Topレーンで学ぶウェーブコントロール術
ご挨拶
こんにちは!
JPリヴェン研究会と言う名前で活動している Riv と言う者です。
S7からLoLを始め、チャレンジャーを目標にしつつエメラルド~ダイヤ帯辺りでプレーしています。
今回はリヴェンとは直接関係ないですが、Topレーナーとして覚えておきたいウェーブコントロール術について書いてみたいと思います。
エメラルド帯到達を目指す方にとっては有益な情報になると思いますので、良ければご覧ください。
ウェーブの主導権
まずよく耳にする言葉、ウェーブの主導権について話します。
今回は私なりの解釈で以下のように定義します。
敵陣ミニオンのどのミニオンにも自由にAA(オートアタック)できる状態
ある程度プレーをしている方であれば、ちょっとイメージしてみると分かると思いますが、いわゆるレーン番長と呼ばれる、ダリウス・モルデカイザー・セトみたいなゴリラを相手にして、敵の後衛ミニオンをAAする事ってめちゃくちゃ抵抗感有りますよね?
多分そんな事をしようものなら、Eのフック系のスキルに捕まってそのままゲームオーバーです。
なので、これらのレーン番長と呼ばれるキャラは基本的に主導権を取りやすい性能をしています。
では、まず主導権の取り方について考えてみましょう。
ウェーブの主導権の取り方
まず、主導権の要素として大きな要因が互いのミニオン数です。
ミニオンの総数が多い側の陣営が主導権を取りやすくなっています。
Lv6前後までのレーニング序盤において、ミニオンの攻撃は非常に高いです。
前衛ミニオン:AA1発 12ダメージ
後衛ミニオン:AA1発 24ダメージ
序盤のチャンピオンのヘルスは大体600~700前後です。
そして大体のチャンピオンのAAは1発80ダメージほどとなります。
こう聞くと大したことのない数字に見えますが、ミニオンは3体ずつ居るため、特に後衛ミニオンは72ダメージを連発してくる、と言った構図になります。
従って、ミニオン数が少ない側の陣営が敵チャンピオンと交戦すると、ミニオンダメージのせいで基本的にダメージトレードに負けてしまいます。
そのため最初はミニオン数が多い状態を作ること、が必要になります。
ではどうやるかですが、単純な話でミニオンに対してスキルをAAを撃ちまくる(プッシュする)、と言う事が必要になります。
レーン戦が開始した途端、狂ったようにスキル・AAをする人がほとんどですよね?
あれは主導権を取るために行っているのです。
そのついでに範囲攻撃を持つスキルであれば、敵チャンピオンにも同時に当てていきましょう。
そうする事で主導権は取れたといってもよいでしょう。
…さて、ここまでは何となく皆さんやってますよね?
ここからが今回の主題です。
ウェーブの主導権を取ったらどうするか?
この部分を何となくプレーしている人が多いと感じます。
プロの配信でも、ストリーマーでもここを言及している人を見たことがありません。(個人調べなので悪しからず。)
直感的に理解しているのでしょう。多分。
さっきまではスキル・AAをミニオンに撃ち続けろ、と言いましたが、そのうち相手は主導権を取られたことに気づいて、スキルもAAも最低限しか取れなくなります。
そうすると、こちらが一方的にミニオンに触れる状態になります。
…が、ミニオンに触らないでください!
ここがとても矛盾した事になります。
今まで主導権を取るために、全力でミニオンに対して攻撃をしていたのに、急にそれをするな、と言っています。面白いですね。
さて、では何をするか?
1.相手にミニオンを触られないようにゾーニングをしつつ、ラストヒットだけでCSを取ってください
2.相手がCSを取るタイミングにダメージトレードを仕掛けてください
ここで、ウェーブの数について説明します。
基本的にミニオンウェーブは前衛3体・後衛3体を基本として1ウェーブと呼びます。
ウェーブを放置するとどうなるかと言うと、次のウェーブが到着することになります。
この時、2つのウェーブが合流した状態、あるいは3つのウェーブが合流した状態を考えます。
今回は 2ウェーブプッシュ、3ウェーブプッシュ と呼びたいと思います。
3ウェーブプッシュであれば3つのウェーブが合流した状態で、相手のタワー下に到達させる事を意味すると考えてください。
さて、ウェーブの主導権を握った状態のレーン戦に戻ってみます。
主導権を握った状態で、ウェーブを攻撃し続けると、当然そのウェーブがタワー下に到達することになり、1ウェーブプッシュ の状態が作られます。
この1ウェーブプッシュにする、という状態がその後の状況を考えた時にあまり好ましくありません。
タワー下のミニオンはすぐに焼かれてしまうので、ワーディング出来る時間が短い
次のミニオンは相手のタワーすぐ近くで止まってしまい、こちらのCSが取りづらい or ガンクに狙われやすい
リコールするにはお金があまり手に入ってない
大体このような状況に陥りやすいです。
そのため、主導権の取り合いをする以外では基本的にミニオンを攻撃する事は望ましくありません。
さて、主導権を取った後に1.ラストヒットだけでCSを取るとどうなるか、ですが、必然的に次のウェーブが双方到達します。
ここで最初のプッシュが強いか、弱いかによって2ウェーブプッシュになるか3ウェーブプッシュになるか、が決まります。
理想を言えば3ウェーブプッシュが最高です。
でも2ウェーブプッシュでも問題ありません。
1ウェーブプッシュとならないように気を付けてください。
ウェーブプッシュをしたら次の行動を考えます。
・3ウェーブプッシュの場合
リコールがBest (帰ってくるまでのロストがほとんど無いため)
次いで相手のJGに侵入しワーディングがBetter
※1v1勝てる相手であれば倒しに行ってもよい
ダメージトレードが上手くいっている場合、ダイブもBest
※ソロダイブも挑戦すべき
・2ウェーブプッシュの場合
深めのワーディング(敵側バフ付近 or 岩・蛙辺り)がBest
リコールしても良いが、ロストは多少あるため所持金額と残りヘルス次第。
(1000G近く持っている、HPが半分前後であれば、帰って整えるほうが良い。)
プロキシ(※)をするのもBest
あれ…対面のソロキルが入ってないじゃん!
と思った方は正解です。
実はソロキルなんてしなくて良いのです。
正確には一方的なリコールをする事で、次の状態でソロキルしやすくする事が可能です。
2・3ウェーブプッシュを出来た場合、相手はタワー下ミニオンを丁寧に取る事を余儀なくされます。
その間に出来た時間的猶予を使って、自分だけリコールをすることが出来ます。
この一連の動作をスムーズに行えれば、相手がこちらのタワー下にミニオンを到達させる前にレーンに歩いて復帰する事が可能です。
その時にウェーブを無理やり止めることが出来れば、相手はリコールが出来ずこちらは装備がある状態でレーン戦の継続を強いることが出来ます。
もし相手がそれでもリコールした場合はウェーブを触らずに放置すると、敵陣ミニオンが自陣ミニオンを攻撃して、相手に経験値・CSロストを与えられます。
相手がレーン戦を継続する場合は、可能な限りミニオン数を減らして、押し付けられないようにしつつキルチャンスを探ります。
ここでキルが発生しなかった場合、その時点のミニオンの数に依りますが再び主導権を取るフェーズが始まります。
ここからはお互いにレベルが上がって、明確な回答を提示しづらいのですが、互いにキル無しCSほぼイーブンだった場合、プッシュ力・ハラス力の高いほうが主導権を握り続ける事になります。
こうなると性能差を押し付けられる展開になるため、この状況が予想されるマッチアップの場合はLv6以前にチャンスを作るように心がけましょう。
もちろんどのようなマッチアップでも、Lv11以前まではソロキルチャンスがあると思います。諦めずに。
ここまで書いてきましたが、残念なことにこれが唯一解ではありません。
双方のチャンピオンによっては、これが実行出来る訳ない事もありますし、余裕で倒せるのでウェーブコントロールなんていらねぇ!みたいなケースもあるでしょう。
あくまで、これからのレーン戦をより意味のあるものにするための基準にしていただけると幸いです。
以下余談です。
プロキシ(※)の解説
LoLをやってるとたまーに聞く用語です。
主にシンジドやサイオン、ウディア(たまにTopラムスとかTopアムム)が採用する戦法で、1stタワーと2ndタワーの間に移動してミニオンをひたすら食べ続ける戦法の事を言います。
一部ではオーバーファーム、と言われることもあるようです。
この戦法は現在上記のチャンプ以外でも採用されています。
と言うのもこの戦術は非常に強力で、対処が非常に難しい戦法になります。
しかもやってみる事にデメリットがあまり無いため、是非トライしてみましょう。
敵ジャングルの位置がBotであることを確定させた状態である
2・3ウェーブプッシュの状態に出来る
ある程度ミニオンクリア速度が速いチャンプである
大体この要素が揃えばプロキシ可能です。
ウェーブをタワー下に押し付けるタイミングで、相手に捕まらないように
相手のタワー間に移動し、ミニオンを引っ張りながら相手陣地の方に行きつつウェーブクリアをします。
この状態が作れたら勝ちです。
1ウェーブを食べ終えた後にワーディングをして、再度プロキシを再開する
2ndタワーとインヒビタータワーの間に移動し、強欲プロキシを継続する
敵が阻止しに来るので頑張って逃げる or ウェーブを全部食べてそのままDeadする。
が選択肢です。
3つ目の選択肢ちょっと待てよ、と思われた方。それ、正解。(某N氏)
死んでしまったら意味ねーじゃん!と思いますよね。
でも良いんです。
死なないのがベストではあるのですが、この戦法は自身が得られる経験値とCSを最大化する事が目的です。
相手にキルゴールドを与えたとしても、相手は不利を背負っていることになります。
プロキシの本質
まず自分は相手陣のタワー間に居る事になります。
ここでウェーブを食べています。
相手のTopレーナーがこちらを倒しに来る場合、自陣のミニオンは相手の1stタワーに直接到達することになります。
そうなると、当然タワーがミニオンを焼くため相手のTopレーナーはCSロストとなります。
なので逃げ回る時間が長いほど、キルを渡す有利は広くなりません。
また、普通にプロキシを成功させてリコールをすると、次のミニオンがこちらのタワー下に到達する前にレーンに復帰することが出来ます。
これは装備差を作ってレーンを再開する事が出来る、と言う事になります。
そして更にさらに、Topジャングル側でファイトが起こった際に、プロキシしている側が先に助けに行けます。
※もしCSを食べるのを止めても、こちらのタワー下に来るまでは焼けないため。
とまぁ良い事づくめの戦術なので、練習してみてください。
ただしこの戦法に慣れない内はデスが増えますし、プロキシを知らない味方にとってはトロールが居る!と文句を言われる可能性があります。
動画でシンジドやサイオンのプロキシをしている動画を見てから、自分のチャンプでどうやるかを考えてみると良いと思います。
とは言え、対面を倒すヒリついたレーン戦が好きな人には合わない方法にはなるので、血生臭い戦法でも勝ちたいんだ、という方はどうぞ。
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