Microsoft Office撲滅計画

個人的に、Microsoft Office (word, excel, powerpoint, etc…) はできるだけ使わないようにしている。その理由は以下のとおり。

  1. サブスクリプションであること

    サブスクリプションは、お金を払い続けることで使い続けることができる。すなわち、お金が払えなくなると、使えなくなる。
    買い切りのだと、新規にインストールするのが難しかったりするようだ。そもそも今はもう提供していないかも。
    また、私の所属機関では、office365というサービスに契約していて、タダで使えるようである。しかし所属機関が変わったら使えなくなるリスクがある。

  2. そもそも使いにくい

    スライドを作るのにpowerpointを使ってたが、勝手にスライドデザインの候補を出してきたり、画像を勝手に圧縮したり、要するにおせっかいがひどい。
    画像とテキストを含むオブジェクトを拡大したときも、体裁が崩れる。
    word, excelは基本使わないのでわからない。けれども募集フォームなどの入力で、空白が崩れたり、63000と入力したら勝手に6.3e4になったり、ストレスを感じないことのほうが少ない。

  3. 組織との関連がわからない

    所属機関のofficeを使っていると、所属機関によって管理されているのだろうか?よく知らない事務の書類 (個人情報だったりする)がonedriveで同期されている。
    しかもwindowsの場合、エクスプローラーの最近使用したファイルにいちいちそれが出てくる。共有ファイルだと思われるが、極めて迷惑である。

  4. 設定が複雑、突然リセットされる。

    上述の問題は、複雑に入り組んだ階層の設定で解決できることもある。しかし何かのふしでリセットされることがある。要するに安定しない。

必要?

個人で仕事をする分には、officeは要らないと思う。プライベートでは、全くつかわない。

代替

  1. 文章作成

    論文など、リファレンスの管理をしたい場合は、LaTeX一択。
    最近はローカルにインストールせず、overleafを使っている。いまのところ無料で使えている。ただ、ちょっとコンパイルが遅い。

    ちょっとした覚書や、手紙ならば、googleドキュメントで十分。

  2. スライド

    これもgoogleのスライドで十分使えている。スライドマスターも使えるし、なんの不足もない。
    論文のベクター画像を流用したいとか、本気でスライドを作るときは、Beamer (LaTeXでスライドをつくるスタイル) を使っている。環境はoverleafでOK。

    最近、iPadを買った。サブスクリプション推進の権化みたいなデバイスだけど、Appleのkeynoteも意外といいかもしれない(これはタダ)。webで編集できるので、macユーザでなくてもスライドは作れそう。iPadでスマートにプレゼンはできるのでしょうか。

  3. メール

    メーラーはthunderbirdをずっと使っていて、問題なし。

  4. 表計算

    あんまり使わないが、googleスプレッドシートで十分ではなかろうか。マクロを書けるかとかはわからないが。

困ること

  1. 申請書のフォーマットがword, excelであること

    wordはわかるが、なぜexcelで文章を作成しなければならないのか?本当に意味がわからなくて愕然とすることがある。
    フリーウェアではあまり上手に編集できたことがない。

  2. 「ppxで準備してもらえますか」といわれたとき

    要するに、同僚とファイルの共有をしなければならないとき。やはり圧倒的にシェアの大きいpowerpointである。いつも途方に暮れ、嫌々ながらpowerpointを使う。
    論文執筆ならば、LaTeXで共有してくれる人が多い。これにはいつも助かっている。wordで論文を書けるとは思えない。

まとめ

個人用途であるならば、microsoftのソフトウェアは使わないほうがいいと思う。最近では、ドイツの役所がLinux+Libreofficeに切り替えたところもあるらしい。

こうしたところは、お金をかけるところではないと思っている。もはやofficeのソフトウェア自体に大した付加価値がないからだ。
他人とのコラボレーションで困るときは、webアプリのofficeでなんとかしのいでいこう。

おわりに

サブスクリプション制度は、予算が切れたときに使えなくなるというリスクがつきまとう。買い切りがよかった、という周辺の声は多い。
一方で最新の機能を提供してくれる、という利点もあるし、サブスクリプションでないと提供できないような、クラウドサービスがあるのも事実だ。
サブスクリプションの費用が馬鹿にならない現在、どういう戦略がいいのか、まじめに考えないとと思う。

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