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ブラピのちんちんから推測する、シャニマスアイドルの下ネタ許容ライン

ファイト・クラブ』という映画がある。

冴えない語り手の男が、ある日とんでもない常識外れの蛮行でありとあらゆる状況をぶった斬っていくイケメン(演:ブラッド・ピット)と出会う。

このタイラー・ダーデンと名乗るイケメンと共に、二人は毎晩バーの裏手で殴り合いをしては観衆を集めていた。

やがてはそれが憧れを呼び、男たちは夜な夜な地下に集まっては“ファイト・クラブ”で殴り合うことで普段とは違う自分を作り上げていく。そして生まれた暴力の渦はいつしか男たちの世界を激変させていくこととなる……という、良く言えば男のロマン、悪く言えば旧式的なマッチョイズムに満ちた映画である

そしてこの映画では演出として何度かサブリミナル的に映像内へある特定の画像を表示させる瞬間がある。

その中でも最も印象深いのは、やはりラストシーンで突然画面に大写しになるタイラー・ダーデンもといブラッド・ピットのペニスだ。


なぜシャニマスの話もせずにこんな映画の小ネタ解説から始めたのかといえば、それはもちろんこの映画がシャニマスの世界にも存在しているからだ

浅倉透のシナリオ【殴打、その他の夢について】にて、浅倉透は自分が観た『ファイト・クラブ』の話を市川雛菜に語っているシーンがある。

つまり、浅倉透はブラッド・ピットのちんちんを目撃しているのである

シャニマスにおいて、(当たり前だが)ちんちんの話が直接出てくることはない

だがしかし、『ファイト・クラブ』が引用されたことにより少なくともシャニマスの世界には男性器を用いた芸術的表現が存在しているということが明らかになったはずだ

であるなら、次に浮かんでくる疑問はこうなるのではないか?

シャニマスのアイドルって、下ネタ大丈夫なの?

そこで今回は3つの推測要項を立て、一定の基準を満たしたアイドル14名についての下ネタ許容ラインを考えていこうと思う。


推察要項

日常的に下ネタを口にしているか
→日常的に口にしているかどうか、または身近であるかがポイント。男性の兄弟がいるアイドルは割とありそう。

ブラピのちんちんが許容できるか
→映画や小説での濡れ場など、性的とされるものを用いた芸術的表現との距離感。ブラちんセーフラインとも言う。

有吉と深夜帯の番組で共演できるか
→有吉の深夜帯番組と聞いて頭に浮かんだような品の無い下ネタで笑えるかどうかという観点。多分シャニPは苦笑いする。

以上の要項を一切満たさず、下ネタが全くOKではなさそうなアイドルはそもそも選考、考察から漏れている(あくまで推察であるため強引に当てはめていくことも可能だが、本考察はそれを目的としてはいない)。

また当然ながら、街中で知らない他人に下ネタを振られた際の許容ラインではない。それは基本的に誰であれ嫌なものだからだ。

それでは、選ばれた14名を順番に見ていこう。

選出された283プロ14名

風野灯織

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・×
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・×

ほぼ無理

でも、彼女の真面目さを考えるとブラピのちんちんや濡れ場なんかには一定の難色を示しつつも演出として真面目に考えるのではないだろうか。

負けるな灯織。悪質なテレビ番組やインターネットの広告に惑わされずに立ち向かってほしい。

田中摩美々

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・×
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・×

映画の濡れ場は気にしなさそうだし、ブラピのちんちんを見ても「へぇ」で済ませそう。

でも、そういったものを見て爆笑している他人に内心ちょっと引いてそう。

性的な表現に興味が薄いからこそフラットな目で見ていそうなアイドル第1位。

三峰結華

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・△
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・△

アンティーカ五人で観ている映画で濡れ場が始まった時、一人だけ滅茶苦茶居心地悪くなってそう

でも一人で観ている時は全然気にしないし、なんなら有吉の下ネタコメントで普通にちょっと笑ってそう。

兄と弟がいるため、他のメンバーよりはかなり耐性があると予想。

幽谷霧子

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・×
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・×

幽谷霧子さんは医学部志望であるため、根本的に人間の身体に詳しいはずである。

また、彼女が通っていると推察されている桜蔭学園は女子高であり、日常的に(参加しているかどうかはともかく)下ネタ話を耳にしている可能性が高い。

歳を取ってボケたおじいちゃんがかつての快楽を忘れておらず尻の穴に小学生御用達の液体のり容器を挿入した結果病院に運ばれてきたというエピソードを医療従事者の友人から聞いたことがあるが、幽谷霧子さんが将来医者になったら同じような場面に遭遇するのだろうか…………

杜野凛世

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・△
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・△

こう見えても中身は陽キャであり少女漫画も大好きなので、時と場合によっては普通に友達同士で下ネタを話していても違和感はない。

まぁシャニPと一緒にいる場合はその限りではないと思われるが……

最近突然兄がいることが明らかになったが、実家の厳しさと描写の薄さからどれほど一緒に住んでいたか等は不明である。

有栖川夏葉

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・×
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・×

超が付くほどのお嬢様であり、日常的に下ネタを口にすることは意識的に避けていそう。

一方で教養は豊かであり、芸術的表現としての性的描写は全く気にせず受け入れられそう。

でも映画『オッペンハイマー』を観に行ってあまりの濡れ場の多さに内心「(果穂がいくつになったらこれを観られるのかしら……)」みたいなことを思っていてほしい。

大崎甜花

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・△
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・△
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・△

シャニマスで最も自由な女の一人だが、意外にも下ネタはそんなに得意ではなさそう。

ネットに浸っている以上下品な話を目にする機会も多いと思われるが、持ち前のスルースキルの高さから見なかったことにしている割合が多いと思われる。

また下の話自体、妹の甘奈が嫌そうな顔をするので基本的には言わない

桑山千雪

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・△
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・○

HUNTER×HUNTERに例えるとジン=フリークスぐらい自由な女。

日常的にはあまり下ネタを口にする方ではないが、はづきさんとのサシ飲みではバンバン言ってそう

芸術的表現としてはもちろん、なんなら有吉の下ネタで盛大に笑うぐらいはしそうなところが桑山千雪の自由さを感じさせるポイント。

黛冬優子

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・×
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・△

意外にも日常生活では下ネタを口にすることはなさそう。

芸術的表現に関しても(自分が関わらなければ)かなり懐が広いタイプなので、普通にシャニPと『デッドプール』とか観に行ってそう。

もっとも、冬優子自身がそういった作品で関わる時も283プロの場合は間にインティマシー・コーディネーターを入れたりしそうではあるが。

お笑い芸人の下ネタで笑うことはあると思われるが、アイドルとしてはそういう番組には出たがらなさそうでもある。

和泉愛依

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・△
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・△
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・△

男兄弟がいるため日常的にちんちんを見慣れているであろうことやお笑い番組で出される下ネタでも笑っていそうではあるものの、外に向けて自分から発言することはあまりない印象。

でもTikTokでちょっとエロ寄りな深夜帯番組の切り抜きは見てそう。

ダビデ像を目にした時に最初に発するであろう言葉は「えっ!?冬優子ちゃん、これちんちん丸出しじゃん!(耳打ち)」ではないだろうか。

浅倉透

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・△

シャニマスの問題児にして、この記事の発端でもある存在

『ファイト・クラブ』は一人で観ていたようだが、後に友人である市川雛菜にも「観てよ」と勧めている。

だが、そもそも劇中のブラピのちんちん以前にあの映画の異様な濡れ場も全く気に留めていない様子なため、かなり許容ラインが高い(もしくはあまりピンと来ていない)と思われる。

映画好きであり、他にも様々な映画への言及がなされがちなアイドルだが、濡れ場そのものに何を思っているのかはまだよくわからない。

樋口円香

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・○
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・○

シャニマスの問題児その二。エロガキ代表

【ダウト】などのコミュに代表される通り、シャニマス内でもずば抜けて"欲求"への言及が多いアイドル。

また芸術的方面への関心も高く、サモトラケのニケといった人間の身体の美を表現する彫像芸術たちへの言及も存在する等既存のブラちんセーフラインを軽々と越えていくなんでもありな女

シャニマスのオタクに「樋口円香は有吉の深夜番組見て笑ってると思う?」と聞いた場合、七割ぐらいは「絶対笑ってる」と返すのではないだろうか。

市川雛菜

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・○
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・△

シャニマスの問題児その三。陽キャ代表。

市川雛菜さんは"他人"とのコミュニケーションにおいて下ネタを持ち出すような人ではないが、一方で身内しかいない場所ではコミュニケーションの作法が多少なりとも変わるタイプである。

その延長線上に四人で集まって洋画の濡れ場を見ながら下ネタではしゃいでいるノクチルが存在していると自分は確信している

以上の理由から福丸小糸以外のノクチルは身内で喋っている時、絶対に下ネタで盛り上がっていると判断したため、今回は小糸以外の全員が参戦となった。

七草にちか

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・△
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・△
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・○

下ネタで笑いを取るタイプのお笑い芸人を見る度に文句言ってそう

一方で下ネタで全く笑わないかと言うとそういうわけでもなく、ちゃっかりそういう深夜帯の番組でレギュラーを取ってもなんとかやっていけそうなところが彼女をバラエティアイドルたらしめているポイントと言える。

あと『ファイト・クラブ』そのものは全く好きじゃなさそう

緋田美琴

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・×
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○(?)
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・×

おそらく283プロの中で"下ネタ"という概念から最も遠い存在

緋田美琴の中にある許容ラインは品がある/ない、性的である/でない、といった一般的なものではなく、アイドルとしての表現になる/ならないが最大のウェイトを占めており、そもそも"下ネタ"という区分が存在しているかどうかも若干怪しい。

最終的に芸術的表現の一環であれば自分の裸体すら平然と差し出すことが容易に想像できるため、この手の議論において最大の例外とも言える

まぁ、本人がいいならそれはそれでアリなのかもしれないが…………

鈴木羽那

・日常的に下ネタを口にしているか・・・・△
・ブラピのちんちんを許容できるか・・・・○
・有吉と深夜帯の番組で共演できるか・・・○

顔や仕草の幼さから忘れられがちだが鈴木羽那は成人済み(高校卒業済み)アイドルであり、一言で言えばかなり詳しそうである

無垢で無知なようでいて、他人のことを考える力がある。
恋愛に憧れがあるようでいて、どこかで冷めている。

つまり、性的な知識はあってもそこに向ける熱量や欲求は持っていないタイプなのではないかと思う。
深夜帯の番組を見ながら下ネタ大喜利で滅茶苦茶に笑っていそうな気がする。

あとコメティックの三人で映画『ミッドサマー』を観ても一人だけセックスシーンで爆笑してそう

終わりに

先日、ティーンの妹(陽キャ)とドラマを観ていたら登場人物がそれとなくセックスの話をし始めた。

妹は「ギャハハ!」と笑ってそのシーンを観ていた。陰キャの自分は「(そこはギャハハ!でいいんだ……)」と思ったが、言及できるはずもなくずっとスマホを弄っていたふりをした。

真面目な話、"性的な表現"というものは安易に振り回せば、それは下品さだけが浮き彫りになるものだと自分は思う。

しかし一方で、今日自分たちを作り上げている文化の中で"性的な表現"を一切盛り込んでいない作品がどれだけ存在しているだろうか。

テレビ、映画、漫画、小説……もちろん、インターネットの広告も含めれば"性的な表現"などというものは文字通りどこにでも転がっている。

つまり、シャニマスのリアリティラインが上がり、そういった周囲の作品に触れれば触れるほどブラピのちんちんは確実に近付いていくはずだ。

シャニマスはアイドルマスターの看板でやらせてもらっている以上、直接そこに言及することは今後もほとんどないだろう

しかし、リアリティラインを上げていったその先で間違いなく存在している彼女たちの下ネタに対する姿勢、並びにその場面から魂の実在を感じ取ることもあるはずで、それはあっていいはずだと自分は信じている

本記事によせて

今回、この記事を書くにあたってどれほどの軽快さを残すかは非常に悩ましかった。

現実問題として、男女関係なく他者からの性的な視線、言動に悩まされる人間がいることは無視できない事実だ

自分も男性ではあるが、女性からのセクハラを受けて傷付いた過去がある。

そして"下ネタ"、"性的表現"というものは、そういった問題と限りなく密接に結びついている。

だが一方で自分は下ネタで笑いを取るテレビ番組も普通に観るし、有吉の下ネタ大喜利で笑うことも全然ある。

万人に共通することだからこそ、下ネタが世界を豊かにすることもある


そういうわけで今後もシャニマスには性的表現に限らず挑戦を続けてほしいし、その上でまた平気でブラちんセーフラインを超えるような行いをしてほしいと切に願っている。

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