星を追いかけて
田舎の小さな村に住む少年タクトには、小さな夢があった。それは、「流れ星を捕まえる」こと。村では毎年夏になると、満天の星空が広がる。それを眺めながらタクトはいつも願っていた。
「星を捕まえたら、それを瓶に詰めて、ずっと眺めていたいな。」
両親は笑って「そんなことができるわけないだろう」と言ったが、彼は本気だった。特に村の外れに住む老人、星じいさんが話してくれた「星を捕まえる方法」を信じていたのだ。
ここから先は
1,021字
¥ 100
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?