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リポート【後編】「First Step 特別イベント:再就職を目指す専業主婦必見LinkedIn活用法」 report by Mai Todagishi

2020年8月9日(日本時間)にオンラインで開催された、First Stepを主催する薄井シンシアさんのグッドモーニング。今回は特別企画のとして、LinkedIn News編集者のShusuke Muraiさんをお迎えして開催された、リポート【後編】をお届けします。

【前編】LinkedInのことを理解したい(基礎的なポイント)については、こちらをご覧ください。

First Stepというプロジェクトでは、
ブランク期間を経た専業主婦が、どのように再就職できるのか?
人生100年時代をどう生きるか?

をキーワードに、カムバックキャリア事例や外部ゲストをお招きした企画などを発信しています。

前編でのイベント内容を受けて、後半ではQ&Aをもとにしたディスカッションが、とても盛り上がりました。
その内容をご紹介しながら、皆さんにとっての今後の活用ヒントにもなればと思います。

200810_シンシアさん村井さん

●誰に向けて発信するべきなのか?

誰が読んでくれるのか分からない、誰に向けて投稿すれば良いのかイメージが湧かない。といった質問に対しては・・・
誰に、という考え方ではなく、自分がどういうブランドを持っているのか?自分がどう見られたいか、位置付けを自ら考える、という視点で伝えることが大事、とのメッセージがありました。
LinkedInアカウントを作った当初のシンシアさんが持っておられたブランドは「観光」。発信も英語のみで、日本における観光業に関する情報を発信しておられたとのこと。その後、セルフブランディングの観点から、今のスタイルや日本語での投稿も増えていった、というエピソードが紹介されました。こうして、自分の興味やスキルを発信する先に、転職チャンスも生まれる。
とのコメントには、LinkedInの村井さんも共感されていました。

●英語で発信しなくてはいけない?投稿ルールはある?

村井さんの元にも多く寄せられる、「Facebookとの違いは?」という質問への答えは、「ビジネスだけである」という点がまず大きなポイントです。
Facebookは顔見知りの繋がりがメインになるのに対して、思いもよらない人との繋がりが生まれやすいSNSがLinkedInになります。
投稿ルールはなく、言語も自由で、複数言語でプロフィールを作れる機能もあります。

特に、日本人の間での使い方は、まだ周りも慣れていない最中とのこと。
例え苦手でも、マナーを意識することは日常生活と同じなので、話題にするニュースソースの選び方も、情報が確かな発信元を選ぶなど、注意は必要とのシンシアさんからアドバイスがありました。

●実際にヘッドハントは来る? 

既にアカウントを持つメンバーの中には、ヘッドハントに限らず、仕事のパートナーとしてのPRやアクションも海外からは寄せられているとのことです。
ここで忘れてはならないポイントとして「来るのを待つ」という受け身ではなく、自分のセルフブランディングを確立していく姿勢も忘れてはならないとの、シンシアさんからのアドバイスもありました。
バイリンガルな人材を探している会社は、まずLinkedInで人材を探す、という傾向が大きいことから、まず自分が興味・実績をもつフィールドで自分の存在感を確立していくことが、ポイントになりそうです。

●主婦(主夫)もLinkedInを活用できる?

村井さんからシンシアさんへのご質問として
「なぜ女性がLinkedInを使った方が良いと思いますか?」
との問いかけに対して、シンシアさんからは
日本の大企業はまだLinkedInに注目していない。だからこそ使い始め、活用することで、日本での流行先取りが可能となり、強みにできる。本名で発信するツールなので、慎重になるべき部分はあるが、本当に今がチャンス!
と熱いコメントが印象的でした。

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●就職活動においての注目点は?

就職に対して、日本においては年齢の持つ影響力が大きく、リクルーター側の選定ポイントでも、大学卒業年次をもとに計算されるケースも多いという事実は、ショッキングであると共に大きな課題点だと話題になりました。
日本企業は、リクルーターが会社から提示される条件のままに人材を探している。例えば、年齢は〇〇歳以下、という絶対条件。
日本での人材不足の中で、この観点は本当にモッタイナイ!との課題感が共有されました。

この課題も知った上での、LinkedInの使い方としてオススメされた点に
・LinkedInの活用に前向きな会社を探してみる、という視点も一案
・考え方などの発信を通じて、リクルーター自身も注目される時代になった
・魅力的なリクルーターの方と交流する場にもなる

といった観点も、ご紹介されました。
この点は私もとても共感でき、リクルーターの方々自身も、様々なご経験をもとにした今の発信があることが、LinkedIn上の投稿からも感じられます。

シンシアさんからのアドバイスとして、
LinkedInとは、誰もが仕事が見つかるプラットフォームとして作られた。
世界で活用している人々のプロフィールを見ると、例えばシンシアさんにとって身近な観光業界では、バーテンダーやホテルのハウスキーピングなどの職歴の方々が、次のポジションを探すというケースも多いというお話でした。
このエピソードからも感じるように、LinkedInは、ハイレベルとハイスペックの限定のプラットフォームではない。まずは日本社会の常識から、抜け出そう。一歩、違う世界に入ってみましょう!

●どう考えますか?どんなご経験をお持ちですか?

このリポートを書く中で、この機会に考えてみたいと感じたテーマがありました。
日本での採用条件に、「30代はOK、40代以上はNG」という年齢条件が、なぜ根強いのでしょうか?
イベント内では、主な理由として「現場の管理担当者が35歳前後である場合が多いからでは?」という声も寄せられました。
この課題点について、リポートを読んで下さった方々の、ご経験談も含めて条件を乗り越えるアプローチ法や、企業側にとってもメリットとなり得る方法について、この機会に理解が深められたらと感じています。
ご自身や周囲を見回して頂いた上で、コメントやメッセージを頂けますと幸いです。

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