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10年以上前の保育を振り返って思うこと。

早いと言うのか...長かったと言うのか...
保育に携わり、10年以上が経ちました。

思い返す必要はないとは思いますが、保育の移り変わりを通して感じること、今の保育に携わっている方、携わろうとする方へ少しでも何か伝われば良いと思います。

私が初めて公立の臨時保育士、0歳の担任として働いていたことを少し綴ってみたいと思います。

初めての保育に期待を膨らませ、とても楽しみに出勤したのを覚えています。
母園ではなかったのですが、姉妹園で公立ともあり自分がお世話になった保育士さんや同級生のお母さんと同じ職場で働くことになりました。「保育士さんになったんだね!」っと声をたくさんかけられ、ますます緊張し毎日精神的疲労の日々でした。

半年を過ぎ、そんなある日...
同じクラスの保育士さんから「こどもに舐められてるよ」っと一言言われました。

今となっては、その言葉の意味が理解できますが...
当時の私には言っていることがさっぱり分かりませんでした。きっと「お試し行動が見られるね」と言いたかったのでしょう。

そう言ってくれれば、自分の行動や接し方を見直すこともできるのに...
その時は、ショックを受け、毎日、毎日職場へ行くのがとても嫌でした。

また、言う事を聞いてくれない子ども対して手をあげる保育士さんがいました。お尻に手形が赤くついたのを今でもはっきり覚えています。(この行為は、今は虐待ですね。)みんながしていたわけではないですが、ショックと驚きで怖くなってしまいました。
新人の私が物申すこともできず...私は最低です。心の弱さ、何もできない自分が情けないです。10代で仕事への絶望感を味わいました。

それでも、子どもと接している時のかわいい笑顔や反応を見るたびに、頑張る原動力になりました。私に向けられる笑顔や甘えてきてくれる姿に子ども達は、私を必要としてくれていると...。

幸いにも1年契約でしたし、地域の合併時期でその職場からお別れすることができました。

勤務最後の日。
担当していた子ども達と保護者の方にも挨拶を済ませ、帰宅時に自分の下駄箱を見るとキティーちゃんの封筒とプレゼントが入っていました。とても驚きましたが、担当していた保護者の方からでした。

内容は、
初めての先生が、××先生で本当に良かったです。
毎日嫌がらないで園に通えたのは、××先生のおかげです。会えなくなるのは寂しいけど、次の園でも頑張ってください。××先生、ありがとうございました!××ちゃんは、××先生が大好きです。(省略してはありますが)

私は、子ども達に対して甘々な保育士だったのかもしれませんが、子ども達にも保護者の方にも真剣に向き合っていたのだと感じました。その時の私は、とても無責任で最低ではありますが、他の先生と同じ態度や行動は絶対に嫌でしたし、自分の意思をしっかり持つことが大事だと思いました。

1年目の仕事は、特に仕事へやりがいを感じること、楽しいと感じること、来年も今の仕事を続けていきたいと思えることが大切ですね。

今、保育に携わっている方で周りの人から自分のエネルギーを奪うような言動や行動をする人がいるとしたら、無理せずに離れることも自分のためなのかな?っと思います。(現実的に立場や状況によって難しいかもしれませんが...。)

もし、見ていられない、苦しくてどうしようもないのであれば、自分の気持ちと向き合い好きな仕事を好きでいられる自分でいてください。

今も不甲斐なかった自分に後悔をしていますし、長いこと保育に携わっていますが、まだまだ自信も持てずにいます。辛い事があっても、悲しい事があっても、子どもの笑顔にたくさん励まされています。

保育に携わっている方、毎日大変な事でいっぱいいっぱいですよね。それは、きっと真剣に保育を頑張っている証拠です!
子ども達も、あなたに感謝し、かけがえのない存在だと思います。たくさん悩みながらも、頑張っていきましょうね!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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