プロスピ2015/2024振り返り⑤ー野手
2024井口ロッテ・内野手シーズンデータ
中村 奨吾(32)
140試合 .344(584-201) 28本83点12盗 .371/.572/.943
高木 貴幸(28)
118試合 .315(428-135) 17本53点0盗 .339/.512/.851
草野 孝典(33)
72試合 .285(165-47) 14本32点1盗 .331/.564/.895
島井 秀浩(28)
123試合 .289(284-82) 3本21点11盗 .319/.419/.738
近藤 健介(31)
99試合 .273(227-62) 6本24点0盗 .318/.396/.714
今宮 健太(33)
19試合 .190(21-4) 0本1点0盗 .190/.238/.428
北條 史也(30)
6試合 .500(16-8) 3本8点0盗 .500/1.18/1.68
竹下 純三(22)
89試合 .209(268-56) 18本37点0盗 .240/.433/.673
白川 浩也(23)
75試合 .245(151-37) 1本7点7盗 .268/.358/.626
河野 剛裕(23)
24試合 .165(85-14) 5本10点0盗 .174/.388/.562
巽 博翔(20)
8試合 .000(11-0) 0本0点0盗 .083/.000/.083
丸山 和史(24)
63試合 .244(82-20) 0本10点7盗 .284/.293/.577
鎌田 智規(26)
8試合 .313(16-5) 0本2点0盗 .313/.500/.813
静四郎(27)
10試合 .200(20-4) 0本0点0盗 .238/.300/.538(TDLでトレード)
一軍出場無し
谷中 智之(19)、榊原 昌徳(18)
内野レギュラー事情
一塁手
昨シーズンの指標を基に高木待望論が沸く中、開幕スタメンを高木が勝ち取った。
wRC+とK%で草野を上回っていた高木がレギュラーに。出場機会が限られる中草野の状態も上がらず、前半から中盤は高木がスタメンを張り続けた。
二塁手
ベストナインを獲らせてもらえない永遠の謎。
三塁手
昨年三塁争いに終止符を打ったかと思われた竹下がまずスタメンで出場したが、状態が上がらない。守備面も精彩を欠き投手の負担になる状態。
長打は出るが流石に当たらなく、指名打者の枠は埋まっているので使いにくくなっていた。
そこでサードの二番手である丸山に順番が回ってくるもパワー不足。
プロスペクトの河野を起用したり、草野が3シーズンぶりくらいのサード守備に付いたりと色々な選手が起用されたが、最終的にはTDLで補強してきた近藤健介が入っており、FA持ちの近藤健介ではサードが埋まったとは言えない。
遊撃手
念願のGG獲得。プロスペクトの白川もある程度起用出来、起用された選手は数としては少ないがチームとしては悪くない結果。
球界屈指の守備力を有するも、川崎宗則の二番手として甘んじてきた島井。三塁手のレギュラー候補ともなっていたが、本職のショートでタイトルを獲得。まだ若くGGの常連となっていきそう。
併用の思考
左右別打率
併用の必要はこのデータからはなし。現実世界でも左右別打率の結論にはサンプルが足りないとよく言われるがその傾向がここでも顕著に。
右打者だから左投手を打てないとも言えないし、左打者も同じ。高木が対左に強いことは証明され、チームにとってもプラスとなっている。
若手の起用
ブリッジイヤーにしては若手が起用できず。その中で起用された選手を。
白川浩也、河野剛裕、巽博翔の3選手がフレッシュな顔ぶれ。
75試合に151打数の消化はキャリアハイ。二塁打を12本放ち盗塁を7個記録。足と長打力をある程度アピール。島井を脅かすためにはよりバッティング面で成長したいところだが、一軍戦力としてのメドは付いた。
シーズン後半は一軍を外れたが、2025年シーズンは完走を目指す。
プロスペクトランキング野手トップの河野剛裕。24試合85打数の消化はキャリアハイ。一方でOPSは.562。ホームランこそ5本放つも全体的に精度が低かった。プロスペクトが本格デビュー後苦労するのはよくある話だが、中日から獲得した超有望株。チームとしてもモノにしなければならない。
プロ二年目のショートストップが開幕ベンチ入りを果たしている。
わずか8試合の出場も一軍を経験。攻守ともに磨きなおし、先輩たちの背中を追う。
草野孝典
開幕スタメンを外れたのは実に一年目の2016年以来。2017年からポジションは違えど常にチームの軸であり続けてきた。
今期は高木にポジションを奪われ序盤は代打での起用がメインに。慣れない中調子が上がらない。
5月11日に自身の今季初本塁打を放っているが、それ以降も低迷が続いた。
二軍降格後再調整を経て徐々に状態を上げた草野。
7月17日から8月11日の期間で12号までホームランを数え、この時は絶好調。
久しぶりのサード守備ではレンジの狭さが露呈し、本格運用には至らず。それでも12試合に出場。
後半戦に限ればキャリアで一番とも言えるバッティングを見せた草野。今期積み重ねた数字はこれまでから見れば少ないが、二桁本塁打は記録し衰えぬ打棒を見せている。一塁守備もGGの常連だっただけに上手くこれからもチームの主戦力である。FA権を有するが球団も複数年契約を提示見込みでこれからもチームを支えて欲しい。
内野総括
二塁打26本と盗塁成功率.846はレギュラーの数字。OPSも.738を記録。広い守備範囲でチームを助ける。
25打席連続無安打や10併殺と二年目のジンクスに掛かってしまった大砲。それでも89試合で18本塁打を放ち有望な若手内野手なのは変わらず。
守備面の向上は欲しいところだがこれからの長い選手人生を見据えて起用していきたい。
守備面も安定しこれからだったところでの怪我。これでシーズンを棒に振った。
24試合連続出塁、猛打賞20回、99得点、得点圏打率.350、47二塁打。
千葉ロッテのキャプテンでありスター。球界屈指のセカンド守備に加え今期は自身二番目となる28本の本塁打。2021年に放った32本塁打を塗り替える勢いで来期は打っていきたい。
33二塁打、17試合連続出塁、得点圏打率.348。高木としてはまだ草野との併用が続く来期こそ勝負のシーズン。ファーストを自身のメインポジションにするために、2024シーズンと同じように打ち続けなければならない。
2024井口ロッテ・外野手シーズンデータ
張 志豪(35)
140試合 .330(442-146) 11本41点36盗 .353/.482/.835
鈴木 誠也(30)
88試合 .273(282-77) 11本24点9盗 .295/.465/.760
淺間 大基(28)
98試合 .318(324-103) 16本39点31盗 .324/.540/.864
横田 慎太郎(29)
138試合 .263(472-124) 21本64点9盗 .291/.466/.757
長内 信介(28)
33試合 .320(103-33) 0本9点1盗 .336/.437/.773打
水沢 直輝(30)
142試合 .320(519-166) 33本111点0盗 .345/.570/.915
朝倉 祐貴(27)
16試合 .167(12-2) 0本0点0盗 .167/.250/.417
喜多 友也(23)
32試合 .235(68-16) 1本6点3盗 .268/.338/.606
伊志嶺 翔大(36)
1試合 .200(5-1) 0本0点0盗 .200/.200/.400
恭介(24)
6試合 .111(18-2) 0本0点0盗.111/.111/.222
小牧 凌太(24)
9試合 .241(29-7) 0本1点0盗 .241/.379/.620
柴田 勇(20)
15試合 .143(42-6) 0本1点0盗 .143/.167/.310
★一軍出場無し★
角中 勝也(37)、脇本 直人(28)、梶原 敦志(21)、木元 茂幸(19)
外野レギュラー事情
左翼手
今期は対左を中心に成績が例年より奮わなかった横田慎太郎。一年間レフトを守り続け守備面でも貢献したが不完全燃焼だったかもしれない。
33本の二塁打や61得点など主力の働きも連続打席無安打は19を数えてしまった。序盤の状態を考えると中盤からは状態を少し戻したが四番から三番に打順を変えたことが影響したかもしれない。来期も横田は三番構想。寄り活躍が求められる。
中堅手
盗塁成功率.923。
30二塁打、2三塁打、56得点、猛打賞16回、連続試合出塁16試合。
攻守衰えぬ大ベテラン。FA権にも注目されるチームの核弾頭。11本塁打とパワーも未だ健在でこれからもレギュラーとしての活躍に期待。
一方で、若手の育成にも力を入れたいチームは休養日を設けつつ若手のスポットを作り始めている。
右翼手
長年一人のレギュラーに決まらないポジションで、今期も主に二人。といっても二人。鈴木誠也と淺間大基の2選手が見事な活躍を見せた。
昨シーズン、自身初の規定打席到達を果たした鈴木誠也が主戦。
センターも平均以上に守ることの出来る淺間が試合数を増やしながら追随した。淺間は好調なシーズンを送り、鈴木誠也は若干下降。
とはいえ鈴木誠也も二桁本塁打に乗せており満足なシーズン。
攻守で平均以上の選手を左右で起用できる点はチームにとっても大きい。
指名打者
レジェンド。今期も33本塁打。
逆方向に放り込めるスラッガーが打点を稼ぐために打順を四番に変更。見事に111打点を記録(得点圏打率.304)。
16度の併殺打を犠飛6回、二塁打31本、猛打賞18回で帳消し。水沢がシーズン74得点というのも下位打線の厚みが感じられる数字。
左右別打率
長内と柴田が同じ利き腕の投手に苦労し、対左要員を期待された喜多が結果を出せずというところ。
主力級は左右関係なく打っており、これもチームの強み。淺間と鈴木も左右を苦にしないため、休養日による入れ替えが可能な陣容を組めた。
それだけに若手の出場機会はなかなか作れないところも。
横田慎太郎が対左投手にやべー出来。ベルドゥーゴかよという感想。
若手の起用
今期意識して起用した若手。
高卒のプロスペクト柴田を試験運用。
喜多友也は外野手のトッププロスぺクト。守備に問題が無く、いつ一軍の枠を掴んでもおかしくない選手。
他は、恭介と小牧が若手では起用されたが、そこまで大きな活躍はできず。
恭介と西浦は即戦力候補の選手。来期は勝負のシーズンになる。
その他デプスの選手達
レギュラーの力がありながら起用の少ない長内。今期は昨年を上回る出場機会を得ただけでなく、シーズン後半は一軍に帯同。
二軍でくすぶっているレベルではない。常に一軍起用をするべき選手で、その形が見えてきた。