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『エルコスの祈り』劇団四季 感想 〜新山ひなこさんの魅力に迫る〜
劇団四季の『エルコスの祈り』は、未来のロボット教師エルコスと子どもたちの心の成長を描いた、感動的で心温まる舞台です。この作品の中でも、特に目を引いたのはハニー役を演じた新山ひなこさんの輝かしい存在感でした。
新山ひなこさん演じるハニーは、明るく純粋で、子どもたちの中でもひときわ目立つ存在。新山さんの演技は、ハニーの愛らしさと無邪気さを完璧に表現しており、観客を引き込む力がありました。舞台の中で彼女が登場するたびに、場の雰囲気が一層明るくなり、観客の心を掴んで離さない魅力があります。
特に印象的だったのは、新山さんがハニーの心の動きを細かく表現していた点です。エルコスに対する無垢な信頼や、仲間たちとの絆を感じるシーンでは、その感情がダイレクトに伝わってきて、見ているこちらも胸が温かくなりました。また、新山さんの表情の変化が豊かで、セリフがなくても感情がしっかりと伝わるところに、彼女の演技力の高さを感じました。
歌やダンスでも、新山ひなこさんは抜群のパフォーマンスを見せてくれました。歌声は澄んでいて、ハニーの明るい性格とピッタリ合っており、聞いているだけで元気をもらえるような感覚になります。ダンスもキレがあり、軽快で、ハニーとしての躍動感が舞台全体に広がっていました。
ハニーは物語の中で大きな役割を持つわけではないかもしれませんが、その存在があるからこそ、舞台がより彩り豊かになり、観客もより一層楽しむことができるのだと感じます。新山ひなこさんのような才能あるキャストが揃っているからこそ、『エルコスの祈り』は観る人の心に深く響くのだと思います。
エルコス(藤原加奈子さん)やストーン博士(中村伝さん)といった主要キャストも素晴らしかったですが、新山さんのハニーはその中でも一際光り輝く存在でした。これからも彼女の活躍に注目していきたいと思わせてくれる、そんな魅力に溢れたステージでした。
新山ひなこさんのハニーを通して、観客に届けられる優しさと元気は、まさに『エルコスの祈り』の魅力そのもの。彼女の今後の舞台も楽しみにしています。