11/27 病は気から
今日、友人が風邪をひいて学校を休んだ。その子はいつも底抜けに明るくて、全部笑い飛ばすような豪胆さがあったんだけれど、最近はクズな彼氏に手ひどく振られたとかで随分落ち込んでた。他の友達と一緒に「傷心中なのに風邪まで引いちゃって、泣きっ面に蜂すぎて可哀想」とその子の身を案じた。
その帰り道、ふと「バカは風邪をひかない」という迷信を思い出した。別に風邪ひいた子がバカだとか言いたいんじゃなくて、もしかしてバカって言われる人はくよくよしないから風邪ひかなかったんじゃないかと思い付いたのである。もう一度言うけど、彼女は多分バカじゃないと思う。
そういえば、最近の彼女は見てわかるほどに疲れていたし、「これ私の命」とか抜かしていたつけまも付けていなかった。ほんとに重症だったんだな、なんて思って今日は彼女の家に寄ってから帰ることにした。少し遠回りだけど、友人の危機にはいつでも駆けつけたいし。
それで、彼女の好きなお菓子と一応みかんとかドリンクゼリーとかをコンビニで買い込んで、彼女の家にお邪魔してきた。彼女のお母さんも明るい人なんだけど、今はすごく心配そうに眉をひそめていて可哀想だった。
部屋で彼女に会ってからしばらくは、元カレの話はしなかったけど、でもポツポツ話してくれたのでそいつのいい加減さにキレたり呆れたりしながら最後まで聞いた。彼女が言うには、「もう好きじゃないし、めちゃくちゃクズなのは分かってるけど、でも楽しかったとこもあったの」だと。
私はいまだに彼氏だとか好きな人だとかの経験がないので、オロオロしていたんだけど、自分の家に帰ってからママにこの話をしたら「忘れなくても別にいいんだよ」って言った。から、すぐにその子にLINEで「忘れなくてもいいって、ママの受け売りだけど」と伝えた。そしたら、でかいうさぎのスタンプで「ありがとう」って返ってきた。
ママの受け売りが彼女に響いたのかはわからないけど、でもちょっと元気でたらいいなと思う。
あとやっぱ、病は気からって本当だなって思った。明日その子と学校で会えますように!