舞台ぼっち・ざ・ろっく2が凄すぎて劇団四季かと思ったわ
オタクたち~~!!!!
舞台ぼっち・ざ・ろっくの季節がやって来たぞ~~~!!!!
日本の四季を指す季語は様々だが、みんなも知っての通り夏の季語であるところの『舞台版ぼっち・ざ・ろっく』通称舞台ぼっちが今年もやってきた。
パート1の時の話はこっち(↑)を読んでもらうとして。
今回はパート2、アニメで言うところの9話~12話にあたるエピソードの舞台化…………なのだが、それにも関わらず上映時間は前回とほぼ変わらない2時間20分。
つまり、エピソード消化の観点から見ても全8話分のエピソードをギュッと詰め込んだパート1よりも遥かに尺の余裕がある……どころか劇場公開された総集編Re:Re:の2倍に匹敵する長さである。
これがどういうことかと言うと、アニメぼっち・ざ・ろっく後半の内容をほぼ全部やる。
これもやるし、
これもやるし、
これもやるし、
これもやる。
本当にやる。
そして見たことのないシーンもある
ところで、アニメを視聴済みのオタクはパート2のあらすじを読んだだけでこう思ったはずだ。
「9話からやるなら喜多ちゃんの歌は終盤まで聴けないじゃん」と。
なので、まずはいきなりこれまでのあらすじをキャスト総出で説明する歌が入る。
これまでのあらすじを説明する歌ってなに???と思うかもしれないが、これまでのあらすじを説明する歌とは、これまでのあらすじを歌いながら紹介してくれる歌である。
地味にキャスト総出演でいきなり踊りながら大量のあらすじが語られるため、この時点で既にこちらのテンションは爆上がりしている。
おまけに「知らない歌とダンスでオープニング、すみませんでした~~~~!!!!」と後藤ひとりがあまりに綺麗な土下座をキメて本編が始まるわけ。
凄すぎる。
劇団四季でも見られないんじゃないかと思うほど流れるような速度の土下座はまさに必見。
舞台版後藤ひとりのポテンシャルが土下座に表れているのを見逃すな。
あと喜多ちゃんの生歌もパワーアップしてて凄い。
なんかアンサンブルの後藤ひとりたちを奪い取って勝手にミュージカル始めてるし。
客席への干渉が凄い
お笑いの寄席というものに行った事がある人はわかると思うのだが、開演前に前説という「ここではお客さんが笑ってもいいんですよ」みたいなことを示すために若手の芸人が出てきて面白いことをする、というなんとも無茶な役回りがある。
これは大抵の場合若い芸人が場数を踏むためにやらされることが多いのだけど……
舞台ぼざろでは後藤ふたり役の子役さんがいきなり客席に現れて前説をする。
子供になんてことをさせるんだこの舞台は。
また、アニメ後半を全部やる以上SICK HACKのライブもあるが、こちらでは結束バンドの4人が客席に降りてきて同じ目線で一緒に観てくれるのも嬉しい。
近くの席にいるオタクは「結束バンドって知ってます?」と虹夏ちゃんにからかわれ、一生の思い出を持ち帰ることになるのだ。
前回以上に客席とステージを一体化させることに命を懸けている舞台であり、もし客が入らなかったらどうするんだという攻めた内容の演出ばかりが次々にやってくる。
だが問題はない。嬉しいことに明らかに去年の公演よりも人が入っているからだ。
去年の初演時はガラガラということはなくとも、真ん中より少し後ろ以降は人がまばらにいる程度だったのを覚えている。
今回は人が入りすぎて1階席なんかは見渡す限りの満席であり、上記の過去を思い返しては古参気取りの気持ち悪いドヤ顔が出てしまうんだわ。
後藤ひとり界最大手の後藤ひとり
後藤ひとりの夜神月みたいな顔芸あるじゃん?
まさかこれをやるとは思わなかったよね。
しかも後藤ひとり役の守乃まもさん、異様に上手い。
絶対デスノートの音MAD見ながら育っただろうなってぐらい、上手い。
がしかし、舞台版後藤ひとりは顔芸と土下座だけが上手いわけでは決してない。
オタク全員が気になっていたであろう秀華祭でのボトルネック奏法もやってくれるし、アンコール演奏もわけわからんぐらいやってくれる。
そして何より、今回のEDは転がる岩、君に朝が降るだ。
これが本当に凄い。凄いと言うだけでは伝わらないのはわかったうえで言うが、本当に凄いのである。
パート1を観たことがある人間なら想像がつく……と言いたいところだが、明らかに前回より全体がパワーアップしていて余裕で想像を超えてくるのだからやはり”凄い”というチープな表現に落ち着いてしまう。
結局のところ舞台の、ましてや本物の演奏の凄さというのは目撃した者にしか伝わらないのだから、たまにはこういう書き方をしてもいいだろう?
音を聴け、音を。
忘れてやらないって言ってんの
みんなは知らないかもしれないけど、実は『忘れてやらない』と『星座になれたら』って滅茶苦茶いい曲でぇ…………
超いいんだよね、キャストが生演奏で聴かせてくれるバンドミュージックってさ。
前説の話でも書いたけど、人って本来は公の場でデカい声を出したり笑ったりするのが難しい生き物で。
人はいつの間にか恥だとか社会の迷惑だとかを考えて大人になってしまうけど、舞台ぼざろではそんなことは忘れていい。僕は今人生の中間でいいんだ。
このステージじゃ数多の意味わからん演出が襲いかかってきて、笑いも声援もなんか自然と出ちゃうわけ。だって舞台の恥はかき捨てだから。
そういうわけだからさ、もしまだ観てないオタクや、自分は観たけど友人はまだだよってオタクがいたらさ、みんなで舞台ぼざろの千穐楽配信(23日)を観ようぜ。
https://bocchi.rocks/stage/news/?id=66075
そして舞台ぼっち2を観て、劇団四季かと見紛うほど金のかかったアホな祭りを目撃しよう。
なぁ、オタクたちと一緒に星座になろうぜ。
こんな感じでさ。
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