
遺品整理4回、引越し5回(現在6回目の準備中)から学んだこと-Kate編#17
ほとんどの人が物と物に囲まれて生活をしています。
これまでの経験で物について学んだことを書きたいと思います。
これは「物学」というジャンルになるのでしょうか。
ではさっそく
1.捨てる時にもお金がかかる
当然のことながら
物を買う時は「お金を払います」
捨てる時も実は「お金を払うこと」があるということは、多くの方もご存知のことでしょう。
そうです。所謂、粗大ごみです。
地域によってサイズが異なる場合もあるかもわかりませんが…
ある一定の大きさを超える粗大ごみは、地域の粗大ごみ受付センターに電話またはネットから日時を指定し、自宅まで回収してもらう手続きが必要です。
その際、有料粗大ごみ券をコンビニで購入し、シールになっている「ごみ券」に氏名やごみ番号(たしか)等を記入し、ごみ(なんだか、さみしい名前..)に貼ります。
そして指定日の朝に指定した場所にごみを置きに行くことをします。
この流れをまとめると以下です。
①捨てる決断
②連絡
③シール購入
④シールに必要事項を記入
⑤指定日にごみを忘れずに置く
簡単なことのように思われますが
なかなかな体力が必要ですし
お金も必要です。
この作業を選択しない場合は、ジモティーのような不要品を無料で回収(持ち込みの場合だったような)してくれるサービスも利用できます。
またはメルカリや不要品買取り業者に出す選択もありますが
恐らく
①捨てる決断
②連絡(何度かのやりとり)
③郵送または回収手続き
になるかと思います。
この場合、こういったやりとりが苦でない人向きな気がします。
2.物/モノとは?
モノは、賞味期限や消費期限が記入されていないため、手放すタイミングは所有者に委ねられています。
つまり半永久的に保存可能なモノは、手放さなければ、ずっとそこに存在し続けます。
当然ですが、手放すことをしないで物を買うと、今の居住スペースはその物で少しずつスペースを確保され、少しずつ部屋が狭くなっていきます。
「家の空間は無限ではない、その空間は意識して作るもの」と感じるようになりました。
そしてモノは半永久的に寄り添ってくれるからこそ、手放すタイミングを見極めることも大切であると感じています。
3.手放すタイミング
洋服の場合
・穴が空く
・毛玉ができる
・クタクタ感
・よれよれ感
・色褪せ
・モヤモヤ感
自分でもういいかなっと思ったら、賞味消費期限が来た合図
家電製品&家具類の場合
・壊れた
・劣化
・使っていて気持ち的にモヤモヤ感などがあれば
期限の合図
頂き物(プレゼント)
好みではない物は、お気持ちだけ受け取り、感謝をして手放す
ただし、全ての人に当てはまるわけではありません。
全て個々人が納得する形とタイミングがあると思っています。
手放すタイミングは本当に人それぞれでいいわけなので、全て自分で決めることだと理解しています。
極論、手放したくなければ、手放さなくてもいいわけです。
4.物を所有する意味は
私が理解していることは
ほとんどの場合は、あらゆるモノを
お金を出して購入し、そのモノを利用します。
例えば、イヤフォン、カバン、時計、キッチン用品等
これらは全て自分の生活のクオリティを上げてくれて、幸せを感じさせてくれます。
幸福度をアップ、つまりモノを得ることは幸せにつながることだと思います。
幸せに繋がらないモノなら、私は手放す方を選びます。
自分の気持ち次第で、捨ててもいいし、売ってもいいし、寄付してもいいと思っています。
ここでの注意点、私の経験から知人や家族に譲る場合は、注意が必要です。
何か不具合があった場合、人によっては不平不満を言う人もいます。
お互いに気持ちよく過ごすために、全く知らない人に売ったり、譲ったりする方が精神的な安定を保てるかと思います。
5.遺品整理のずっと前にすると良いと思っていること
友人Aさんの話
少し年上の友人がいるのですが、彼女がお母様を亡くされた時、あまりにも辛くて、日常生活に支障が出たため、しばらく別の場所(彼女の場合はアメリカ)で生活をしたそうなんです。しかも、その頃の記憶をあまり覚えていないと言うのです。
知人Bさんの話
他の知人もお母様を亡くされたことから、悲しみのあまり遺品整理はもちろんできず、遺品に囲まれながらしばらく生活していたら、うつ病のようになってしまった方がおられました。
このことから、これは他人事ではないと感じました。であるならば、大切な人とできる間に思い切り、時間を共有しようと思って過ごしてきましたし、今もそう心がけています。
私は、祖父母、叔母、父を亡くしていますが、今のところ悔いはあまりありません。
それは私の心の準備だけではなく、生前にお互いにいい関係を築けていたからかもわかりません。
そして、私の母は今、闘病生活5年目に入りました。母とはとても関係が近いので、心の準備をしています。
これも、それぞれ関係性がありますし、考え方もそれぞれでいいわけなのでなんとも言えませんが、
私は心の準備をしておくと、遺品整理をする時に心の波があまり大きくならないかなと思っています。
6.遺品整理の捉え方
遺品整理をする場合、遺品を残された方との関係性やタイミングが大きく心理的に影響があると思います。
簡単ではない場合が多いと思います。
遺品整理を4回経験した中で感じるようになったのが
「遺品は本来亡くなった方と共に消えていくのだけど、残っている状態にある」と感じるようになりました。
遺品整理をすることにより、亡くなったことを実感をさせてくれるし、その作業から私に大切なことを教えてくれていると思っています。
人それぞれ感じ方はあるので、正解は人それぞれにあると思っています。
7.引越しは今現在の自分に合ったモノを見極めるチャンス
私は約3年に1度のペースで何故か
引越しをしています。
したくてやっているわけではなく
そうなっていくのです。
来月に引越しを控えているので
様々対応しているのですが
今回は15年間、また40年間持ち続けていたモノを手放しました。
これは自分でも死ぬまで持っているだろうと思って、5回の引越しで移動を共にして来たモノでしたが、
不思議なことに「そのモノ」が抜け殻のように感じたのです。
「あぁ、もう手放していい時期なのだ」
「私にはもう必要ないのだ」と思ったのです。
これはいわゆる自分軸です。
自分にとことん素直になりたいと最近思っていたので、自分に問いかけました。
「これは、本当に自分とこれからも一緒に生きていきたいの?」
「20キロ約2万1000円払っても、自分はこの物を持って行きたいの?」
私の答えは「No」だったのです。
手放してみると
気持ちが随分軽くなりました。
私は何に縛られていたのでしょうか。
好きに生きていいのに。
自分の家の空間は個人的にとことん好きにアレンジをしていいし
持ちたくない物は手放していいはずなのに…
これは今後もゆっくりと
自分なりのしっくりくる形を
作って行きたいなと思っています。
8.最後に
「捨てる」または「手放す」ことそして遺品整理と引越しを何度も経験して来た今、手放す作業は、体力、気力、時間、お金が必要なのだと痛感しています。
そして忘れてはいけないことがあります。私は度々、粗大ごみを回収して頂きました。これは行政サービスです。
何気なく普通のごみや粗大ごみを回収して頂いていますが
私は心の底から「ありがたいサービス」だと思っています。
自分が不要だと手放したモノを
決まった日にきちんと回収をし続けてくれることで、私の家、地域は清潔な空間を維持できているのです。
これは素晴らしいことなのです!
もしも、1週間でもこのサービスを止めたら、町中があっという間にごみとカラスとハエと悪臭で溢れてしまいます。
それだけではなく、きっと私の気持ちもザワザワして、精神的にダメージを受けると思います。
このことに気づけたことも私にとってとても大切なことだったと思います。
これからも魅力的な物はどんどん出てくると思いますし、私は間違いなくこれからも物を買い続けます。
だからこそ、買う時は
「これ、欲しい!」と心から思える
物、そして私の日常を盛り上げてくれる物を買いたいなと思っています。
最後まで読んでくださった方、
本当にありがとうございました。
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