのか」とか。


ー自分で学びながらやっていくって結構大変だと思いますけど、続けられた秘訣は何ですか?

Chie: すごい大変で、1つの洋服を縫うのに3日とかかかったこともあって、途中で泣きながらこんなんじゃお金にならないよって言ったこともあるんです。
でも、やっぱり好きなことだったら、やりたいんじゃないかなと思うんです。

編: 好きなことだったから続けられたんですね。その一方でChieさんにも、思うようにできなかったり不安に思ったり厳しい下積み時期もあったりしたとは!

ー 大変な下積みの時をどのように乗り越えたのですか?

Chie: 最初縫い始めて、ほとんど経験ないのに頼まれたらなんでもやっていたんですよ。例えば、これを作ってってオーダーを引き受けたはいいものの、心の中でどうしよう、と思っていました。そしたらやるしかないから、家でサンプル作って“あれもダメだこれもダメだ”みたいな。それで、10個目に作ったのがお客さん用だったり。その時々でお客さんに育ててもらったというか、お客さんがいるからやり遂げなきゃいけないという形で、自分に負荷を課しているわけじゃないですか。これやんなきゃお金返さなきゃいけないし、メンツも潰れるし。なんかそういう感じでやっていました。

ー正直、諦めたくなったことはありましたか?

Chie: いっぱいあったと思います。1回なんかオーストラリアかなんかのブティックから、こんなんじゃ売れないから金返せ、みたいな超ダメ出しを受けたんです。その時は本当にどうしようかと思いました。作り直したのか、返金したのか覚えてないんですけど、その時々で良い経験をさせてもらったと思っています。

編: 目の前のお客さんと向き合う中で、失敗も経験として学びながら進まれてきたのですね。

ー下積み時代から道が開けるような転換期はありましたか?

Chie: 転換期って人によっては来ないことの方が多かったりすると思うんですよ。私も最初にオンラインで海外に売っていた時に、Etsyっていうサイトを使っていて、ちょこちょこ売れていたんですけれども、いきなりパッと売れることはなくて。その当時はそのサイトのフロントページにインタビューとか記事が掲載されると、一気にオーダー来たりしたんですよ。そういう人を見て、ああいいなあいつも私もって思っていたんですけど、それはいつも来なくって。でもこなくてよかったなって今でも思っていて、なんでかというと、人生って小さいことの積み重ねだから。そうやっていった方が、良い道だったんだって。

編: 小さいことを積み重ねる。Chieさんの哲学が紐づいているように感じました。

ーChieさんの哲学、大事にされている考え方を詳しくお聞かせください。

Chie: 何かやり遂げたいと思ったら、毎日やることですかね。5分でも。それに限ります。
他には、毎日やる仕組みを作っちゃうことじゃないですかね。例えばやり遂げたいことがあったら、やりやすいように仕組みを作っておかないと。例えば時間を空けてそれをやると決めておくとか。私だったら直ぐに縫えるように常にミシンをセットアップしたスペースを作っています。毎回ミシンを準備するとなると、それだけでハードルになるじゃないですか。そうじゃなくて、もう簡単に、取り組める仕組みを作っておく。そして何も考えずに、毎日やるんです。


編:ありがとうございます。
「大きな転換期を待たずに少しずつでも積み重ねる」、「毎日、継続するための仕組み作りをする」ということを大切に、個人で仕事を続けていきたChieさん。
次回は、着物リメイクというエシカルな活動について詳しくお聞きしたいと思います。次回もよろしくお願いします。

後編につづく。
インタビュー動画全編はこちらから ↓

Profile//
ブライダルを中心にオーダーメイドのドレス作りを行うファッションデザイナーのChie。活動歴は12年を超え、着物からドレスに仕立て直すアップサイクルのドレス制作やアーティストとのコラボ制作、ウェディングドレス教室の講師など活動は多岐にわたり、個人ではファッションブランド・Vivat Veritasを立ち上げている。

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【取材協力】 Vivat Veritas
https://www.vivatveritas.com/jp/https://www.instagram.com/vivatveritas/
【youtube版】
https://www.youtube.com/watch?v=w_wfPKdf35U&t=54s
【First Step】
youtube: https://www.youtube.com/channel/UCtWtN-GYmNPNQpSx4Tustqw
instagram: https://instagram.com/firststep__official


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