イライラする待ち時間、優しい心が救う

過去にも癒された記事を書いていますが、最近も似たようなことがありました。

総合病院の待合室でのこと。
その日はいつもより混雑していました。
といっても、私はこの科は初診。
日頃の混雑具合は知らないのですが、待ち時間にイライラしていた患者さんが看護師さんにクレームを言っていたのです。
すると、看護師さんは、
「ご予約の患者さんの間に、初診の患者さんを入れていますので、どうしてもご予約の時間にお呼びできないのです。今日は多くて・・・。大変申し訳ありません。もうしばらくお待ちください。」（そんなような事を言っていました）

”あっ、私はこんな混雑した日に来てしまったのか・・・”
今日でなくてもよかったので、ちょっと後悔しました。

10時頃に受付をして、検査を済ませ、audibleで「傲慢と善良」を聴いたり、たまっているメルマガをチェックしたりして待つこと2時間。
朝食を抜いての検査もあったため、空腹状態だったせいか、ちょっとイライラしていました。

”お腹がすいた”

そんな時でした。
番号のアナウンスがあった後、斜め前に座っていた40代前半だと思われる男性が診察室へ入っていきました。
入っていったというより、ドアを開けて部屋の中にいた看護師さんに言うのです。

「トイレに行っています」

そういえば、横に座っていた70代前半くらいの女性がいない。
結局、次の人が呼ばれました。

そこまでは普通だと思います。
その後の男性の対応に微笑ましく思えました。

しばらくして、70代前半女性が戻ると、40代前半男性に
「まだ？」（呼ばれてない？）
と声をかけました。

すると、40代前半男性は、
「うん」と言うだけなのです。

私の知る限り・・・こんな時の返答は、ブーイング。
「今、呼ばれたよ！遅いよ！！」とか、
「何やってるんだよ！」とか。

待たされている上に、トイレへ行ったことによって順番が後回しになったことを怒鳴ることなく冷静でいるこの男性に尊敬です。
イライラする様子もなく、呼ばれた事実も言わない。

なんて優しい人なんだ。
たぶん、親子です、きっと。
だったら余計に怒る率が高いと思う。
私がそういう場面を見る方が多かったのかな。

優しい空間になったことで、私のイライラも解消されました。
そして、ほっこり癒されました。

どんな時でも優しい心でいられる人になりたい。

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