保護猫タ―ちゃんへの手紙
ターちゃん、あなたは8匹の中で一番甘えん坊です。そして、あなたは8匹の中で一番狂暴です。そうです、あなたは8匹の中で一番、理不尽な存在です。
思えば熊本震災の翌日、倉庫の床下から必死に鳴くあなたを床板を外して助け出し、ホームセンターの臨時店舗で無理を言って、哺乳瓶と粉ミルクを手に入れ、必死の思いで育てました。
どこで育て方を間違ったのでしょうか。貴方は立派なDVオス猫として飼い主の私の権限を凌駕しています。先日もあなたが妹分のプチ丸を脅すので、私はやめてと大きな声で叫びました。するとどうでしょう。あなたの目の色が変わり、突然、私の腕をガブリと噛んだのです。
まるで世にいう家庭内暴力事件のようです。夜になると案の定、私の腕が腫れあがったので、病院の夜間救急窓口に行かざる負えませんでした。それでも翌日には私の腕枕ですやすやと眠るあなたの姿を眺めていると、DV猫でも私のターちゃんだと思うのです。ターちゃん、あなたは本当に愛しい偉大なるアホ猫です。
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