年を取って思うこと ひっそりと普通の生活をする
この間から風邪にかかってしまい、最初の数日間、ほとんど家を出られませんでした。
今日こそは…と思ったものの、家族を近くの医療クリニックに連れて行って帰ってきたら、頭ががんがんして、寒気。また寝込んでしまいました。
がっかりしますね。スマホを見ると、土曜日からぱたりと歩数が止まっているので、もう今日で6日目です!
年を取ると、なんでも時間がかかるようです。風邪からの回復も時間がかかる。やれやれ…と思いながら、家族の前でわざと少し「よろよろのおばあさん」的歩き方をしたら、気持ちがすっきりしました。
家族の病状がどうなるのか。先週金曜日に次のアポの手紙をもらいましたが、アポに指定された日は日本に帰国する日でした。今週、月曜から何度も病院に電話して・・・「お医者さんから、電話します」と言われて、待ち続けても、電話なし。私が近くのスーパーに牛乳を買いに行ったときに、「固定電話にかかってきたが、留守電にメッセージを残さなかったので、誰かわからず」と家族が言っていました。全くもう、です。
今日も2回電話して、夕方の電話の時に、担当者は「もう今日は帰宅しました」と言われてしまい(午後4時過ぎぐらいです)、「あーーー」と思いましたが、代わりの人が別の日を指定してくれました。
そしたら!先の予約の日よりも1週間早い日でした!
これは「相当に悪いから、アポの日を早めた」ということなのかどうか、不明。良くも悪くも取れます。完全に視界不良です。
腎臓がんなのか、肺がんなのか、もっと悪い(?)のか。ステージはどの段階なのか?ステージ4だと、だいぶ悪いんですね。全く分かりません。不安でいっぱいです。
…ということを体験しながらも、普通の生活をひっそりと続けています。きっと、後になったら、「あの時は楽しかったなあ」と思うかもしれないなあ、と。日々、毎日毎日がいとおしいです。
私は料理は「なんちゃって」で、すべて「付け焼刃」なんですけど、今はオーブンとか、エアフライヤーとか、いろいろ便利なものがあって、すごーく楽ですね!!こういうのがなければ、私は作れないでしょう。
よく見るのが、「クックパッド」。「私でも作れます」という、簡単なものばかりを探して、ファイルしています。
会社に勤めていた時は、夕ご飯は家人が作っていたのですがーー背広姿から着替える時間がないので、ワイシャツ姿で奮闘ーー、今は彼もかなり年を取ってきたので、私がメインになりつつあります。
「デザートに何か、甘いものが食べたい」というので、夏に採ったリンゴ(うちにはリンゴの木が複数あるんです)とブラックベリー(これもあります)を少し煮たものを出しました。フリーザーに入っていたものです。私はこのコンポートのようなものを毎朝、ヨーグルトをかけて食べています。
晩御飯が終わると、食器洗い機に食器を突っ込んで(!)、ソファーに座って、ニュースを見て、ドラマを見て。今は選択肢が本当に多い!
洗い終わった食器を2人で片づけます。2人でやると、あっという間です。台所で家事をやるときは、このごろはBBCのラジオ3というクラシック音楽のチャンネルを聞いています。
私はクラシック音楽の素養も、絵画を見る習慣もないままに育ったのですが、なぜか、年を取ると、クラシック音楽の流れが面白ーいんです。絵画やデザイン、アート作品も、知識はないんですが、ボケーっと見たりします。これもなぜか年を取ってから初めて、面白いなーと。
世界は戦争ばかりです。
普通の生活が送れることに感謝しかありません。
記事のトップに置いたのは、朝、クリニックに行くまでの途中にあった、きれいな葉っぱの写真です。