
退職後の失業保険、いつからもらえる?申請の流れと注意点
「仕事を辞めたい…でも、お金が不安」
転職先が決まらないまま退職すると、収入がなくなるのが怖いですよね。そんなときに頼れる制度が 失業保険(雇用保険の失業給付) です。しかし、申請の流れや給付開始時期を理解していないと、「思ったよりお金がもらえない…」と焦ることになりかねません。
この記事では、退職後の失業保険の仕組みや申請手続き、給付開始までの流れをわかりやすく解説します。事前に知っておけば、安心して次のステップへ進めます。
1. 退職したら失業保険はもらえる?基本の仕組みを知ろう
会社を辞めたら、すぐに失業保険がもらえると思っていませんか?実は、もらうためには いくつかの条件 をクリアする必要があります。
失業保険の受給条件
失業保険をもらうには、以下の条件を満たす必要があります。
雇用保険に加入していた期間が12カ月以上あること(自己都合退職の場合)
「働く意思」があり、求職活動をしていること
つまり、 ただ辞めただけではもらえず、「仕事を探していること」が前提 になります。「とりあえず休みたい」と思っている人は注意が必要です。
2. 失業保険の申請、どこで何をすればいい?ハローワーク手続きの流れ
失業保険をもらうには ハローワークでの申請が必須 です。会社が手続きをしてくれるわけではないので、退職後に自分で動かなければいけません。
ハローワークでの手続きの流れ
会社から「離職票」を受け取る(退職後2週間程度で届く)
ハローワークで申し込みをする(離職票・マイナンバーカード・通帳などが必要)
7日間の「待機期間」に入る(この間は仕事をしてはいけない)
失業保険の説明会に参加する(必須)
ここでのポイントは、「離職票が届かないと手続きが進まない」ことです。会社によって送付までの期間が異なります。退職前に離職票送付の時期を確認する、1~2ヵ月経過しても届かない場合は、連絡をするなど対応するのがいいでしょう。
3. 失業保険はいつからもらえる?待機期間と給付制限のポイント
申請すればすぐにお金がもらえるわけではなく、 給付が開始されるまでには時間がかかる ことを知っておきましょう。
給付開始までの流れ
1週間の「待機期間」 → どんな場合でも必ず必要
自己都合退職の場合、さらに2カ月の「給付制限期間」(2025年4月以降は1カ月に短縮予定)
最短でも退職から2カ月以上経たないと受給開始にならない
例えば、10月1日に退職した場合、書類が届くまで約2週間、申請後の待機期間が1週間、さらに2カ月の給付制限があるので、 最短でも12月中旬~下旬にならないとお金は入ってきません。
また、受給額や受給期間は、年齢や雇用保険支払期間によって異なります。目安は現在の給料の6割程度と考えておくのがいいでしょう。
4. アルバイトをしながら失業保険はもらえる?気をつけたいポイント
失業保険をもらいながら、少しでも働きたいと考える人も多いですよね。アルバイトがまったくできないわけではありませんが、条件に注意が必要 です。
失業給付を受けながら働くルール
1日4時間以上働くと、その日は給付対象外になる(ただし給付日数は減らない)
週20時間以上働くと、基本的に「就職」とみなされ、失業保険がもらえなくなる
正しく申告しないと「不正受給」になり、返還+罰則が発生する
もしアルバイトを考えているなら、事前にハローワークで相談するのが確実 です。
退職後の生活設計をしっかり考えよう
退職後の失業保険は、もらうまでに 最短でも2カ月以上の時間がかかる ため、計画的に進めることが大切です。
失業保険をもらうためには、求職活動が必要
手続きはハローワークで行う(離職票がないと進まない)
自己都合退職だと、給付までに2カ月以上かかる
アルバイトをする場合は、条件に注意
退職後も住民税・社会保険の支払いは発生する
特に注意したいのが、退職後の税金と社会保険料の支払いです。
退職後も 住民税の支払いは翌年分まで続く ため、支払いが発生するタイミングを確認しておきましょう。会社員のときは給料天引きだったものが、 退職後は自分で納付する必要 があります。退職してすぐに 住民税の納付書が届く こともあるので、予想外の出費にならないように準備しましょう。
また、健康保険も 国民健康保険に加入するか、会社の社会保険を任意継続するかを選ぶ必要 があります。どちらも自己負担額が増えるため、どの方法が自分にとって負担が少ないかを確認しておきましょう。
▶ 詳しくはこちらの記事で解説しています!
「退職後の生活費、大丈夫かな…」と不安に感じる人は、今のうちに貯金額や生活費を見直しておきましょう。
もし「転職すべきか、今の職場に残るべきか」悩んでいるなら、まずは自分にとっての最適な選択を知ることが大事 です。
公式LINEに登録すると、 「転職すべき?このまま続けるべき?迷ったときのキャリア診断シート」 をプレゼントしています。
▼ 無料診断&個別相談はこちら
夏目三花プロフィールはこちら