第4期桜蕾戦ベスト16C卓所感

こんばんは、はっちゃんです。
私の応援している川上玲プロが先日第4期桜蕾戦ベスト16C卓を戦いました。

対戦相手は岡田紗佳プロ、松田彩花プロ、藤田愛プロです。
まさしく優勝候補卓。

ルールは連盟公式ルールということで、赤はもちろん、一発や裏ドラ、カンドラもないものになります。
順位点も小さく、素点を大事にすることや、30000点から浮くか沈むかを巡る戦いが特徴的です。
当然、普段打っているルールとは違う戦い方が求められます。
しかもそこにトーナメントという条件戦の要素が加わるので、そこもワクワクさせるポイントですね。

結論から言えば、川上プロは敗退してしまいました。
1戦目開局から、「これは貰ったぜ!」というリーチを打ったら親に満貫放銃スタートという厳しい出だし。。
電話がかかってきたので話しながら見ていたのですが、掴んだ瞬間「あー!!」って叫んでしまいました笑
電話相手にはすごく心配されました笑

とはいえ、そこから巻き返して4回戦(最終戦)を迎えた頃には卓内2位、つまり通過ポジションにつけていました。

ポイント状況は以下の通り。

岡田:+25.3
川上:+22.6
松田:-1.6
藤田:-46.3

浮けばだいたい勝てそう、沈んだ場合は大きく素点を減らさないことを主眼としながら戦うことになりそうです。
あとはライバルの松田プロに楽をさせないこと。

そして席順が東家川上、南家松田、西家岡田、北家藤田の並び。

1回戦目の南場以降はリアタイができなかったのでタイムシフトで観ましたが、負けるのが分かってて推しの対局を見るのは本当に辛い。
とはいえ、ここから負けるのには理由があるはず。
心を無にして、検討するつもりで最終戦の視聴を開始しました。

その上で観ていて気になった、というより検討したい点を以下に3つほど。
牌姿載せられないので、ここからは完全に玲ちゃんと視聴者向けです笑

あと、絶対に私が正しい訳ではなく「こういう意見、考え方もある」というニュアンスのものになります。

①南1局2巡目の南切り
一番気になった、というか4戦通してワーストの致命的な一打かなと。
結果的に鳴かれて2600の親被りをしますが、その結果が問題なのではなく、あの手牌からライバルの連風牌をふわっと切っちゃうのは疑問です。
よく「相手に重なる前に切れ」と言いますが、それは一発や裏ドラのあるルール、つまりリーチに価値のある(リーチが強い)ルールでのお話しです。
よほど自分の手が良ければ別ですが、このルールにおいてはそうでなければ連風牌は絞るのがスタンダードですし、ましてやライバルに簡単に切っていい牌ではない気がします。

②南3局ドラの南大明槓
川上プロがドラの南を暗刻にした、ホンイツ、南、白、ドラ3の跳満聴牌。
そこに藤田プロから南切りのリーチが入ったシーン。
槓をすれば、倍満になります。
川上プロは大明槓を選択をしました。
ここで点棒状況と、トータルポイントを見てみましょう。

点棒とトータルポイント状況は、
川上:20300(+4.9)
松田:40800(+17.2)
岡田:36100(+35.4)
藤田:22800(-57.5)

となっています。

ここで、連盟公式ルールでは、大明槓の責任払いの規定があります。
なので、この瞬間藤田からの倍満直撃のケースと、槓せず跳満ツモのケースを比較します。

A.倍満直撃の場合
川上:37300(+32.9)
松田:40800(+17.2)
岡田:36100(+32.4)
藤田:5800(-82.5)

B.跳満ツモの場合
川上:33300(+28.9)
松田:37800(+14.2)
岡田:30100(+26.4)
藤田:18800(-69.5)

となります。

Aの場合の松田の条件は
直撃なら
川上から7700以上、岡田から6400以上、藤田から倍満以上

ツモなら倍満以上

となります。

ちなみに川上は岡田に跳満まで放銃できます。

Bの場合の松田の条件は
直撃なら
川上から3900以上、岡田から3900以上、藤田から倍満以上

ツモなら1600/3200以上

となります。

ちなみに川上は岡田に満貫まで放銃できます。

数字だけで見ると、Aの方が余裕ありそうに見えます。
ただミソとなるのはいずれの場合も岡田を点棒状況でも、トータルでも捲くっていること、つまり松田が「ツモ」と言った瞬間川上は勝ちが確定します。
Aは松田の条件が厳しくなる分、川上も岡田もそんなに真面目に手を組まなくていいですが、比例して藤田の連荘率が高まります。
局数が伸びるということは、事故に遭う可能性も高くなります。

Bは松田の条件が緩くなりますが、その分岡田も和了りに来るので決着がつきやすくなります。
川上は自分の手次第で和了りに向かうかを選択できるのはAと同じです。

さて、大明槓するかしないか、どちらが良いでしょうか。
ちなみに私は最初直感的に大明槓はしない寄りでしたが、数字で出してみると意外とするのもアリかなと思ったり。
ただ、やはり決着がつく(=自分の勝ちが決まる)という最大の目的を果たせるのはBが近いとも思ったりです。

なお、この局面の結末ですが、嶺上から藤田プロの当たり牌を掴んでしまい3900の放銃となりました。

③東3局の47pリーチ
56789pの形でピンフのみを聴牌しているところに6pを持ってきてタンヤオがついてリーチをかけたところ。
これは観ながら「玲ちゃんは絶対リーチ」と思っていました。
たぶん私もリーチします。ただ、全体的にピンズが高く、実際下家の松田プロがピンズの染め手をやっているところに自動ツモ切りをすることになるのはリスクもあり、場合によっては致命的な放銃もあり得ます。
「ライバルに楽をさせない」というテーマに沿った打ち方ではないので、ここは一考の余地ありですね。

最終戦で特に気になったのは上記3点です。
4戦通せばもっと細かい指摘はできるでしょうけど、解説の瑠美さんがだいたい言ってくれているのでここでは割愛します。

川上プロの公式ルールでの麻雀を見た所感としては、
打点を見るのを徹底するのであれば、もっとゆったり構えたり、思い切った手組をしてみてもいいかなとは思いました。
普段の麻雀の癖が抜けてないなと。
ただ、随所に試行錯誤というか、いろいろチャレンジしていたと思いますし、1年前より格段に良くなっています。

普段よく同卓するのですが、本人の性格もあるのでしょう、わりと真っ直ぐで素直な麻雀を打つイメージです。
牌効率には自信があるみたいなので、その強みを生かしたいい麻雀だと思います。
公式ルールをもう少し練習して打ち方の幅を広げたら、もっと魅力的な打ち手になれるはずです。

あとは条件戦の打ち方を身に付けること。
リードを広げに行く姿勢は大事ですが、時には守る打ち方をしてみてもいいかもですね。
今回で言えば、松田プロとの24.2ポイント差を守りきれる打ち手になって欲しいです。

と、だいぶ長々と、しかも偉そうな感じで書いてしまいました。
正しい内容かもわからないのに。

書いておいて何ですが、感情がぐちゃぐちゃってしてます。

そろそろ筆を置きますね。




いいなと思ったら応援しよう!